あかねさす木漏れ日でまったりしたいけどどうやら先にお仕事らしい
王妃様方に朝のご挨拶を終えると、そのまま食堂へ向かった。
王妃様方に「どうじゃ、アンニーナも一緒にたべるかえ?」と言われたけど今日は少し公務が忙しかったので申し訳ないけどお断りをした。
「そうか、アンニーナも立派に王族として公務に勤しんでいるんじゃのう。よいよい。また時間がある時に一緒に食べようぞ」
と言ってくれた。すごいゴージャス美人なのにめっちゃサバサバしていて、私もあんな風な大人の女になりたいなと思いながら食堂に向かった。
その途中でハルトと合流をした。朝食をとりながらミーティングをしたかったのでハルトも一緒に食べられる場所で朝食をとった。
「今日は、前もって面談予定だった方々へのご挨拶と実際にいくつかの話し合いを行いたいと思っています」
「分かったわ。最終決定はお父様に委ねるから、よろしくね」
「はい、かしこまりました。」
私は資料を何枚か確認していると。前から視線を感じたので
「どうしたのハルト?」
と確認してみると。
「いいえ、久しぶりに姫をゆっくり眺める事が出来たなと思いまして」
「そう?いつもほぼ一緒じゃない?」
「一緒じゃないですよ。後宮に入られると僕はどうしようもないですからね」
「確かに・・・。そうね。後宮って特殊な場所よね」
多分、オッキデンス国でしか見られないだろうなと思いながら引き続き資料を眺めた。
しばらくすると一番初めに会う貴族との時間になったのでそのまま応接しに向かった。
今回も特別に私が公務をしやすいように公務用の部屋を用意してくれた。
私の国に誰かが来た時も同じように対応しようと思った。
昼食も貴族たちとのランチミーティングになり積極的に交流をもった。
そして休憩をはさんで再び仕事部屋に移動していると
「あっ」
私は渡り廊下から二人の王子を見つけた。
二人は休憩していたのか寄り添うように座って鮮やかに咲いている庭の花を眺めていた。
ちょっとうらやましかった。
私の視線に気づいたのか二人の王子が振り向き会釈をしてきたので、私も小さくカーテシーをした後目的地へ向かった。
午後も何人かの役人や貴族と会い、雑談から共同事業までこの国に来て二日目にしては頑張ったと思う。
私、えらいこ!
夕食も早々に頂き、自分の部屋に戻った。
すると、メイリンが私の部屋の前で待っていた。
「メイリンさんこんばんは、どうかしましたか?」
「アンニーナ王女にご挨拶申し上げます」
「はい、ありがとう。部屋に入る?」
「あっえっ、いいんですか?」
「大丈夫だよ~。どうぞ~」
私と一緒にメイリンも部屋に入った。
「「おかえりなさませ、アンニーナ様」」
バレリアとユーリアが私に声をそろえて言ってきた。
「はい、ただいまぁ~。疲れましたよ~」
私はソファになだれ込むように座るとメイリンがものすごく申し訳なさそうに
「あのぉ~お疲れの所申し訳ないのですが、王妃様方へのよるのご挨拶をしていただけないでしょうか?」
朝と同じように上目遣いでチラッチラッとこちらを見る。
私はクスクス笑いながら
「毎日朝と夜、王妃様方にご挨拶に行くのがこの国のマナーなのね?」
「・・・。はい。申し訳ございません」
「ううん。こちらこそ不勉強でごめんなさいね。もう少ししたら行きましょうか?何時までに行くとか決まりはあるのかな?」
「いいえ、特に遅くならなければ大丈夫です。」
メイリンは朝と同じように安心した様子だった。
「あっそうだ、メイリンさん」
と私はメイリンさんに声を掛けた後
「ユーリア今こちらにこれる?」
「はい!アンニーナ様いかがなさいましたか?」
「メイリンさん、こちら私専属のユーリアよ。ユーリア、この方はオッキデンス国でプロヴェンツァーレ国対応の侍女のメイリンさんよ」
「ユーリアです。よろしくお願いします」
「メイリンです。こちらこそよろしくお願いします」
二人はおずおずと挨拶をした。
「これからは二人が連絡を取り合ってね。私がいないとメイリンさんも困ることがあると思うし。ユーリア貴方の対応力がこのプロヴェンツァーレ王国の未来にかかっているわよ!」
「はい!ユーリアがんばります!」
「じゃあ、王妃様方にご挨拶に行きましょうか。今回はユーリアも一緒に行ってくれる?」
「では、私はこちらで待機していても大丈夫ですか?」
「そうね。バレリアは待機してもらおうかしら。じゃあ、メイリンさん夜のご挨拶に向かいましょう」
こうして、私、メイリンさん、ユーリアの三人で後宮に向かった。
話の進むスピードが遅くてすみません。
ちなみに、王妃様方はあまり気にいってない人には挨拶の強要はしません。
朝起きても夜寝る前もきちんとお顔が見たいんだって。
最後までお読みいただきありがとうございました。




