ダンジョン(3)
一人になって順調に魔物を倒して魔石を回収している。
他のグループが魔物と戦っている場合は完全に無視して別の道を選択して進んでいる。
魔石の色は赤色から青色に変化していた。
皆で倒したゴブリンは赤色だったが、今一人で倒したスケルトンの魔石は青色に輝いていた。
今の僕の魔石の総数は赤色二個・青色四個の計六個だ。
おそらくグループ内の魔石の数でグループ順位が決まる。グループで各々方針を決めていると思うが、別行動が一番効率の良い攻略法ということを知らない。
この試験の一番の目的はいかに魔石を効率よく集めるかがグループの順位にかかわる。そのため一番最初のゴブリン如きグループで倒す必要性を感じない。皆、脱落が怖くてグループで攻略しがちだがそんな訳ない。ゴブリン相手に五人で挑むようなグループは、おそらくこの先もやっていけない。しかもラスボスの魔石の数は一個ということはあの時の試験監督の言っていた個人賞の件でわかる。
そういうこともあり、僕は効率よく魔石を集めるためグループ間で別行動をしようとあの時無理やり意見を通した。何故あの二人を一緒にしたかというと剣と魔法で相性がいいし、エリーが一緒だったらメラニーの心配はないと思った。
ラスボスを倒すためダンジョン内を移動していると、今まで出会った魔物とは格の違う。
魔物は、本で読んだ知識から想像してオークだと思う。
豚のような鼻に三メートルぐらいの巨体な魔物で、鎧も身に着けていて鉄の巨大な斧を持っている。それが二体も門の前に立ちはだかる。
僕が門の前にいる二体のオークと対面していると後ろからどこかのグループがたどり着いたみたいだ。
振り返ると、エリーとメラニーがいた。
「リオン~!」とエリ―が走って近づいて来た。
メラニーもエリーの後をついていった。
時間にして約一時間ぐらいだと思うけど、二人が脱落してなくてよかったと改めて心から思った。
そしてもう一度、後ろを振り返ると僕が個人的に気になっている人、リン・フォン・レイティーンが僕の事を見ている。
向こうが僕が視線を送っている事に気づくと笑顔で返された。
他のグループも徐々に集まってきた。
ここまで集まるとスケルトンを倒した時みたいに風神流で敵を斬りながら、風刀や風盾を発動させることは出来ない。
なぜなら今の僕は剣を持っている。一応剣術として今の僕はダンジョン内にいるため魔法も使えることにしたら変に目立ってしまう。入学早々目立ちたくない。
だからこそここはエリーの後方支援が鍵となる。
「エリー魔力は十分にあるか?」
「あるよ!
「メラニーは疲れてないか?」
「私はまだまだ剣を触れるよ!」
二人とも気合は十分にある。
「よし!それじゃあ行くぞ!!!!」
僕が前に走り出すと続いてメラニーもついていった。




