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愚者と少女6
青年の罪の独白を聞き終えた少女は
青年に純然たる想いを
恋心を抱いていることを
痛みの中で悟った
青年の持つ悲哀は
過去に罪を犯したがゆえに悲哀
少女はそこに惹かれたのか?
違うと自ら否定する
青年と共にいた時間か
青年に色々教わっていた時か
記憶をたどり、思い出す
青年に恋心を抱いた時
それは――
ボスから自分を助けてくれ、始めて会った時――から
今に至るまでずっと
好きだったのだ
それに気づいた少女は
瞳から涙を流し出した
今までずっと堪えていた
心の痛みを吐き出すように
そのことを知らない青年は
慌てて自分のポケットから
ハンカチを取り出すと
少女の頬に当て
涙を拭い去ろうとした
自分のせいで
少女を泣かしてしまったと
思ったから
やがて、少女は泣き終えると
慰めてくれた青年に
お礼を言った
そして二人は
夕暮れまでの間
穏やかな時を過ごした――




