オッキデンス国へのプロローグ(裏)
新章オッキデンス国編へ突入しました!
がんばりますっ!
オッキデンス王国にあるアルバス城の奥の奥には後宮がありました。
そしてそこにはそれはたいそう美しい后と妃が二人おります。
二人はとても仲睦まじく一人の王を愛していると言われています。
なぜなら二人は・・・。
「姉さま、もうすぐプロヴェンツァーレ王国から王女が来ますね」
「そうじゃのう。無事に他の国を通ってくるんじゃ、良い娘なのだろう」
「フォンユはその娘を気に入るのでしょうか?」
「フォンユが気に入るという事はミンユも気に入るという事じゃ。それは気になるのぉ」
「でも、姉さま。私達の様に一人の男性に一緒に嫁ぐことはできないのではないでしょうか?」
「大丈夫じゃ、二人で大切に愛でればよい事じゃ。ランは心配性じゃのう」
「姉さまは・・・その・・・おおらかすぎるのですよ?」
王の愛情を一身に受ける双子の王妃の名はシュェリー第一王妃、シュェラン第二王妃と言い国民には
リー王妃様、ラン王妃様と呼ばれていた。
そして、彼女達には一人の王子と一人の王女がそれぞれおり見事に同じ年に産むことができた。
「失礼いたします。ミンユ王子とフォンユ王子が王妃様方に朝のご挨拶にいらっしゃいました。」
王子の侍従が取り次ぐと
「お入りなさい」 ラン王妃が入室許可を出した。
二人の王子はとても似ており母は違うがまるで双子のような姿をしていた。
「母上、ラン王妃に朝のご挨拶に参りました。」
「リー王妃様、母上に朝のご挨拶に参りました。」
二人の王子は王妃たちの前で跪いて朝の挨拶をした。
「よいよい。そこにお座り。美味しい茶を出そう。用意しておくれ」
リー王妃の一声で周囲の使用人たちが慌ただしく動き出した。
「ミンユ殿、フォンユ、プロヴェンツァーレ王国の姫の話は聞きましたか?」
お茶の準備をしている間にラン王妃が二人に問いかけた。
「はい、母上。アンニーナ姫がいらっしゃるのですよね?今回の表敬訪問はどのような目的があるのですか?」
フォンユの言葉にラン王妃が頷きながら
「表向きは我が国とプロヴェンツァーレ王国の親交を深める目的なのだけど、本当はね」
「お見合いじゃそうだぞ?向こうの姫の婿を探しに来るらしい。どうじゃミンユお主もそろそろ伴侶を見つけても良い頃合いだろう?」
「母上・・・。私はまだそのような気持ちは・・・。」
ミンユは困った表情をしながら出されたお茶を口に付けた。
「ミンユ兄様はまだ国政を学ばれている途中なので・・・。」
フォンユも口を濁しながらミンユをフォローする。
「なんじゃ?フォンユ。ミンユより先に嫁が欲しいのか?妾はフォンユでも良いと思っておるぞ?」
リー王妃はフォンユをからかいながらお茶を飲んだ。
「その・・・。父上はなんとおっしゃっているのですか?」
「もちろん、妾達が気に入った娘なら大歓迎だそうだ。ということで今回の件は妾達に決定権を委ねてもらっておる」
「そうなのですか」
ミンユは頬に手を当てながら
「本当にお嫁さんは必要なのでしょうか?」
その言葉にリー王妃がケタケタと笑いながら
「なんだ、お前はずっとフォンユと二人で生きていくつもりなのか?それは寂しい人生じゃのう」
「お姉さま、それは言いすぎですよ?ミンユ殿も何かお考えがあるのかもしれませんし」
「ランは相変わらずだのう。ただ、こやつらは二人でいたいだけじゃ。生まれた時からずっと一緒なのに本当に飽きないものよの」
リー王妃の言葉に残りの三人は〝いや、貴方も似たような環境ですよ〟と心の中でツッコんだ。
※※※
王子宮に戻った二人は、別々の部屋があてがわれているのに一つの部屋で寛いでいた。
「ねえ、ミンユ。本当にお見合いするの?」
フォンユは向かい側のソファーに項垂れながらミンユに尋ねた。
「ふっ、まさか~。急に言われても困るよね。」
「そうだよね。」
二人はしばらく無言のままそれぞれのソファーで寛いでいた。
「僕は、嫌だな・・・。ミンユとの間に誰かが入るのは」
フォンユはミンユを見つめながら呟いた。
「そうだね。どうしたらいいんだろうね」
ミンユもフォンユを見つめ返した。
「「とっとと次の国に行ってもらえばいいんだよね」」
二人は見つめあうとニヤリと微笑んだ。
シュェリー王妃の息子がミンユ王子
シュェラン側妃の息子がフォンユ王子
ややこしいね!ごめんね!
最後までお読みいただきありがとうございました。




