セプテントリオ国へのプロローグ(裏)
いよいよ最後の国に突入しました。
そして、めっちゃ短文です!すみません。
「そう、エーベが帰ってくるんだ」
セプテントリオ王国の王太子で第一王子のコンラートは山積みになっている書類を確認しながら報告をしてくれたラインハルトに言葉を返した。
「はい。今朝がたオッキデンス王国を出たそうです。」
「あちらでも色々やらかしているようだね。エーベの大切な王女様は」
ラインハルトは手に持っていた資料を確認しながら
「はい。オッキデンスの王子達が意外と戦力外だったようで彼女がほぼ一人で殲滅したそうです。」
その言葉に、コンラートは持っていた書類を置くとクツクツと笑い出した。
「そんなに強い魔力を持っているのに、エーベの魔法陣を解くのに一体何年かかっているんだろうね」
「そうですね・・・。ラート兄上の予想より遅かったとは思いますが」
「遅い?そんなもんじゃないでしょう。エーベの呪いが解けないとこちらに帰ってくることすらできないのに。あの姫ときたらのうのうと過ごしていたそうじゃないか」
コンラートの周囲から黒い靄のようなものが溢れてくる。
「ラート兄上、あまりお怒りにならないで下さい。これ以上魔物を各国に送ってはいけません」
ラインハルトの言葉にコンラートは「ごめんね」と言った後、数回深呼吸をした。
「私達王族は愛しい人を見つけるとその人しか目に入らないと言われているのに彼女はもしかすると王族ではないのか?」
コンラートが不思議でたまらないとでも言いたげに首を傾げながらラインハルトに尋ねると
「確かに私達の国ではその傾向が強く表れているとは思うのですが、他国はどうなのかはさすがに分かりませんね」
困った表情でコンラートの問いに答えた。
「彼女がもしエーベを必要としないのなら、いっその事エーベを返してもらってもいいかもしれないね」
「そんな事ができるんですか?」
ラインハルトは目を見開きコンラートに確認すると
「できるだろう。そしてエーベは気づくんだ。彼女は自分にとって必要のない人だったと」
コンラートは立ち上がり窓辺に行くと、曇天の空を睨みつけるように眺めた。
【補足】
コンラート 第一王子(王太子) ラート兄上
ラインハルト 第二王子
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日の10時の投稿は微妙かも・・・です。




