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3|ヌール
そのときでした。
「こんにちは」
だれかが、あおいに言いました。
顔を上げると、そこには、あおいと同じ年ぐらいの男の子が立っていました。
あおいはおどろいて、聞きました。
「きみは、わたしのことがこわくないの?」
「なんで?」
「だって、黒いから」
「なんで黒いとこわいの?」
あおいは目をぱちぱちさせました。
男の子は、気にせずつづけます。
「ぼくはヌール。きみは?」
あおいは、男の子を見つめました。
金色のかみに、青色の目。あおいとはぜんぜんちがう色でした。
「わたしは、あおい。いっしょにあそんでくれる?」
「もちろん」
そのことばで、あおいはようやくえがおにもどりました。
「じゃあヌール、どこで何をしてあそぶ?」
ところがヌールは言いました。
「うーん……じつは、ぼくもよく知らないんだ」
「えぇ? いつもは、どこであそんでいるの?」
ヌールは、きょろきょろとあたりを見回しました。
そして、ないしょ話をするように言いました。
「ぼくね、おうちをぬけ出して、ぼうけんしに来たんだ」
それを聞いたあおいは、目をかがやかせました。
「楽しそう。じゃあ、いっしょにあそびをさがそう」
二人は、ならんで歩き出しました。




