21.ゲームの目的
ピットが、拍手をしながら現れた。
「やあやあ、君たち。順調なようだね。」
「…ピット、」
「どうやら疲れているようだね。…安心したまえ、次のゲームまで2日間の休憩がある。その期間でしっかりと休みたまえ。」
ピットが指をはじいた瞬間、12畳ほどの部屋にいた。
その部屋は、ベットが二つと小さな冷蔵庫一つのみの部屋だった。
そして、隣には葵がいた。
慎太郎は、葵を見て、ため息をついた。
「なんでため息つくの?私が同部屋じゃ不満?」
「ああ、不満だよ、お前と一緒だと休める気がしないからね。」
葵は、何かを言い返そうとしたが、言うのをやめて、黙りこくってしまった。
すると突然、ピットの声が聞こえてきた。
『やあ、この2ゲームを勝ち進んだ諸君、君たちにこのゲームの目的を伝えておきたい。』
「…目的?」
『私の昔の友人が、とあるゲームで死んでしまってね。それを生き返らせるためには、私がいる時代以外の人間が、時空神と呼ばれている者に勝たなくてはならない。未来では、過去に戻ったり、未来に行くのは簡単なことなんだ。だが、そこで歴史の改変をすることは禁じられているんだ。そこで、王がくれたチャンスが、このゲームだったんだ。すまないね。利用するようなことをしてしまって…。だから、君たちにも礼はしようと思う。時空神に勝った者には一人につき一つだけ、願いを叶えよう。どんな願いでもいい、どんなに大きな願いでも構わない。残りプレイヤーの10人、頑張ってくれ。』
「…願い…か、」
『それでは先に、次のゲームの内容を伝えておこう、次のゲームは、鬼ごっこだ。5対5での、鬼ごっこだ。捕まったプレイヤーは別の空間に転移させられ、復活はできない。鬼側は、逃げる側を全員捕まえたら勝ち、逃げる側は、時間制限までに、一人でも残っていれば、もしくは鬼側が全員死亡した場合、勝ちになる。簡単なルールだろう?これが、時空神前最後のゲームだ。頑張ってくれ。』




