13話 校長先生の話ってなんでリアルだと長いの?
ガリレオ学校の入学式が始まろうとしていた。
学校はアラジン王国の北側にあり、俺達が住んでる豪邸と正反対にあった。
ガリレオ学校はアラジン王国の北門の近くだ。
そして俺達は既にガリレオ学校に到着していた。
入学式は朝の9時からだけど朝の6時にはもう今の我が家から出発していた。
俺は日本の文明がすごいことに気づかされる。王国だと言われるくらいだから東京をイメージしてしまうというね。今までも車や飛行機なんてこの異世界ではみたことないし異世界だからと気持ちに折り合いをつけていた。
しかし、心の中では未だにファンタジーな世界にいることに現実感をもっていないところもある。
まぁ何年もこの異世界にいるからここがリアルなことくらい分かってる。ただ俺はこれから学ぶのだろう。日本が如何に安全で平和だったということに。
あれ?
俺ってその日本で命をおとしたじゃん。
まぁ、死んだのは運が悪かっただけのはず。
俺とシロは人垣ができてる受付に並んだ。出席確認というやつだ。
これから入学式か。どんな事を校長先生は話すのだろうか。
俺とシロは受付を済ませて別行動になった。なぜなら、俺は校庭の1年Sクラスの集まりに行くが、シロは1年代表者としてみんなの前で話さないといけないからだ。
もちろん、今のシロでは1学年代表主席としての演説はあまり期待できないので俺が特訓して助言をしといた。
あとは、校長先生が先になにを言うかなんだよな。いくら、素晴らしい演説を考えても場の雰囲気や話の流れでダメになってしまう可能性があるからだ。例えば、校長先生がすごい眠たくなる話を永遠と長い時間喋ってたら校長先生の次に喋るシロの演説を真面目に聞いてくれる人が減る。
「校長先生からのお話です、校長先生どうぞ」
前にでてきた校長先生をみたら坊主みたいに頭の毛がなくて、顔に傷があり、筋肉がムキムキ、目が鋭くて怖くてヤクザみたいだった。この世界だと普通なのかな?
考えてみたら魔物が外を跋扈する世の中だ。その魔物を倒すための力を身につける学校だ。ひょろひょろのもやしのようなやつが校長では学校の威厳に関わると思えば普通なのかもしれない。
「おいお前達、手短にに言うからよく聞けよ。この世界は弱肉強食だ。弱ければ死ぬし自分のオマンマ食いそびれたくなかったら死ぬきで強くなれ、以上だ」
このムキムキハゲは新入生の方を鋭いまなこで睨みつけながら威圧するような声で言った。この言葉に感銘??を受けた新入生達の中からすすり泣く声が聞こえてくる。
「校長先生ありがとうございます。そしてこれから今年の1学年代表からのお話です。これが終われば今日は解散となるので真剣に聞くように。ではシロさん前へ」
シロがでてくると泣いていた新入生達が落ち着きを取り戻し、全校生徒の視線がシロへと集まる。
「この度は1学年主席になれたことをとても嬉しく思います。私がこの学校へ来た理由は強くなりたいのはもちろんのことですが同じ学校の学友と仲良くなりたいからです。人は1人でやれることに限界があります。なのでみんなの力が必要だと思うのです。よろしくお願いします。最後に私からのサプライズです」
シロはそう言ったあと魔法を使って空に虹と花火を全校生徒にみせるのだった。




