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うっかり王女適当に返事をした王子が魔法で縛ってきたのでサクッと解術してもらうことにしました。  作者: 鈴木 澪人
オッキデンス国編

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あかねさす木漏れ日が闇に覆われ始める

お久しぶりです。更新遅くなってすみません。

 おはようございます。悩みをお妃様方に聞いていただき気持ちが少し落ち着いた私アンニーナです。

朝起きるとリー王妃様がさっそく「目元がまだ赤いのぉ~。冷やしてから朝食をとろう」と気を使ってくださり、ラン側妃様がすぐに冷やしたハンカチを目元に持ってきてくれて・・・申し訳ない気持ちでいっぱいです。

本当にお姉さまができたみたい。他国の王妃様に対して失礼かもしれないけどね。

もちろんエーヴィー(覚えてる?ほぼ姉妹みたいな従姉ね!)との関係も楽しいけど、こう全方向で甘やかしてあげよう攻撃は本当に何て言ったらいいのか・・・くすぐったいです。


 目元を冷やした後、これからの公務の話を少しだけしながら朝食を一緒に食べた。(さすがに国益にかかわることはね・・・。お話しできないから)


そしてお妃様方の部屋を出る時にリー王妃に止められた。


「もし、アンニーナの想い人に出会ったら、今の立場を忘れて飛び込むんじゃぞ!侍女に(わらわ)達に伝えよと言えばいい。分かったな?」


そう言った後、私をギュッと抱きしめた。

たわわなお胸に窒息(ちっそく)しそうになったけどちゃんとはいって言うことができた。


こうして、元気をもらった私はモリモリとお仕事(公務)をこなしていった。


「姫、この頃調子がいいですね?」


なんだか久しぶりにあうハルトに声をかけられた。私は(うなず)きながら


「うん、王妃様方に悩みを相談したんだ。解決はできなかったけど協力をいっぱいしてくれるって後押ししてくれてすっごく元気をもらったの!」


「そうですか、姫が元気なお姿を見る事が僕の幸せでもありますからね!僕でよければいつでも話を聞きますよ!」


「うん、ありがとうハルト。」


私は、改めてハルトの方を向くと


「いつも本当にありがとうね」


と微笑みながらお礼を言った。ハルトはなぜか頬を染めながら


「こっこれが僕のお仕事の範疇(はんちゅう)ですからね」


と言いながら逆さになった書類を読もうとしていた。


「ハルト!書類が逆です!集中してくださいね!」


見事にバレリアさんに怒られていた。なんか、がんばれ。


そうこうしているうちにオッキデンス王国にいる日数も少なくなってきた。

私はやはりあの人に会うのは無理なのかもと思い始めていた。

お妃様方に夜のご挨拶をした後、後宮から自分の部屋に戻っていると目の前にあの時公園でみた落ち葉でできた蝶が目の前を通り過ぎた。


 私は驚きその蝶を目で追っているとトントンと肩を叩かれた。

急に肩を叩かれて体がビクッと小さく震えると、クククと笑い声が聞こえてきた。

私は文句を言うつもりで振り向くと


「お久しぶり。ちゃんと迎えに来たよ」


あの黒髪の青年が私の隣に立っていた。

私は嬉しくなって思わずその人にギュッと抱き着いた。

やっぱり会いたかったという気持ちがいっぱいいっぱい溢れてくる。


その人は私の頭をひと()ですると


「人に見つからないうちに早くここを出ていこう」


と言ってくれた。私はその人の胸の中で小さく「うん」と頷くとその人は私の手を引いてどこかへ連れていこうとした。


「あっ待って!侍女たちに伝えとかなくちゃ」


私が慌てて戻ろうとすると、ぐっと腕を引っ張って戻された。


「大丈夫。僕の友達が手回しをしてくれているから。それよりも早くここを出ないと君の国の人に見つかるとまた離れ離れになっちゃうよ?」


その人の言葉に私はすごく動揺して何も考えずに「うん。分かった」と言い彼に手を引かれそのまま城を出て言った。


念のために左手首の魔法陣を確認すると今まで見たことないぐらい綺麗な桜色に輝いていた。

やっぱりこの人が本物だったんだ。

はやくこの人の事をたくさん知りたいのを我慢して彼の背中を追った。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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