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黒いあおいと、まほうの歌  作者: あみーら


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11/12

11|わすれたゆめ

ぴぴぴ、ぴぴぴ。


あおいは、めざまし時計の音で目をさましました。

いつもと同じ、あおいのへや。

キッチンから、お母さんのおりょうりの音が聞こえてきます。


いつもと同じ、はずなのに。

あおいはとってもふしぎな気もちでした。


何か、とっても長くて、とってもすてきなゆめを見ていた気がしました。


「あおいちゃん、おはよう。ごはんだよ」


お母さんが、あおいをむかえにやって来ました。

きのう、ねる前に会ったばかりなのに、なぜだかとってもひさしぶりな気がして、あおいは思わずふとんからとび出して、お母さんにぎゅっとだきつきました。


「こわいゆめを見たのかしら」


お母さんはそう言って、あおいをだきしめてくれました。


さみしいような、うれしいような、このふしぎな気もちが、どんなゆめのせいだったのかは、あおいには思い出せませんでした。

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