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仮想世界トップのゲーマー、軍師に転生してチート無双します  作者: 宇田十馬
第1章 軍師に転生してチート無双します!
3/18

無双の準備だよ

この世界は実に興味深い

図書館で得た重要な情報は以下の5つだ。


1.文明、文化レベルは中世ヨーロッパ並み

2.この世界は魔法文明が栄え、科学は衰退し邪道とされている。

3.人間以外の種族の国がある

4.エルゼ国は三つの国に囲まれ、北部は穀倉地帯、南部は砂漠、西部は火山・山岳地帯で東は海に面している


そして最後の5つめ、これが今日得た情報で一番大きい。


5.人間の国家は魔力・国力ともに人外の国家より劣っており一部の国からは差別対象とされている。


(だからか、、、)

俺は世界地図に視線を落とす。

我らがエルゼ国はゴリアテ大陸の東、いわゆる最果てに存在。これは人類が繁栄しにくい土地に押し込まれた何よりもの証拠だ。


だから、人口もそこまで多くないのねと勝手に納得した。


幸いとも言えるのが、人類を毛嫌いするエルフのガルマニア国が西の山岳地帯を越えた先にあり、簡単には攻めてこないこと


比較的友好的かつ人類に近い種族のドワーフの国ガザリアは穀倉地帯がある北に位置すること。


エルフのガルマニア国と友好関係にある精霊国家メネス朝が死の砂漠を挟んだ南に位置することか、、、


頭痛くなる配置だなぁ


この世界ではどうやら科学技術は邪教のように扱われているらしく、エルフや精霊の国では科学を研究したものは問答無用で火炙りの刑になるらしい。


なんか、中世ヨーロッパの地動説と異端審問みたいだな


その点、生存圏をいつ失うかわからない人類は精霊工学と称して、密かに科学技術を研究しているらしくその辺は寛容か。


一通り調べものを終え、俺は鉱物の分布図が載る専門書を借り、寮へ直帰した。


こちらの世界では半年が過ぎた。

仕事にも慣れ、職場内でのコミュニケーションもうまくいくようになった頃、俺は朝一番エリザ少佐に書類を提出した。


「ほお、『鉱山資源の採掘量と長期戦の関連性』か、面白い。現地調査、行ってきていいぞ」


「ありがとうございます!」


「ただ、鉱物資源なのに何故砂漠地帯にもいく必要があるのだ??」


「火薬を作るためです」


「かやく???ま、何でもいいが気をつけて行ってこい」


俺は少佐から許可を貰い、鉱物資源を保管する小屋を町外れに1軒、遠征用の馬車3台と馬主、部下を3名と護衛の騎士を手配した。


ふん、なんだってあんな頭しか使わない部署の護衛なんかしなけりゃいかんのだ

担当の騎士たちかわいそうだね~


相変わらずうちの科に対する風当たり強いな


この不遇、逆境をはね除け、国を反映させるのが軍師の腕の見せ所。


ハードな状況に燃えてきた!!


荷物の積み込みが終わり、目的地の西方アルドー山脈へと馬車を進めた。


片道三日ほどの旅で、道中はこれといった問題もなく、西の国境より50キロ地点、アルドー山脈に連なる活火山帯に到着。

よーし!荷物をおろせ!

我々は谷の上に馬車を止めた。


「ユーキ殿、ここで一体何を?!?!」

「いいかお前たち、つけたらいいと言うまで絶対にこのマスクを採るなよ」


長い牛の腸でできた管がつながる革製のマスクを装着し、20m程谷をおりた。


「?!?!」

「ド!ドラゴンだ!!」


最年少の部下1人がパニックを起こし、マスクを外してしまった!

(ば!バカ野郎!)

