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うっかり王女適当に返事をした王子が魔法で縛ってきたのでサクッと解術してもらうことにしました。  作者: 鈴木 澪人
オッキデンス国編

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人見知り王子達の過去 中編

フォンユ視点です。


 お父様達に僕の秘密がバレて少しだけほっとした。

いつもミンユに迷惑をかけていたからこのままだとどうしようと思っていたんだ。


「ごめんね。ミンユ、せっかく二人の秘密にしようって話だったのに」


お父様達から呼ばれた帰り道にミンユに謝った。

ミンユはすぐに首を横にふった。


「ううん。いつかはばれるって思っていたけど思いのほか早かっただけだよ。ラン側妃様もあんなに心配されていたのなら逆に早くご報告すればよかったのかなと後悔してるかも」


ミンユの優しい言葉に僕は救われた。もちろんお父様方の愛情にも救われている。


「でも、どうして僕だけこんな能力?を使えるようになったんだろ・・・。」


「どうしてだろうね?」


「実はラン側妃様も仕えたのかな?」


「ううん。お母様はそうゆう特技?みたいなのは無かったみたい」


いつの間にか僕たちは自分の部屋に着いた。

そしてそのまま二人で会話を続けた。


「リー王妃様の方が特別な力をお持ちになっているからミンユがこの能力を持っていてもおかしくなかったのにね」


「う~ん。そう言う意味では僕は、お母様の占い?の力は引き継いでいると思う。まだきちんと学んでいなから見せてあげられないんだけどね」


リー王妃様の占いはすごいと聞いたことがある。そのせいで貴族たちからしつこく声を掛けられるようになりそれがきっかけで僕たちはあまり国民の前に顔を出さなくなったとも言われていた。


「まあ、フォンユに何か危険があったら僕がすぐに気づいて助けるから!心配しないでね」


「ありがとうミンユ!」」


「ううん。だって僕たちはこれからもずっと一緒なんだから助け合わないとね」


「うん。助け合わないとね」


僕とミンユは視線を合わせるとフフフと二人で笑った。

このままミンユと二人だけの世界になればいいのにな。


それからしばらくして、僕とミンユそれぞれに『妹』が出来た。

妹達は僕たちに似ずすごくお転婆(てんば)だった。お母様に聞くと自分達の幼少期を見ているようだと苦笑いをしていた。あのお(しと)やかなお母様があんなにお転婆になるはずがないと思いながらも僕たちも時々妹たちと一緒に遊んだりした。


僕達が15歳妹たちが5歳になる頃には僕は、自分で能力(変身)をコントロールできるようになった。

触らなくても気になる人の魔力を伝えば相手の〝想い人〟に変身できるようになった。

それを父上達に報告すると


「なるべく使わない事だな。(使われた)相手も傷つくし多分、フォンユ自身も傷つく事になるだろう」


と真剣な表情で僕とミンユを見つめながら注意をした。


 それからしばらくはこの能力で困ったこともなければ使用する必要もなかった。

逆に忘れていたぐらいだ。

ある時僕とミンユの共通の学友が悩んでいた。


 僕たちは学園には通わずに城に教師を呼んで時々学友として同じ年の貴族の子息と一緒に学ぶ機会があった。その子は陽気で楽しい子だったのに急に元気がなくなったんだ。


「おい、どうしたんだ?レイ?この頃元気がないな?」


ミンユも気になったのか僕より先に聞き出していた。

レイはモジモジしながら僕とミンユにだけ聞こえる声で教えてくれた。


「実は、この王城で働いている侍女に恋をしているんだ。」


いつもは元気なレイが照れくさそうに教えてくれる。

どうやらその侍女は王子宮で働いているらしい。僕の担当ではなくミンユを担当しているらしい。


「ああ、その方なら知っているぞ。」


「そっそうなのか!どんな女性なのか知っているのか?」


レイは真剣にミンユに質問していたが、生憎僕達の間に他人に興味を持つという概念がない。

ミンユもそれを自覚しているのでどのように返事をしようか悩んでいた。


「まあ、ミンユ様が興味がないということでもかなり私は安心しました」


確かに、王族に見初められると拒否はできないからな。それを承知で入城しているし。


「レイの恋がうまくいくと良いな」


ミンユはレイにそう伝えた。レイは嬉しそうに微笑んだ。

次は王子のお話しの最終回です。16時投稿です。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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