ダンジョン(4)
私は、今メラニーと一緒にダンジョン内を探索している。探索は順調に進んでいた。
「スケルトンを倒したら青色の魔石が出たよ!」
「確かにゴブリンよりは強かったからね」
これで私の魔石の数は赤色の魔石三個・青色の魔石二個。メラニーの魔石の数は赤色の魔石五個・青色の魔石二個になった。
「他のグループはどれぐらいの魔石の数を持っているんだろうね」
「私には分からないわ。ただ一つだけこの試験で目標にしていることがあるの」
「それは私が聞いてもいい内容?」
そう聞くと、メラニーの表情は少し崩れた。
悩んだ末「いいよ。私をグループに誘ってくれたし」と返事をしてくれた。
「さっき私やエリーに突っかかってきたアルンという男がいたじゃん。アイツにだけは負けたくないんだよね!」と言葉に重みがあった。
「私も思った!アイツウザいよね」
「そうなの!幼馴染だったんだけど、子供の頃から突っかかってくるの。ホントにもうしつこい!」
「絶対に勝とう!」
「勝ちましょう!」
ここで私たちの意見があった瞬間だと思う。私たちはその後、ダンジョン内を進んでいくと見覚えのある人がグループを束ねていた。
その人は、新入生代表挨拶をしていた彼女だった。
名前はレイティーン家なのは分かるけど、名前を忘れてしまった。
「ねえ、あの子って」とメラニーに問うと、「リン・フォン・レイティーンね。アルカディア国の中で代表的な上級貴族の令嬢様ね。私の家門がまだ上級貴族だった頃、パーティーに出席した時にお話しをさせてもらったわ」と説明をしてくれた。
「そうだったの…」
メラニーのおかげで名前を思いだした。
(ありがとう!)
私たちが話ているのが聞こえたのか彼女がこちらの方を見て「よければご一緒にどうですか?」と言ってくれた。
何故、敵である私たちのグループに「ご一緒にどうですか?」と話しかけて来たのか分からない。何か裏があるんじゃないかと疑いながらも彼女たちのグループに近づき自己紹介をした。
「あの、はじめまして!私はエリーと申します!」とエラ先生から教わった丁寧な挨拶を披露した。
「お久しぶりです。メラニー・クロースです」とメラニーは慣れた動きで挨拶をしていた。
「久しぶりね。メラニー!そんなに畏まらなくていいのにー」
彼女はメラニーの手を握っていた。
「いえ、私の家門は下級貴族に没落してしまったので前のようにお話することは難しくなったのです」
「あら、そうだったの!」と彼女の表情から驚いていたので没落した事は知らなかったようだ。
「それでメラニーそちらの方は?」と私の方を指差した。
「彼女はエリーで私の新しい友達です」と紹介してくれた!
メラニーから友達と紹介してくれた事は嬉しかった!
「そうなんですね!メラニーさんの友達になってくれてありがとうございます」
「いえいえ私も友達作りに必死になっていただけです」
私なりに頑張って言葉を返した。
(こういう時、リオンがいてくれたらどれだけ心強いか…残念)




