第3話 女たらしと別れ
コンビニ帰り、紫乃は道中で立ち止まっていた
光 「えーっ、お姉さんめっちゃ可愛い〜」
女性 「やだぁ〜、お兄さんも超イケメン♡」
光がどうやら知らない女性にナンパされているようだった
紫乃 (これで行き帰り合わせて5人目か…)
光はどひきり良い容姿のせいなのかおかげなのか、女性陣の注目の的となっていた
女性 「ねぇ〜お兄さん彼氏いるんですかぁ?♡」
光 「いないよ〜」
女性 「ええ〜じゃあ候補になっちゃおうかなぁ♡」
2人はずっと会話をしていて全く終わる気配がない
紫乃 (光はなんでこんな現代慣れしてるんだ…?コミュ力やけに高いな…、てかもういつまで話してんの…)
しばらく離れたところから眺めていた紫乃だが痺れを切らして先に家に帰ることにした
紫乃 (そう言えば源氏物語の話って…)
家に着いてから気になることがあった紫乃はパソコンを開いた
ネットを開き、源氏物語の内容を検索した
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世の中にある人の、姿・かたち・心ばへなど、あまた見たまふままに、さまざま思し比ぶること多かり
世の中のさまざまな女性の姿や容姿、性格などを見ながら、それぞれを比べて思い巡らすことが多かった
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紫乃 「さまざまな女性…、原作で確か光源氏は色々な女性と恋愛をしたんだよな…その女性慣れしているところが現代に影響したのか…」
容姿が良くてモテモテな上に色んな女性と恋愛を繰り広げる光源氏と現代に影響している光
紫乃 「…えーっとつまり現代で言うとこの………………女たらし?」
すると玄関のドアがガチャっと開いた
光 「ただいまーっ紫乃!ちょっとなんで置いていったのー?」
光が帰ってきたようだ
しかし一つだけ様子が違った。
女性 「えっ?シノ?」
紫乃 「え?さっきの…」
玄関へ向かった紫乃は驚いた
なんとさっき光にナンパしていた女性を連れて帰ってきたのだ
女性 「ちょっと!あんたさっき彼女いないって言ってたじゃない!」
女性は紫乃を見て激怒する
光 「え、うん、いないって…」
女性 「いないならなんで女と一緒に住んでんのよ!!」
確かに彼女はいないが一緒に住んでいる様子を見られては勘違いをするのは仕方ない
女性 「もういい!この嘘つきクソ女たらし!!」
ドンッと光を室内へ突き飛ばし、ドアをバンっと閉めて出ていった
紫乃は突き飛ばされた光へ駆け寄った
紫乃 「大丈夫…?光」
光 「うん…なんであの人怒ってたんだろ…」
ポカンとする光に紫乃は呆れた
紫乃 (現代じゃ天然女たらしだな…)
光 「ねぇなんで置いていったの」
光はムスッと紫乃に聞いた
紫乃 「えぇ…なんか話が長引きそうだったから…」
光 「ふーん…、そっか、まあいっか…、ねえ紫乃お腹空いた」
紫乃 「はいはいご飯食べよ、そのためにコンビニ行ったんだから」
紫乃はまるで子供を世話しているような気分になった
ゆっくりと立ち上がり、キッチンへ向かって歩いていく
紫乃 (そう言えば源氏物語じゃ光源氏は色々な女性と恋愛をするけど中々上手くいかないんだよな…)
しかも天然女たらしだし…と考えるが
光 「俺が買ったお弁当!」
紫乃 「ちょっと待って温めるから」
光を見つめながら今はまだ恋愛に対して未熟なだけだろう、いつか成長して幸せになれる恋をするはずだと紫乃は考えていた
続く…
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