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総力戦

ユーキ「おそらく、巨人はエルゼ王国を目指している」

巨人は今回の爆発で片腕を失った。おそらくあの巨人は強烈な熱線を放つ事ができなくなってる。

ユーキ「だから、自分の体の一部を爆発させている可能性がある。か、、」


エリゼ「だとすると、仮に奴に意識が残っているとすれば、大方熱線を使えない事で自棄をおこし、自爆による王国破壊が今の目的か」


エリゼ団長の推測によれば、巨人が残された片腕と触手で進み、アルドー山脈を越え、エルゼ王国に到達するのは早くて一年はかかる。途中妨害工作を挟めば、もう少し伸ばせるだろうが。


兵士B「報告します!攻撃を受けた部位の再生を確認!」

エリゼ「自爆以外の攻撃は全て無効。即時再生とは、まるで蛸やとかげみたいだな。」


半径一キロ圏内の敵は高温の触手で迎撃、皮膚にかすっただけでも謎の毒素で意識不明か。


アルト「勝ち目ないっすね。逃げますか?」

エリゼ「アルト、ブッ飛ばすぞ。逃げ場なんかそもそも存在しないだろ。」


このままでは本当に世界が終わってしまう。

ガルマニア帝国の王族たちが我々に協力を打診してきた。今こちらに向かっているらしい。

それもそうか、あんな何時爆発するかわからない巨大核兵器みたいなもの下手すれば自国領内で自爆する可能性もある。


エリゼ「いや、その可能性はない。あくまでも奴の目的はエルゼ王国だ」

エリゼ中将は言い切った。そこに王族たちが到着、会話に入ってきた。


第一王子「左様。何せ旧王族の末裔はカーリナだけですから」

ユーキ「それはどうゆうことだ?」


王子の説明によれば、古代兵器を操れる初代エルフ王の血統は権力闘争に利用され、血で血を洗う内戦にまで発展。

今の王国は血統争いをなくすため内戦に勝利した派閥の長が築いたもので、初代エルフ王とは血の繋がりが無いこと、国民にもその事実を伏せていたことを語った。


第一王子「初代の王は人類を東へ追いやったが、人類を絶滅させる前に毒殺された。カーリナはおそらく初代国王の悲願を達成する為に動いている」


なるほど、カーリナが反王権派で人類を毛嫌いし、人間討伐賛成派の筆頭を務めていた辻褄があった。


ユーキ「しかし、仮にあなた方が協力したとてあなた方に何のメリットが」

人類を敵対視していたエルフ王国が人類側につくメリットがわからない。人類が爆発で吹き飛べば万々歳だろうに。


第一王子「いや、そもそも王家はそこまで人類を敵対視していない。あれは過激派を押さえ込み、帝国内の内戦を避けるための方便だ」

第一王子は、人間の持つ科学の驚異と巨人が自爆した際の魔力放出による大地の汚染。その他多数のデメリットを語り言った。


「我々は精霊の王国と交渉の余地がある」

王子いわく、あの巨人とカーリナを分離し巨人を停止させる方法の存在をほのめかした。


ユーキ「タダでは話してくれませんよね」


王子「無論。そなたたちの科学技術と引き換えだ」

交渉は進み、銃火器、大砲、その他一部の新兵器の設計図を渡し、情報を貰った。


第一王子「賢明な判断だ。これよりエルフ王国は一時的な同盟を人類と組む!外相!至急精霊国へゴルゴダの聖釘を巡った交渉を整えよ!」


この王子はしたたかだ。おそらく、戦後に起こるであろう人類との再戦を考えて取引しているのだろう。

だが、ここはあえて乗っておこう。

我々には撃つ手がほとんど残されていないからだ。


翌日、人類とエルフは正式な停戦と一時的な同盟関係の締結を宣言をした。宣言が終わるとエルフ王室は半年以内を目処に、唯一巨人を止める事ができる聖遺物ゴルゴダの聖釘を巡った交渉へと出発した。

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