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青年の罪の告白から
幾度か日が過ぎて
クリスマスイベントが
[滅んだ世界]に到来した
それは、特別フィールドに入り
湧き出てくる敵を
単純に倒し続けるという
ありふれながらも
馴染みのあるイベントだ
そのイベントに
青年と少女は参加していた
無論、二人以外にも
多くの人々は参加しているが
イベントを仲間とともに楽しみたい者
イベント限定のアイテムを入手したい者
イベント特有の敵と戦いたい者
日常の退屈さに刺激を与えたい者
イベントは[滅んだ世界]にとって
祭りのようなものだ
青年と少女は
特別フィールドで
サンタやトナカイを
コミカルに模した
敵たちを倒していた
誰でも楽しめるよう
弱めに設定された敵たちは
倒されるというよりも
一掃されていった
青年と少女は
敵を倒し続け
イベントのボスと
対峙していた
イベントのボスは
コミカルなサンタを
巨大化させ
背負った真っ白い袋を
槌を振るうようにして
近づく者たちを薙払っていた
まるで、宝を守護するガーディアンのように
青年の振るう
長柄黒槌の必殺技
――かつて、少女を救うために繰り出した技――を
二発を喰らいながらもなお
生き延びていた
されど、ボスの体力は
残り少なくなっていた
そこに、少女の振るう
三節棍の連続強打が
ボスの残り少ない体力を
全損へと導いていく
断末魔に近しい叫び声を
ボスはあげながら
袋槌を少女の頭上へと
振り下ろした
仮にも、ボスクラスの力を有されているのだから
単なる袋槌の強打であっても
打たれる者を体力全損でなくとも
瀕死に陥らせる力を持っている
だが、少女に
袋槌が迫り来ることは
なかった
青年の長柄黒槌が
間一髪のところで
ボスの残り少ない体力を
全損させたから――




