準備完了だよ!
「おお、戻ったか」
「ハッ!エリザ少佐、只今帰還しました!」
地方遠征は滞りなく完了した。
遠征するためにでっち上げた『鉱山資源の採掘量と長期戦の関連性』についてのレポートもしっかり提出。
この後はかねてからの計画通り、長期休暇を申請し王都の郊外に借りた小屋で火薬の製造を行う手はずになっていた。
鍛冶職人には、事前に中が空洞になった特注の鉄球を20発発注済み、準備は完璧だ。
「ん?何か匂うぞ」
エリザ少佐がこちらを睨む
「え?あ、すみません硫黄だと思います」
「いや、違うな女の匂いだ」
(ギクッ!!)
「まぁ、いい長期休暇楽しんでこい」
嫉妬した女のような顔をする少佐に少しドキッとしたのは隠しておこう
「はい!ありがとうございます!」
俺は遠征を行った部下のアルトとエディンとともに2週間の長期休暇に入った。
~酒場での遠征打ち上げ~
「ほれほれ~どんどん飲めよエディン!!」
「うっす!頂きます!」
「アルトも、、おっと」ジャバァァ
「うぎゃあぁぁ!顔の傷にしみるぅ!!」
「ギャハハハハ!!」
飲めや歌え、吐けや叫べのバカ騒ぎは休暇に入る前夜から翌日の日中夜にかけて行われ、棍棒を持ったエリザ少佐が乱入し、中心に追い込まれるまでバカ騒ぎは続いた。
長期休暇も残り一週間、何故かエリザ少佐が毎日自宅を訪ねてくる事以外は変わったことはなく、鍛冶屋に発注した特別な鉄球20発が郊外の小屋に届いた。
20発の鉄球はサイズが大きいので空洞の入り口を下に、水が入らないよう保管した。




