ただいま母国!おかえり私!
「ただいま帰りましたぁ~」
私達は無事にセプテントリオ国のアーテル城から帰国した。
久しぶりに帰ってきたからなんか軽くパレードみたいな感じで自分のお家に戻りました。
もちろん隣にはエーベも一緒に座ってましたよ。
さすが王族、突然の提案にも快諾してくれて二人で道で待機していた国民に軽く手まで振ってくれていた。男前ですからね~。若い女性たちは『キャー』っていいながら喜んでました。
お城のエントランスまで車を寄せるとそこにはすごい人数の使用人や貴族たちが待機していた。
エーベが先に降りて私をエスコートした後二人でお城に入っていった。
一応イベントみたいな感じで公式の謁見室みたいなホールに二人で向かうと、近衛の騎士達が一礼をして大きな扉を開けてくれた。
「アンニーナ第一王女 並びにセプテントリオ国 第四王子エーベハルト・ヒエムス・セプテントリオ第四王子の入場」
侍従長が私達の名前を読み上げたので二人で王様が座っている玉座まで進んでいった。
そして、あらかじめ決められていた文言を伝えると国王もそれに対する声かけをしてくれた。
簡単に説明すると、いろんな国に言ってきたよ~。了解~。お疲れ様~。みたいな感じかな?
「国王、最後に私アンニーナ・プロヴェンツァーレはここにいらっしゃるエーベハルト・ヒエムス・セプテントリオ第四王子との結婚を望んでおります」
私は国王に深くカーテシーをしながら報告した。
「私はアンニーナ王女を愛しております。ずっと傍で支える事をお許しください」
エーベは片膝をつき国王に向かって許しを乞うた。
「うむ。王女アンニーナとエーベハルト第四王子の結婚を認めよう。各所にその旨を伝え婚姻の日を早急に決めるように!以上」
国王はそう言うと玉座から立ち上がり颯爽と謁見室から立ち去った。
私とエーベは国王が去った後立ち上がりお互いを見つめた。
そして、エーベが再び私をエスコートするとそのまま謁見室を退出した。
部屋を出ると、先ほど名前を読み上げてくれた侍従長が待機しており
「国王が応接室にて待機しております。このままご案内しますので、セプテントリオ王子と共にいらっしゃってください」
「分かったわ。ありがとう」
「アンニーナ様、おかえりなさいませ」
「ただいま」
侍従長はいわば国王の傍仕えなので私も小さい頃は色々お世話になりました。
自分の孫の様にかわいがってくれているので「おかえり」の言葉は嬉しかった。
侍従長に案内された部屋にエーベと入るとそこには国王と王妃が待機していた。
「こちらにお掛けください」
侍従長に言われて私とエーベは両親の向かい側のソファーに座った。
「あらためておかえり。アンニーナ、ハルト君」
国王はにこやかに私とエーベに声をかけた。
「お父様、お母様ただいまかえりました。」
「国王陛下、王妃殿下ただいま戻りました。」
私とエーベはそれぞれ挨拶をすると隣でお母様が涙をハンカチで押さえていた。
「本当に無事に戻って来てよかったわね。ハルト君とも上手くいったのね?」
「はい、遅くなりましたがようやくハルトがセプテントリオ第四王子だと気づきました。」
私は恥ずかしいし申し訳ないしで困った表情をしていると
「アンニーナさんの責任ではないんです。私もずっと傍でいましたが名乗り上げる事もできませんでしたし。結局陛下のご判断で国外視察に行かせてもらう事によってアンニーナさんへの祝福も解除することができましたし、気持ちも頂くことができたんです」
エーベの言葉に両親は頷いていた。
「本当に良かったよ・・・。ハルト君・・・、エーベハルト君」
「これからもアンニーナの傍にいてあげてくださいね」
両親の言葉にエーベは『はい』と答えていた。
しばらく四人で各国めぐりのお土産話(公務での会談意外ね)の話を和気あいあいとしていたらドンドンドンっと激しく扉をたたく音がした。
ちょっとノックの音が激しいね。というお父様の呟きが聞こえるか聞こえないかぐらいのタイミングで扉が開かれた。
「ちょっと!アンニーナ!いつまでお仕事放置しているつもりなのよ!早く引継ぎしなさいよぉ~。ばかぁ~」
その言葉を言うとすぐに扉を後ろでに閉めた。
間に合った・・・。といいながら肩で息をするエーヴィーを不思議そうに四人で眺めていると
トントントン、トントントンと引き続きノックする音が聞こえる
「エーヴィー王女殿下決済のサインをお願いします。」
「エーヴィー王女殿下公務の日程の確認をお願いします。」
「エーヴィー王女殿下アンニーナ王女殿下の婚姻式の立ち上げ式をいつなさいますか?」
扉の向こうに人が集まっている雰囲気が漂っていた。
「もう一人でアンニーナのカバーはできないから!早く自分の仕事にとりかかって!」
エーヴィーの泣き言が応接室に響き渡った。
最後までお読みいただきありがとうございました。




