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うっかり王女適当に返事をした王子が魔法で縛ってきたのでサクッと解術してもらうことにしました。  作者: 鈴木 澪人
オッキデンス国編

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新たな朝に新たな人現れる

 無事に晩餐会(ばんさんかい)を終えると疲れた私は、バレリアにお願いをしてお風呂に入ると早々に寝る事にした。

いつもは夜更かしをしてしまいがちだから早寝をする私にバレリアは驚いていた。


「そうですね。確かに今日は移動もありましたしお疲れでしょう。ゆっくりお休みください」


「明日のスケジュールは、明日の朝説明することにしますね。特に難しそうな面談とかはないので大丈夫だと思います」


バレリアとハルトがそれぞれ私に報告すると、私はあくびを殺しつつ


「ごめんなさいね。じゃあ明日お願いするわ」


と言うと寝室のベッドに飛び込んだ。



※※※


 ふと目覚めるとそこにはあの黒髪の男性が私が寝ているベッドに腰を掛けていた。

寝ぼけているのかな?と思いつつ彼を見ると、目が会った事に喜んでくれたようだった。


そして私がベッドから起きると、今度は森の中に二人で立っていた。

やっぱり夢なのかな?裸足なのに恥ずかしいとは思いわないし寒くもない。


けど、彼は自分の着ていた上着をそっと私にかけてくれる。

もうそれだけで胸がドキドキしてきた。同時にすごく苦しくなる。


『あなたは誰?どうして私の(そば)にいてくれるの?』


私は切なくなりすぎて彼に声をかけた。すると彼は私に向かって何かを話しかけてくれているが

全然声は聞こえない。きっと現実世界で彼の声を聴いたことがないから想像できないのだろう。

すごくやっぱり胸が苦しい。


私は微笑みながら『もう会えないのかな?』

と現実で会えるか確認した。彼は驚いた表情をした後、私のおでこにそっとキスをしてくれた。

でも、感覚が分からない。この狂おしい気持ちを自分で制御(せいぎょ)できず思わず涙が(あふ)れてきた。


彼は再び驚き私の涙を拭こうをしてくれるけど段々彼の形がかすれていった。


『行かないで!』 私は思わず叫ぶと、彼も悲しそうな表情でこちらを見つめる。


行かないで。お願い。私気づいちゃったの


『あなたの事が好きって・・・』


※※※


目が覚めると本当に朝だった。夢の内容は覚えていないけど、胸の辺りがやたらとギシギシと音が鳴りそうなほど苦しかった。


「はぁ~」


朝から溜息(ためいき)をつくなんて良くないのは分かっているけど、今、一人の時間だけは許してほしい。

寝室にある小さめの鏡に映る自分に気合を入れる。


「今日はこれからこちらの貴族との挨拶があるわ。こんな暗い表情をしているとプロヴェンツァーレ王国の印象が悪くなっちゃうよ。アンニーナ!!」


自分に声を掛けた後、笑顔を作る。うん。大丈夫、私は笑えているわ。


深呼吸をして私は、寝室のドアを開けた。


「「「おはようございます。アンニーナ様!」」姫」


ハルト、バレリア、ユーリアの三名が元気よく挨拶をしてくれた。

ん?ハルトがいるのにどうしてユーリアがいるの?


私は無意識にユーリアをガン見していると


「もう!アンニーナ様!朝からそんなに私を見つめないでください!今日はハルトは側近として仕事をしているので侍女の私はバレリアさんと一緒にアンニーナ様のお世話をさせていただきます!」


忘れないでくださいよぉ~。と少し口を(とが)らせたユーリアを見てバレリアが


「主に対してそのような態度をとるなんて!」と怒ってしまった。


ユーリア、朝からバレリアを怒らせるのは止めてちょうだい。

と思いながらも


「フッフフフ」


愉快な光景に私は、心が温かくなった。


「アンニーナ様も朝のお仕度の準備をしてくださいませ。準備ができしだい食堂へ行きますよ」


「ありがとう、すぐに支度にとりかかるわ。ハルトも今日はよろしくね」


私がユーリアから今日の衣服を受け取りながら伝えた。


「はい!今日も姫の為にガンガン働きます」


私はその言葉にうなずきながら服を着替える為に一旦部屋を出た。


支度ができたので部屋を出て食堂へ行こうとした時、オッキデンスの使用人がこちらへやって来た。


「プロヴェンツァーレ王女にご挨拶申し上げます。私は王女様がご滞在の間、専属侍女を務めさせていただくメイリンと申します。以後よろしくお願いいたします」


「アンニーナ・プロヴェンツァーレよ。アンニーナって呼んでね」


メイリンという侍女が頭を下げたまま私の近くに来ると


「申し訳ございませんが、朝食の前に王妃様方へ朝のご挨拶をしていただけると大変王妃様方が喜ばれますぅ・・・」


メイリンは事前に私達に説明していなかったので怒られると思ってるらしく口元を引きつらせながらこちらを見ていた。


「そうなの?じゃあ、メイリンが王妃様方がいらっしゃる場所まで案内してくれる?」


私の提案にメイリンは顔を上げ目を輝かせながら


「はい!それが私のお役目ですので是非!案内させてください!」


と嬉しそうに言うのでお言葉に甘える事にした。


「でもすみません。男性は入宮禁止ですので待機場所でお待ちしていただくことになりますが・・・」


またしても借りてきた猫状態になったので


「大丈夫よ、それは昨日の時点で説明を受けているわ。ハルト、メイリンさんが案内してくれる場所で待機してくれる?」


「はい、姫。かしこまりました」


ハルトはメイリンにニコリと笑いながら了承した。


「では、早速参りましょう!王妃様方はアンニーナ様をとてもお気に召されているので喜んでくださいますす!」


メイリンは少し浮足立ちながら後宮へ案内してくれた。





・・・。この子、うちで言うユーリアみたいなポジションの子だね・・・。

 新しい登場人物が出るたびに、ep1を更新するように心がけています。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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