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祖父の死

作者:松明ノ音
 祖父が、死んだ。
 子どもの頃には死ぬわけがないと思っていた祖父が、死んだ。
 享年八十三。肺癌だった。
 父たち戸籍上の子よりも婚外子の方が多かったり、老人なのに金のピアスをしていたり、酒癖が悪かったりと、普通の祖父ではなかった。
 今を楽しめ、が口癖の祖父だった。
 その祖父の葬儀で、俺(僕)が祖父との思い出を振り返り、実家で祖父の遺品を受け取る。
 欲しがっていた物を渡さずに、俺(僕)に祖父が残したものとは?
2019/04/15 06:05
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