4|あそびをさがそう
歩きながら、あおいは水たまりを見つけて、ぴちゃんとけとばしました。
「これ、楽しいんだよ。ほら、ヌールも」
「え、でも……」
ヌールは足もとを見て、こまった顔をしました。くつが、ぬれてはいけないくつだったのです。
「じゃあ、これはいて」
あおいは、自分の長ぐつをぬいで、かたほうをヌールにかしてあげました。
二人は、かた足ずつ長ぐつをはいて、水たまりをぴちゃぴちゃとけとばしました。
「わあ、楽しい!」
ヌールがわらいました。
でも、走ろうとすると、あんまり早く走れません。
「だいじょうぶ?」
「うん……外で、あんまりあそんだこと、ないから」
ヌールは少しはずかしそうに言うと、それから、何か思いついたように顔を上げました。
「そうだ。こんどは、ぼくがきれいなばしょ、教えてあげる」
ヌールにつれられて、あおいがやって来たのは、お花がいっぱいの草原でした。
「わあ……!」
赤いお花、黄色いお花、むらさきのお花が、風にゆれています。
つぎに二人がのぼったのは、小さなおかでした。おかの上からは、遠くにおしろが見えます。
おかのふもとには、白いすなが、少しだけ広がっていました。
「すなあそび、しよう!」
あおいが、すなをぎゅっとにぎって、山を作りはじめました。
ヌールも、となりで、すなをぺたぺたとかためていきます。
「見て、おしろみたいになってきた」
二人で作った、すなのおしろは、だんだん大きくなっていきました。
まどを作ったり、とうをつけたり。遠くに見える、ほんものの、おしろに、なんだかそっくりです。
「このおしろの中に、入ってみたいなあ」
あおいがつぶやいた、そのときでした。
どしん、どしん。
大きな足音が、近づいてきました。
「ああ、いたいた」




