12|また、あそぼう
学校へ行く道を、あおいは歩いていました。
空は、きのうとちがって、すっきりと晴れています。
あおいは、いつのまにか、口ずさんでいました。
「くーろ、くーろ♪ ……あれ? つづき、なんだっけ?」
あおいは、立ち止まって、首をかしげました。
いつも歌っていたはずなのに、そのつづきが、どうしても思い出せません。
なんだか、とても大切な歌だったような気がするのに。
あおいは、ふしぎに思いながらも、また、歩き出しました。
学校へつくと、教室が、なんだかざわざわしていました。
「ねえ、見て。てん校生だって」
つくえに、見たことのない男の子がすわっていました。
金色のかみに、青色の目。
「へんな色」
「めずらしいね」
まわりの子たちは、少しはなれたところから、ひそひそと話しています。
あおいは、なぜだか、その子から目がはなせませんでした。
(あれ……? どこかで、会ったことがあるような)
気がつくと、あおいは、その子のところへ、歩いていました。
「こんにちは。わたし、あおい」
男の子は、あおいの顔を見て、にっこりわらいました。
「うん、知ってる」
「え?」
あおいは、目をぱちぱちさせました。
「あ、ううん。なんでもない」
男の子は、あわてたように、首をふりました。
でも、その後で、こう言いました。
「また、いっしょにあそぼう。あおい」
あおいは、なんだかむねのおくが、あたたかくなるのをかんじました。
なぜだか分からないけれど、うれしくて。
そして、あおいも、にっこりわらって、うなずきました。
「――もちろん」
(おしまい)




