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黒いあおいと、まほうの歌  作者: あみーら


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3/12

3|ヌール

そのときでした。


「こんにちは」


だれかが、あおいに言いました。

顔を上げると、そこには、あおいと同じ年ぐらいの男の子が立っていました。


あおいはおどろいて、聞きました。


「きみは、わたしのことがこわくないの?」

「なんで?」

「だって、黒いから」

「なんで黒いとこわいの?」


あおいは目をぱちぱちさせました。

男の子は、気にせずつづけます。


「ぼくはヌール。きみは?」


あおいは、男の子を見つめました。

金色のかみに、青色の目。あおいとはぜんぜんちがう色でした。


「わたしは、あおい。いっしょにあそんでくれる?」

「もちろん」


そのことばで、あおいはようやくえがおにもどりました。


「じゃあヌール、どこで何をしてあそぶ?」


ところがヌールは言いました。


「うーん……じつは、ぼくもよく知らないんだ」

「えぇ? いつもは、どこであそんでいるの?」


ヌールは、きょろきょろとあたりを見回しました。

そして、ないしょ話をするように言いました。


「ぼくね、おうちをぬけ出して、ぼうけんしに来たんだ」


それを聞いたあおいは、目をかがやかせました。


「楽しそう。じゃあ、いっしょにあそびをさがそう」


二人は、ならんで歩き出しました。

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