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総力戦 2

巨人の触手が届く一キロ圏外から、黒色火薬を使ったロケット砲が放たれた。

古代中国の火薬ロケットを参考に近代化した新兵器だ。


「ウォォォオオオオオオッッ!!」

ロケット弾が命中する度に巨人は唸り声を上げた。どうやら痛覚があるのかもしれない。


エルゼ「これは凄い!この兵器は対人戦で使ったらすごいことになるぞ!」

ユーキ「近づき過ぎです。爆発するかもしれませんので下がっててください。」


古典的な火薬ロケットの一斉放火で傷だらけになった巨人の再生速度は明らかに落ち、進行速度も若干落ちるていることを確認した。


この日から、ロケットや高射砲、戦車砲、その他大口径火器を使用し、地を這うように進む巨人の妨害を試みた。


我々の世界ではこれが出せる最大火力。

王国側の空中戦艦から、秘蔵のトレビシェット弾が投下された。


「在庫処分できそうでよかった、よかった」

新要塞の地下に眠っていたトレビシェットの弾が巨人に降り注いだ。

しかし、巨人も学習し吹き出した高圧のガス蒸気で降り注ぐ砲弾や爆弾を焼きつくし、誘爆させた。


巨人の進行速度は日に最大で20kmほどだが沼地や川、丘や山でそのスピードは半分以下に落ちる事もあった。


「兵長やつ眠ってますぜ!」

「あぁ、任務じゃなきゃあんな気持ち悪いもんの寝顔なんか見てられるかよ」

巨人は2日ほど活動を停止する時もあった。エルフ曰く魔力量の回復を行っているのだとか。




約4ヶ月程が経過した頃、交渉を終えた王族たちが聖釘を旧フリードベルクに運んできた。


エリゼ「これが聖釘か」

ユーキ「本物なんでしょうねこれ?」


王国騎士団長「何を無礼な!貴様のような人間風情が!」


第一王子が怒る騎士団長を下がらせた。

第一王子「これは大変失礼した。あなた方が仰るように何せ数ヵ月前まで、我々は敵どうしでしたから信じられないのも無理ありません。」


やはり、本音では人類を嫌っているエルフも多いのだと実感した。

第一王子「聖釘は全部で三本あります、使用に関しては一度溶かし他の鉄と混ぜても問題ありませんがあまり薄めすぎるのはおすすめはできません。」

あと、これは精霊たちから聞いた話なのですが。


ユーキ「それは断じて認められません」

エリゼ女王の血統を引くエリゼ中将なら巨人は攻撃できない。だからエリゼが聖釘でこさえた剣を使ってコアをぶった切ればいいだと?!ふざけるのも大概にしろ!


エリゼ中将はノリノリで新しい剣のデザインをドワーフたちと話し合っていたが、それだけは認めない。


ユーキ「それだけは認められない!死ねと言ってるようなものだ!ましてや中将だぞ!我々の総大将なんだぞ!」

第一王子「そうですねぇ、ただユーキさんがそこまで言うのは何か別の私情があるようにも見えますが、、、舞台は整いましたのであとはお任せしますよ。」


そういうと王子は議事堂から迎賓館へと戻っていった。

密偵「ユーキ殿、ガルマニア帝都で王権派が勢力を盛り返しつつあるようです」


帝都ガルマニアでは約4ヶ月前、カーリナの盛った劇薬により狂人と化した100万の軍勢が押し寄せた。その大半が副作用で死亡したが、生き残った者たちがカーリナ率いる反王権派の仕業だと証言した。

これが帝都での王権派擁護論の勢いが盛り返し、王族の帰還を正式に待っているのだとか。


「こりゃ、巨人倒しても戦争続くな」


「おい何をニヤニヤしてるんだ我が軍師よ!そんなことよりこれを見ろ!この剣のデザインはどうだ!」


俺はテンションMAXで機嫌の良いエリゼ中将から離れ、今後の動きをどうするか考え始めた。

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