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うっかり王女適当に返事をした王子が魔法で縛ってきたのでサクッと解術してもらうことにしました。  作者: 鈴木 澪人
オッキデンス国編

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あかねさす木漏れ日で憂う姿を人見知り王族に見つかる

遅くなって本当にすみません・・・。


 あれから数日間、公務とお休みの時は城下町に出て色々探索をした。

王妃様方へのご機嫌伺いももちろん忘れない。


そんなある日


「のう、アンニーナ」


夜のご機嫌(うかが)いに行ったときにリー王妃が私に声を掛けてきた。


「はい、どうかいたしましたか?リー王妃」


いつもは余裕をもってにこやかに私を見ているが今日は真剣な表情でこちらを見ている。


「アンニーナはこの国があまり好きではないのか?」


突然の質問に私は驚いた。

そしてすぐに首を横に振ると


「そんなことないですよ!すごく素敵な国です!気候はいいし、国民の皆さんも穏やかだし、王妃様方は優しいし」


「お姉さま、急にそのような事を言われたはアンニーナさんも困ってしまいますよ?」


ラン側妃も私と同じように驚いたようだった。

しかし、リー王妃の表情は硬いままだ。


「うむ。アンニーナに毎日会っているが日々表情が暗くなっておる!なにをそんなに(うれ)いでるのだ?」


「そっそうですか?」


公務も私情も楽しく過ごしていると自分では思っていたんだけど・・・。


「今日はこれから予定はあるか?」


「いいえ、後は部屋でゆっくりと過ごそうと思っておりました。」


私の言葉を聞いたリー王妃は「うむ」と頷くとユーリアと自分の侍女に


「アンニーナは今日、(わらわ)の部屋に泊まる事とする。すまぬがプロヴェンツァーレ側の者は用意をしてくれるか?」


ユーリアは突然の事に驚きながらも私に視線を寄こしてきたので頷くと


「かしこまりました。今から準備してきてもよろしいでしょうか?」


「うん。お願いできる?」


「はい!」


そう言うとユーリアは王妃様方とその侍女に頭を下げるとすぐに部屋を出ていった。

外で待機していたメイリンの驚く声も聞こえてきた。

私は内心騒いでいる二人を想像してトホホと思っていると


「そうだったな、メイリンがそなた達の世話になっていると聞いた」


「いいえ、メイリンさんのおかげで私達も移動がスムーズになって助かっています」


「それは良かった。じゃあ、さっそく一緒に夕食を取ろう!」


リー王妃の声かけで一斉に後宮にある食堂へ移動した。

そこは、本当に身内しか利用しない所だった。多分調度品(ちょうどひん)とかは高価なものだけどすごくこじんまりとした空間になっていた。

私は、こんな超プライベートエリアに入っていいのか戸惑っていると


「アンニーナさんも遠慮せずに中にお入りなさいな」


とラン側妃が声を掛けてくれた。


そこで、ささやかな夕食を頂いた。

いつもとは違ってそれも楽しかった。

もちろんリー王妃の愉快な話はそこでも色々行われたけどね。


私達が夕食をとっている間に、ユーリアが私の就寝の準備を持ってきてくれた。


「客用の部屋の浴室を使うとよい。客といっても妾達の親族が使うものだから気を使わなくてよいぞ」


どうやら王妃様方のご両親が時々遊びに来るらしい。もちろん連泊する時もあるとメイリンさんが教えてくれた。


寝る準備を終えるとメイリンさんが緊張しながらリー王妃様の寝室にご案内いたします!

と緊張しながら案内してくれた。


ユーリアもメイリンさんの不審な挙動が気になって私を寝室に案内した後、「どうしたの?」と質問してみれば、後宮で王妃様の寝室へ誰かを連れていくことは名誉な事だという。もちろんメイリンさんみたいな下っ端(少し言い方は良くないけど)のメイドはそのような機会は本当に無いに等しいらしい。


だから、私を送り届けた後のメイリンさんのテンションの上がり方と周囲の(多分)メイリンさんの先輩方が皆そろって「おめでとう!」と声を掛けてくれたらしい。


なんだか・・・国が違うと本当に価値観が違うんだなと思ったとユーリアがしみじみ教えてくれた。

確かにそれは私も同感だった。


リー王妃の寝室にお邪魔すると既にラン側妃が部屋の中にいた


「すみません、遅くなりました」


「大丈夫よ。ここは私の部屋でもあるからずっといたのよ」


「そうなんですね」


「おっ、みんな(そろ)ったのぅ。じゃあ、国際的女子会の始まりじゃ!」


リー王妃、本当におちゃめな方なんだね。

感心した後、私は周囲をキョロキョロと観察してしまった。本当はマナー違反なんだけどね。

人の部屋って気にならない?


「アンニーナ、心配せずとのこの部屋は妾とランの部屋じゃ。王様と()()()()()部屋は別だからあまりよそ見をしても良いもんは見つめからんぞ」


リー王妃は私をからかうようにケラケラと笑いながら言った。

・・・確かによそ様ご夫婦の寝室をチェックしているように見えるのか・・・。

それを想像すると自分が何とも言えないぐらいハレンチな行動をしていたように思い顔を真っ赤にしてしまった。


「まぁ、お姉さまがからかうからアンニーナちゃんのお顔が真っ赤になってしまいましたよ」


ラン側妃も私を見るとニコリと笑った。も~いぢわる美人姉妹さんめ!!!


本当は番外を書こうと思っていたのですが想像を絶するほど文章が出てこないので先に本編を書きました。

正解はこっちだったみだいです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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