有毒ガスを吸い込み即死した。


「ヒイイイイッッ?!?!魔法か?!魔法なのか!!」

「落ち着けお前たち!これは火山ガスの仕業だ!見ろ!ドラゴンも死んでいるだろ!!」


俺はパニックになりそうな部下たちを落ち着かせた。


探索隊はさらに20mほど下りお目当ての物を見つけた。硫黄である。


我々は馬車から伸ばしてきた糸を強く引き、硫黄の発見を知らせた。


程なくしてヒモのついた樽が上から転がってきた。我々はその樽にできる限り多くの硫黄を詰め込み、死亡した部下の遺体もくくりつけ、引き上げさせた。


さて、馬車3台に満載した硫黄は少佐に手配してもらった王都郊外の小屋に届けさせ、俺と部下2名は南の砂漠地帯へ南下した。


「暑いですね曹長」

「まさか、ここまでとはな」


体感では、気温は40℃を超えている。

南部は行商人の交易路に小さな町が点在するのみで、道を見失えば間違いなく干からびる。


喉乾いた、、水を水をください!


我々は南部で一番大きな町、ゴルディアを目指していたが馬も倒れ水も底を尽きてしまっ。

(こ、ここで終わりなのか、、)


意識が朦朧とするなか

「旦那!大丈夫かい!水!おい水をとりな!」


目を覚ますと俺は個室のベットに寝かされていた。

窓の景色は夕方の燃えるような夕陽をうつしていた。


「お?やっと目覚めたかい?あんたたちよくあの砂漠を馬で渡ろうとしてきたね。普通はラディアに乗るもんだよ」


どうやら、干からびかけの俺たちは買い出しに出ていた酒屋の女将一行に助けられたらしい。


女将は酒をのみなが話す


どうやら砂漠はラクダに似たラディアという生物と渡るのが普通で、帰りはラディア人数分を手配してくれるとのこと。


「それより、別室の若いのかなり重症だよ一命は取り留めたけどね」

部下の1人、エディンは脱水を引き起こし顔は乾燥し腫れているとのこと。


申し訳ないことをした、だが俺は国の命運を担っているから後悔はしていない。


(もう一人の部下、アルトはどうした、、)

俺は辺りを見回した。


「あー、もう一人のアンちゃんは町の娼館に繰り出したよ。」


あのやろう。性欲の権化みたいなやつだと前々から思ってはいたが、、ともかく女将には感謝しかない


「あと、あんた女将って呼ぶのやめてくれよ。私はそんな年食ってないよ」


「わかったよ、エレナさん」


灼熱の太陽が沈み、夜は更け、気づけば外にはあさひが昇りはじめていた。

「実は、この砂漠地帯にとある鉱物資源を探しに来たんだ」


エレナの髪を撫でながら、砂漠地帯に来た理由を話した。

「なんだい、それなら運が良い。うちの死んだ親父はむかしこの辺りで金鉱石を掘ってて、この辺の鉱石には詳しかったんだ。その時の資料が倉庫にあるはずだよ」


エレナは服を着て、一階へ降りていった。

俺は二度寝し、次に目覚めた頃には日は高くなっていた。


エレナ特製のチーズバーガーは本当に旨かった。


うま、これうまいな!

そりゃそーだろ!焼きたてだよ!


食後、鉱石のありかが事細かく書かれた日記帳を見せてもらった。エレナはどうせ捨てるもんだから必要な人にやるよと押しきられるかたちで日記帳を貰った。


目当ての鉱石がある閉ざされた炭鉱は町を出て、東に20キロの地点にある。

俺は一人で炭鉱に向かい、サンプルを集めた。それが終わると炭鉱の場所と町からの位置が目視でわかるよう、1キロごとに赤い目印の杭を1週間打ち込んだ。


仕事が終わり、町を去る前夜にエレナに別れを告げた。


「また、今度時間ができたら来ておくれよ」

「ああ、今度は休暇中に来るさ」


以降エレナと再開することはなく、彼女は2年後の冬結核で亡くなった。


訃報を知ったのは彼女の友人張に記載された俺の名前と所属部署を頼りに送られてきた一通の手紙だった。

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