23話 自分を許せず
シンが目を覚まして3日後
俺達、シン、シロ、ジーは王に呼ばれて迎いの馬車に乗っていた。
「ああ、緊張するよ。王様に会えるなんて」
そう言いつつジーの表情は嬉しそうだ。ただ不安なのか千変万化のように秒刻みで変顔してる。
「そう慌てるな。自分を売り込む良い機会だぞ?」
「シンは知らないかもしれないが一般人が王と会えることは滅多にないし、貴族ですら会話できない事が多いんだぞ」
「・・・」
「へぇーそうなのか。まぁ俺は面倒ごとにならなければいいかな。ところでシロなんで無言なんだ?」
「兄さんがそこの嘘つきと喋ってるのが不愉快」
「シロォーーーー」
俺は妹に怒りをぶつけた。
シロは小さい体をビクッとさせた。
「おい、シンやめろよ」
「いいか、シロ。ジーは確かに俺が傷つく選択をした。しかし、それはジーが俺の考えを尊重してて更にこの国の人達を守るための決断だ。ジーとはまだ短い付き合いだが一緒にいればこいつの良いところは誰でも分かる。確かにシロからしてみればいつも鼻の下を伸ばして嘘をついたりする嘘つきだというレッテルだろ。だけどなジーはお前が寝てる間に泣きながら俺に謝罪してくれた。いくら幼いとはいえ男が泣いて謝ったんだ。もういいだろう?」
「でも・・・」
「お前はジーを理由にしただけでジーを憎んでるのではなくお前がシロ自身が許せないんだろう。なぁシロ。こっちへこい。思いっきり泣け」
俺は腕を広げた。シロはそんな俺の胸板に顔をうずめて馬車の中で思いっきりシロは泣くのだった。




