こっちに向かって十字架型の銃弾を使って攻撃してきたのだった。
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最悪よ。
なんでこうなってしまったんだろう?
「全く何なんだ!あの幼精は全く言うことを聞かないじゃないか!」
「本当ね」
「母親だと認識されているんだから、ちゃんとコントロールしなければダメだろう」
「無理なもんは無理よ!見てたでしょ?近くでどれだけ言っても全く言うこと聞いてくれなかったんだから!聞く耳を持たない相手をどうやってコントロールしろって言うのよ!?」
2人は大量の人間と終焉の惡魔がかけられていた十字架によって、捉えられていた。
「どうしようもないわね。全く、ここの村人は容赦ないんだから!」
「本当だな。まさかピースウォーカーだけじゃなくて、天志の僕まで十字架にかけられるとは」
「ピースウォーカーと一緒にいるから同じような存在だと思ってかけられたのよ、きっと」
「全く、何たる侮辱だ!」
「何が侮辱なのよ。もういい加減ピースウォーカーだ何だって言って見下してくるのやめなさいよ!!」
この状況もあって、さすがにルルの発言にイラッと来た。
そうするとルルがちょっと反省したような表情を見せたのだけど、ちょっとじゃ困るのだ、ちょっとじゃ。
そこから30分ほど経っただろうか?
どうすることもできないのでただ待っていたのだけど、どれだけ待っても村人が一向にやってこない。
「何なの、この状況は?あいつら一体何がしたいのよ?」
「わからない。何か企んでいることは間違いないが」
「それくらい分かっているわよ!その企みが分からないのよ!まさかここでうか達が干上がるまで待っているつもりじゃないでしょうね!?」
そしてそこから30分経ったけれど、やはり反応がなかったのでどういうことかわからなくなったうかは、とうとう我慢できなくなって、何がしたいのよ!と叫びに叫んだ。
「やめないか、ピースウォーカー!刺激をするんじゃない!」
「そうだけど、でも気持ち悪いじゃない!一体何をしたいのか気にならないの?」
「それは気になるけれど、大声を出すのが得策だとは思えない」
それでもうかは大声を出し続けた。
どうしても気になるからだ。
そうするとこの十字架が大量にある土地に、子供が近づいてきた。
髪が短くて目がクリクリしていて、口を半開きにしながらこっちを見ている。
あの子供が何か知ってるかもしれないと思ったので、ずっと叫び続けた。
「何がしたいの!?」
そうするとその子供がいよいよ目の前まで近づいてきて、ようやく事の真相が明らかになった。
その子は「僕が教えてあげようか?そんなに知りたいんだったら」とつぶやいた。
遠くで見ている分には普通の可愛らしい子だったのだけど、目の前に来てそうやって呟いたところを見ると、なんだか意味深に思えてきて少しだけ鳥肌が立った。
「その十字架はね、とらえたやつの威光を奪い続けるんだよ」
「何だと!?確かに生命力を吸われているような気がする。なんで僕はこんな簡単なことに気づかなかったんだ!?」
「なんでそんなことするのよ!」
「だってそれを栄養にして生きてるからだよ」
「本当なの、ルル?」
「本当だ。威光は生命力のようなものなんだよ」
「ということは、この大量の十字架がある土地っていうのは人間で言う牧場みたいなもの?家畜を飼っているようなものってこと?」
「そういうことになるね」
その返事を聞いた途端、うかは猛烈に怒りがこみ上げてきた。
「そんなこと許せない!」
むくむくと心の底から反骨精神が湧いてきたので、今すぐにでもこの十字架の枷を解き放って暴れてやろうと思った。
「このこのこの!!」
どれだけ暴れても逃れることができない。
「全然力が入らない!!」
「僕もさっきからやっているんだが、同じだ」
「なんかこれ、もがけばもがくほど逆効果な気がするんだけど!?」
ピカァァァァァァァァ......。
「やばい!!」
ガクン...。
やりすぎた。
もがきすぎたせいで、予想以上に威光を奪われていったようだ。
もうだめだ。
そう思った瞬間.....
ふわふわふわふわふわふわ.......。
「ママー。わーい」
聞き覚えのある声が耳に届いた。
「大丈夫ー?」
そうやって耳元に囁きかけてくるのだけど、もくもくはどこかに行ってしまった。
「何なのよ、助けてくれるんじゃなかったの!?」
そう思ったけれど、そこから10分ほど経った頃だろうか。
「見ろピースウォーカー!誰かを連れて戻ってきた!」
「えっ!?」
パッと空を見上げてみると、なんと空の向こうから一塊になったもくもくがすごい勢いでこっちに近づいてくるではないか。
しかも乗っかっていたのは嬉しい人物だった。
「ミッションじゃないか!ピースウォーカー、ミッションが乗っているぞ!!」
その名前を聞いた瞬間、一気に力が湧いてきた。
そしてそっちの方向を見てみたのだけど、確かにミッションだった。
しかしミッションはボロボロの姿だったので手放しで喜べるものではなかった。
「大丈夫だった、ミッション!?」
「お姉ちゃんこそ大丈夫?」
「大丈夫というわけではないけれど、まぁ一応、今のところは無事ね」
「今助けてあげるから待ってて」
そう言ってミッションはあっさりとこの十字架から解放してくれたのだった。
当然そこで子供が見ていたのだけど、邪魔をして来なかった。
多少会話をしたから感情移入して止めてこなかったのだろうか?
しかしそこにいた子供は邪魔しなかったけれど、どうやら村人がこの光景を見ていたようで、こっちに向かって十字架型の銃弾を使って攻撃してきたのだった。
狙われたのはミッションだった。
「避けてミッション、あなたのこと狙ってるわよ !!」
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