20話 魔族の油断と友との絆、妹の魔法
「いいねー、その威勢の良さ。でもな、カインみたいな馬鹿を殺したぐらいでいい気になるなよ。自称人間」
俺はこういうやつ嫌いなタイプだよ。戦うのめんどい。こういう攻撃的な発言をするやつはいがいと想像以上に強く最後の最後で油断すると俺が足元を掬われる。だから俺は全力で相手をする。
キカイは不気味に笑っていた。俺の魔力量の多さを見抜いたコイツが何故こんなに余裕の態度をとっているのか謎だったが理由がのちに判明する。
ティラノサウルスみたいな魔物が急に白銀に輝きだした。それは俺の銀髪のような太陽の光で輝くのではなく太陽のように自分で光っていた。
俺はティラノサウルスが輝きだしてから数秒で体から力が抜けるような感覚に俺は戸惑いを露わにした。
「これは時間が過ぎるほど体調が悪くなる魔法か?」
「お前に教える必要はない、けどヒントをあげよう。光っている原因はなんでしょうか?」
「時間稼ぎに付き合う義理はない。原因はお前を倒してから考える。」
俺は体の不調の原因だと思われるティラノサウルスを思いっきり拳で殴りつけた。
「いってぇーー、なんだこれありえない硬さだぞ」
「お前バカか(笑)!?」
キカイは手から血を流す俺をみながら笑っていた。
俺はすぐに水と光の属性の魔法で止血して聖属性の魔法で骨が砕けた拳を治した。
それを心配そうにシロとジーが見ている。俺は大声を出した。
「シロ、ジーちょっと本気で戦うから空に避難してくれ」
「兄さん、分かったー、負けないでね」
「死ぬなよーシン」
俺は2人に任せろという意味で親指を2人に向けて立てた。
俺はどんどん力が抜けていくのを感じながら水属性の応用である氷の魔法でふたふりの片手剣[氷河剣]を作り魔力で強度や切れ味を上げた。物を自分の魔力で強化する場合、魔力の質や量や揺らぎのない魔力で覆うテクニックが強化できる最大値を伸ばすコツだとお父さんとお母さんに教えてもらった。
俺は適当に強化した氷の剣をティラノサウルスの首の一点を集中的に叩き続けた。ティラノサウルスは何もしてこないし動かない。もちろん、俺による剣のダメージもないらしい。俺は氷の剣がティラノサウルスの首に当たって砕けては高速で剣を再生しながら2分間ティラノサウルスの首を切断する勢いで斬りつけるように叩いたが傷ひとつない。
「お前は化け物かよ。そこまで硬くなったグーテンの首を魔法を使いながら数分攻撃するなんてアホかよ」
「俺は諦めが悪いんでね」
俺がまだグーテンと呼ばれるティラノサウルスへの攻撃を俺が諦めてないとキカイに思わせ、油断を誘い高速で氷の剣をキカイの方に手が滑ったふりをして氷の剣を手から離した。
氷の剣は見事にキカイの左腕を切りとって後ろの木に刺さった。
「貴様ー、わざとだろ」
「手が滑ったテヘペロ」
俺は舌を出しながら最高の笑顔を魔族へと向けた。
だが俺の笑顔は急に苦痛の顔へと変わりその場で目眩を起こしてその場に座り込む。
「ようやくか、お前がグーテンなんかに攻撃しないで俺を攻撃してたら流石にお前のような化け物に勝てなかった。今、殺してやる」
「それはこっちの台詞だ」
「なんだと」
キカイはさっき左腕をやられたように油断していたせいで木に刺さった氷の剣からキカイの心臓に向かって氷柱が伸びて刺さるまで気づかなかった。
キカイは口から血を吐きながらこう言った。
「貴様はもう魔力がなくなってて魔力切れを起こし魔法は使えないはず」
「氷の剣を手から離す前に細工しといたんだよね。丁度、その細工した時に魔力切れおこしたんだけどね。いや、お前が馬鹿みたいに氷の剣が刺さってる木の前で俺を殺してやるとかなんとか言ってたおかげで成功したよ。」
「一つだけ死ぬ前に忠告してやろう」
「お前まだ死なないのかよ。」
「グーテンがお前から奪った魔力はモンデスを引き起こすだろう。そしたらお前達もアラジン王国も無事ではすまない」
それだけいうとキカイは死んだ。
モンデスそれはモンスターデストロイの略。つまり魔物の群れである。
俺は仰向けに倒れこむと大声で叫んだ。
「シローー。魔属性の爆発魔法で俺もろともこの魔物をすぐにやれ。」
「嫌だよ」
俺は最初の友達の名前を叫んだ。
「ジー!!」
「シロちゃん、シンは大丈夫だ。俺が保証する。シンは俺が責任をもって怪我を治す。だからお願いだ。」
ジーは俺の意図を完璧に理解してシロを説得してくれた。
「分かった、約束だよ」
シロの魔属性の魔法は黒い炎の爆発とともにグーテンと俺を巻き込み王国の危機を救った。
シロの魔法[滅却の王]
シロが全力で魔法をぶっ放したらここら一帯が吹き飛ぶけど今回はグーテンと呼ばれてた魔物に狙いを定めたみたいだ。そのおかげで爆発の余波で俺は吹っ飛ばされたけどかろうじで生きてはいたがもともと俺は魔法の防御力が低くダメージはかなりもらったので意識はとぎれた。




