冬麗の陽気の中でちょっとしたトラブルに出会いました。(解決済)
少し短めです。
「痛い!痛いってば!」
「お前が姫に誤解するような表現をするからだろっ!」
私は今一体何を見ているのだろうか・・・。うん兄妹喧嘩だねっ。
レイラさんに夕食会場へ連れていってもらっている間にいかにエーベとレイラさんの仲がいいかをこんこんと説明してくれた。
とは言っても、エーベは幼い頃から私の国にいるからそこまで?アピールポイントはなかったみたいだった。
私は少しレイラさんの話が飽きてきたので適当に相づちを打っていると途中でマリウスさんと合流することになった。
なんと、レイラさんがライバルと言っていたのはマリウスさんの事だった。
おまけにこの二人は兄妹だった。
レイラさんが誰かに対して自慢げにエーベの話をしているのでそういう事は止めなさいと注意しようとしたら言っている相手が私だったのでかなり驚いていた。そしてすぐにレイラさんのこめかみにグーでグリグリとお仕置きをしていた。
「本当に姫に対してレイラが失礼な対応をしてももうしわけございません。」
マリウスさんが何度も頭を下げながら私に謝罪してきた。
「あ~、大丈夫ですよ?」
私自身何が大丈夫なのか分からないけどとりあえずそう答えてみた。
「ほら~。大丈夫っていってるじゃん!マリウス兄様は気を使いすぎなんだよ!」
「おまっ、政治の勉強をちゃんとしているのか?」
マリウスさんは突然レイラさんにお小言を言い始めた。
「え?どうしたの?突然だけど?もっもちろん勉強してるにきまってるでしょ」
と言いながらレイラさんの声が若干上ずっていた。
あまり得意じゃないのかな?
「お前が気安く話しかけれいるのは次期プロヴァンツァーレ国の女王様なんだぞ?」
「え~。すごい人なんだね~・・・」
レイラさんはマリウスさんの言葉を聞いてしばらく歩いていたが突然
「えっっ!」
叫んだあと、ギギギと油を刺しわすれた人形のように少しずつこちらに振り向いてきた。
「いくら今は一国エーベハルト殿下の想い人という立場で対等に対応してもらっているけど、将来は余程信頼できる側近や傍仕えしか口を利くことができない立場になるんだからな!」
ちゃんと頭に叩き込んどいて!とマリウスさんはレイラさんに言っていた。
「それに、そんな態度をとっていたらエーベハルト殿下にすぐばれるぞ。レイラ、大丈夫なのかい?」
次は兄としてレイラさんを心配しているみたいだった。
エーベとレイラさんの関係は分からないがどうやら深刻そうにしているので
「あの~。私は大丈夫ですので、あまりレイラさんを詰めるのは止めてもらって」
フォローしてみた。私って優しい。
「あと、姫はかなり強いお方だからね。レイラ、よく考えて行動するように」
「すみませんでした。」
レイラさんはしおしおと私に謝罪をしてくれた。
うん。もういいよ。早く会場に行こ。
夕食会場にはラルさんをはじめセプテントリオ王族がほぼ揃っていた。
エーベは私を見つけるとすぐに近寄り席までエスコートしてくれた。
今回は私の歓迎会も兼ねているのでかなりラルさんの席に近かった。
ラルさんの挨拶から始まり豪華な夕食会は楽しく過ごすことができた。
どうやらこの国の王族は大切な人には頭が上がらないらしくそれぞれの奥様に今回の件について色々公開説教が行われた。ちょっと楽しかった。
最後までお読みいただきありがとうございました。




