【Lv.1の童貞探偵】異世界で俺の性魔術解析が世界の穢れの記録を暴くが、魔王に童貞を独占予約されました 第二十六章 その2
第二十六章 その2
終焉の玉座
レイジが「覇道の杭」から全魔力を逆流させ、自身の血肉と魂を代価に、究極の特異点を練り上げる。立ち昇る魔力はもはや光を超え、因果そのものを焼き切る黒き波動となって玉座の間を埋め尽くした。
「一つ目! 世界のルールを書き換える『覇王絶頂・因果消滅』!!」
全歴史から対象の存在理由を抹消し、因果の鎖を断ち切る絶対の消滅技。レイジの「杭」が放つ波動は、ルクセリアという存在そのものを「最初からいなかったこと」に書き換えようと時空を侵食する。
「二つ目! 全次元を塵へと還す『万物破砕・次元断絶』!!」
刃の軌跡にある全ての物質、空間、次元を原子レベル以下まで完全崩壊させる終焉の剣。因果の消滅に続き、現空間の物理構造を根底から解体する破壊の旋風が巻き起こる。
同時にユリアもまた自らの道着を弾き飛ばし、極限まで研ぎ澄まされた肢体を晒しながら、全経絡を強制開放した。白銀の肌に浮かび上がる魔力の筋は、彼女が命の灯火を薪にしている証左であった。
「西斗神剣究極奥義……『天壊無想・極限滅殺』!!」
光と闇属性の全魔力を拳の一点に凝縮し、秘孔を突くことで対象の分子結合を内側から爆破、存在を『無』へと回帰させる神速の拳。ユリアの拳は音速を超え、因果と次元の狭間を正確に貫く。
そして……。
「二人で同時に、存在の全てを消し飛ばす『ダブル』で行きますよ!!」
「双極崩壊・極大堕天斬』!!」
Lv.9999とLv.7000。
裸体の二人が重なり合う。究極の陰と陽、男と女の魔力が交差する中心点で、この宇宙が誕生した瞬間のビッグバンにも匹敵する極大エネルギーが生成された。
人類が到達しうる最高密度の攻撃が、空間を軋ませ、魔王城そのものを震わせながらルクセリアを襲う。轟音と共に放たれた光と闇の奔流。それは魔王が展開していた特異点を食い破り、あと数ミリでその柔肌に届くかというほどの、文字通り「世界を滅ぼす火力」を発揮した。
(いける……! 届くぞ!!)
奏太の解析眼が、初めてルクセリアの肌に直接的なダメージの予兆を捉えた。王の柔肌まで、あと数ミリ。命を燃やすレイジとユリアの瞳にも、勝利の確信という名の希望が宿った。
相殺、膨張、そして爆発。あと一押しで魔王を討てる――誰もがそう確信した刹那。
「……ふふ。レイジ、だったかしら?」
ルクセリアの、脳を直接愛撫するような、甘く冷酷な声が響いた。
爆炎が晴れる。そこには、煤一つついていない美貌を保ったまま、恍惚とした表情を浮かべるルクセリアの姿があった。彼女は自身の、はち切れんばかりの乳房を細い指先で弄り、嘲笑う。
「流石は、かつて魔神7人を駆逐し、この世界の頂に立った男……まあ、私がまだ小さな頃だけど。それにユリア、西斗神剣? 秘孔を突くなんて、面白くて不思議な武道ね。本当に一瞬だけ…..『届く』かと思わせるなんて」
奏太の戦慄を余所に、ルクセリアは蕩けた吐息を漏らす。その視線は、必死に命を絞り出した二人を、まるで路傍の石ころでも見るかのように見下していた。
「でも、残念ね。……私の『秘孔はここよ』」
ルクセリアはそう言って、自らの、月のように白く輝く豊満な乳房の先端――赤く熟れた果実のような乳首を指差した。
