そして天志は情け容赦なく傷ついたルルの事をうかから引き離して、どこかに連れて行こうとした。
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「裏切り者のルルがいるぞ!!ゴスペル様殺しのピースウォーカーがいるぞ!!」
どれだけやめろと言ってもやめてくれなかった。
「やめてよ!!ルルの妹なんでしょ!?兄上がどうなってもいいって言うの?」
それでもやめてくれなかった。
家族よりも仲間を選ぶということだろうか?
これだけ叫んでいるのだから当然、本拠地の天志にこの情報が広まってしまい、動物が集まってくるように一気に群がってきた。
「とりあえず逃げましょう、ルル!これだけ大勢の天志を相手にしても防戦一方になるだけだから!」
「そうだな、ピースウォーカー!とりあえず逃げるぞ」
バサッッッ!!!!!!
ビュウウウン!!!!!!
「ダメ、追いかけてくる!」
「応戦するぞ、ピースウォーカー!」
「ピアスピア!!ハルモニア!!ピース・ハーモニー!!」
こんな感じで、天志が近づいてきたらピアスピアを使って追い払って行った。
「ぎゃあああああああ!!」
それを大体3回くらい繰り返した頃だった。
「ダメだ、全然追いつけない!!」
「そうだ!!あの裏切り者ルルの身内であるリリを攻撃してやろう!!」
「ちょっと待ちなさいよ!!関係ないでしょ!?」
「関係あるだろう!!身内なんだろう?」
「止めてこようとするっていうことは、やっぱり関係あるんだ!!みんなやっちゃえ!!」
「「ピアスピア!!エンゼリア!!ピースエンゼリア!!」」
ドゥルルルルルルルルルルルルルッッッ!!!!!!!!
キャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
ガバッッッ!!
間一髪でかわすことができたようだった。
けれど、当然リリは困惑をしていた。
「なんで私を攻撃をしてくるんですか?私は告発をしたのだから、裏切り者の身内ではありません!狙わないでください、皆さん!!」
それでも天志は今がチャンスだとばかりに、リリのことを攻撃した。
見ているだけですごく痛ましい光景だった。
「キャッッ!!」
そうやって自分の身の潔白を叫んでいるうちに、油断してリリは天志の一人に捕まってしまったのだった。
ガバッ!!
「捕まえたぞ!!裏切り者ルルの身内も粛清対象だ!!」
「やめてください、関係ないでしょ!!何もやってないですよ!!」
こうやって大声で暴れるのだけど、天志が離してやるつもりがないのは見ててよく分かった。
「やめろお前たち!!リリを離してやれ!!」
なんとここで怒ったのはルルだった。
実の妹に裏切られるような形で自分がここにいることを叫ばれたのにも関わらず、やはり兄妹の縁というのはそれでは断ち切れなかったようだ。
「乱暴に掴むんじゃない!!ウォォォォォォ !!」
こんなに激昂しているルルはかなり珍しい。
「今だ、やれ!!油断しているぞ!!ピースエンゼリア!!」
ジュウウウ!!
「ガハッ!!」
「大丈夫、ルル!?」
卑怯な天志によって思いっきりピアスピアによる攻撃を受けてしまったようだ。
直撃をしたのでルルはかなり応えている。
しかし幹部に対する下っ端の攻撃だったので致命傷には至らなかった。
しかし怯むには十分だった。
「いけいけ攻撃してやれ!!」
他の天志が一斉にそうやって叫ぶと、勇気をもらった天志がルルに群がっていく。
そしてしばらくの間揉み合うとズタボロになったルルが出てきて、なんとその手からピアスピアが取り上げられていた。
「大丈夫、ルル!?」
すぐに駆け寄った。
「みんないいもの手に入れたぞ!!」
「本当だ!!」
「裏切り者ルルのピアスピアを手に入れたぞー!!」
「それであの卑しいピースウォーカーを攻撃してやれ!!」
「そんなことできるのか?」
「リリにやらせてみればいい!ほら、やるんだ、リリ!!よく狙えよ!!狙わなかったらどうなるか分かってるよな?」
リリは観念したように叫んだ。
「ゼロジック!!ロジカルワン!!
ピュン!!!!!
ピアスピアの発射口から目にも留まらぬ速さでレーザービームが飛び出してきて、うかの胴体を焼いた。
「ガハッ!!」
「いいぞ!!当たったぞ!!もっとやってやれ!!」
「やめなさい!!」
天志達を相手にしていたら、なんと他の天志たちがダメージを受けたルルを奪って、どこかに連れて行こうとするじゃないか。
「待ちなさい!やめなさい!」
敵を相手をしながらルルの心配をするのはかなり大変だ。
「ルル、助けてあげるからね!待ってて!」
こんな奴らに負けたくない。
差別してくるし、卑怯だし、仲間を平気で攻撃するようなやつは許せない。
そうやって何度も「助ける、助ける」と叫んでいたら、ルルがプルプルと震えながら絞り出すようにしてこうやって叫んだ。
「ピースウォーカー、ここに来た目的を見誤るな!僕たちはなんでここに来たんだ?父上を助けるためだろう?父上は僕たちのために犠牲になったんだぞ!だから僕たちのことよりも、父上を助けなければいけないんだ!」
「だけど...!」
「僕じゃなくて父上のことを助けてくれ!!!!!!」
「本当にそれでいいの?ルルの父上のことを優先しちゃっていいのね?」
こういう風に尋ねてみたのだけど、ルルはどうやら今の叫び声でエネルギーを使い切ったようで、返事ができないでいたようだった。
しかし眼光だけは鋭くて、その目つきで何が言いたいのかはよく分かった。
そして天志は情け容赦なく傷ついたルルの事をうかから引き離して、どこかに連れて行こうとした。
リリを捕まえた天志もその後について行って、それを助けようとしたうかの目の前には天志が立ちはだかって、助けるのを邪魔しようとしてきた。
「あんたたち本当に性格悪いわね。卑怯でどうしようもないわ!」
「何とでも言えよ、ピースウォーカー!卑しいやつにどう言われようが関係ない!お前の卑しさに比べれば全部マシってもんだよ!」
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