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11|わすれたゆめ
ぴぴぴ、ぴぴぴ。
あおいは、めざまし時計の音で目をさましました。
いつもと同じ、あおいのへや。
キッチンから、お母さんのおりょうりの音が聞こえてきます。
いつもと同じ、はずなのに。
あおいはとってもふしぎな気もちでした。
何か、とっても長くて、とってもすてきなゆめを見ていた気がしました。
「あおいちゃん、おはよう。ごはんだよ」
お母さんが、あおいをむかえにやって来ました。
きのう、ねる前に会ったばかりなのに、なぜだかとってもひさしぶりな気がして、あおいは思わずふとんからとび出して、お母さんにぎゅっとだきつきました。
「こわいゆめを見たのかしら」
お母さんはそう言って、あおいをだきしめてくれました。
さみしいような、うれしいような、このふしぎな気もちが、どんなゆめのせいだったのかは、あおいには思い出せませんでした。