「ふふふ、でも触れることもできないわ。私のこの『孔』は、あらゆる物理的干渉を受け付けず、逆に全てを飲み込む深淵そのもの。貴方たちが放ったエネルギーは、今、私の乳首の中で美味しいデザートに変わったところよ」
ルクセリアが、神々しいまでの巨乳を、わずかに「ぷるん」と一振りした。
――瞬間。
圧倒的な「穢れ」の質量が、物理法則そのものを文字通り、微塵切りに粉砕した。
「あがっ……!?」
「そんな……ッ!」
全力の反動を受け、全裸のレイジは覇道の象徴ごと壁へと叩きつけられ、全身の骨が砕ける音を響かせた。ユリアもまた全魔力を使い果たし、人形のように力なく宙を舞い、廃人のように倒れ伏した。
「ヒッ……ヒギィィッ!?あのレイジとユリアが一発なんて。無理だよ、無理ィィィ」
後ろで見ていたヤマトが、情けなく腰を抜かし、股間から汚物を漏らしながら泡を吹き、無様に気絶した。その隣で、王国最強を誇ったイシュタル王女もまた、あまりの絶望的実力差に言葉を失い、絶句したまま震えていた。
静寂が戻った玉座の間。ルクセリアがゆっくりと玉座を降りる。床を叩くヒールの音が、死のカウントダウンのように響く。
「嘘だろ……。ルクセリアと並ぶと言われる古竜ヴォルガとでさえ、レイジは一時間以上拮抗していたのに……」
奏太の虚脱した呟きを聞き逃さず、ルクセリアは優雅な足取りで近づいた。
「……ふふ、奏太。不思議そうな顔をしているわね?」
彼女は奏太の目の前で、自慢の胸を見せつけて微笑んだ。
「そうなの。ここがすごいのよぉ。ヴォルガ? あんな野蛮な獣と一緒にしないで。私の……この『真理の双丘』の前では、一時間どころか、瞬き一つの猶予さえ与えないわ」
ルクセリアは奏太の顎を指先で持ち上げ、その瞳を覗き込む。
「本当なら、貴方にここを……この乳首を思い切り『吸って欲しい』のに。皮肉よねぇ。吸われるのを待っているはずの私の乳首が……逆に、貴方の存在を、魂を、その『記録』ごと『吸っちゃうのよん』……っ! ああ、奏太……勘違いしないで?もう一度言うわ…..乳首を吸うんじゃないわぁ……私の……乳首が、吸っちゃうのよおんっ!!」
断末魔のような吸引音。レイジの血も、ユリアの涙も、飛散した魔力も、全てが物理法則を無視して渦を巻き、ルクセリアの乳首へと収束し、消失していく。空間そのものが彼女の胸へと吸い込まれていくような錯覚に、奏太は意識が遠のくのを感じた。
ルクセリアは、糸の切れた人形のように転がるユリアの傍らへ、音もなく歩み寄った。
「そういえば……この娘の『記録』も、なかなか上質なものを持っていたわね。ふふ、聖女の魂が絶望に染まった時の味は、格別なのよ」
ルクセリアは艶めかしい舌先を覗かせると、抵抗できないユリアの乳首を、逃さぬように深々と、そして丁寧に這わせた。
「……んぅ……っ、ぁ……」
意識を失いかけているユリアの唇から、かすかな呻きが漏れる。
「んんっ……ふふ、やっぱり。レイジに捧げようとしていた純潔の魔力が、こんなに凝縮されているわ……。奏太、見てごらんなさい? こっちのも甘いわぁ……。聖女の皮を被った、熟れすぎた果実のような背徳の味。私自身の『秘孔』とはまた違う、脆くて、今にも壊れてしまいそうな甘美な記録……最高のご馳走ね」
聖女すらも毒食し、奪い取った魔力でさらにその巨乳を艶やかに脈動させる魔王。
絶望の淵に立ち尽くす奏太を誘惑するように、魔王の双丘が妖しく、残酷に揺れた。




