番外編 主人公ユウキの秘密
「あんた本当にバカになるよ!」
「はいはい、そろそろやめますよ」
俺は昔からゲームのしすぎでよく母親に怒られた。
「大人を舐めるのも大概にしろ!」
戦争ゲームで遊んでたらバカになると言われ無視し続けたら、中学の時親父にゲームを壊された。
「ようやくあいつもまともになったな!」
「そうね。ゲームの何がいいんだか。」
それから俺は真面目に勉強して地域トップの高校へ、大学は国立大学へ、就職先は大手商社に入社した。両親は褒めてくれたな。
「ほらなお父さんの言う通りだ!勉強さえしてれば上手くいくだろ!」
「そーよ、ゲームなんて下らない」
だがその数年後、AIの急速な発展でホワイトカラーの仕事は一気に消え、俺はリストラされた。
両親は俺を見捨て、今度は引きこもりでゲーム開発をしていた弟が新AIの大企業に開発エンジニアとしてスカウトされると、時代の寵児だと褒め称え始めた。
そのあとすぐ、両親は弟との家族旅行中に交通事故で死んだ。
俺を苦しめた人たちがいなくなった。
俺を褒めてくれた人もいなくなった。
たが、ゲームの世界は違った。
みんな俺を褒めてくれた。
苦しめる人間はブロックすればいい。
特に俺は戦争ゲーム内で、策略と立ち回りが評価され、周りから一目おかれた。
それからというもの、一日中ゲーム漬けだったっけ。挙げ句の果てには貯金全部叩いて脳も改造してバーチャル世界に飛び込んで、、、。
だけど後悔はない。
この世界はありのままの俺を受け入れ、必要としている!
そして俺を必要としてくれる人も近くにいる!
俺は次の作戦案をまとめ、エリゼ団長のいる部屋をノックした。




