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そうするといつもルルと一緒にいたあの茶髪でゴワゴワとした髪質をした男が、猛烈な勢いで近づいてきて、すぐにうか達の元までやってきた。

この作品はプリンセスヒーローものです。




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「こんなところに寝ていてもそれは合理的ではない。ここで寝ていてもいつまで経っても回復しないだろう」



「そうでしょうね。でもあんたたち天志が楽園の光を勝手に使うなと言って文句を言ってきたのよ?だからここで寝ているほかないじゃない」



「そりゃそうだろうな。だが今は僕が君を受け持っている。なのでこんなところで寝ていても非効率的だから、今から楽園の光が強いところまで行こう」



そう言って、ルルが準備しろと仕草で伝えてきたので掛け布団を取り払ってすぐに起き上がった。



ただの疲労が大部分だったのだけど、回復できるのだったら回復できるに越したことはない。



そしてそこでぼーっと立っていたら、ルルが急にうかのことをひったくるようにして腕に乗せてきて、お姫様抱っこのような形で建物を飛び出した。


バサッッッ!!!!!!



ビュウウウウウウン!!!!!!!!!!



「ほら、ピースウォーカー、君のピアスピアと幼精だ」



そう言ってルルはその2つを懐から取り出して、うかに手渡した。



「ありがとう。でもピースウォーカーじゃないよ。神楽坂うかっていう名前があるから、ちゃんとその名前で呼んで?」



「ピースウォーカーはピースウォーカーで十分だ。君の名前に興味がない」



そう言ってそっけなく返されたけれど、いつか名前を呼んで欲しいな。



「うーかー、僕ちゃん、泡を吹いて倒れた時はびっくりしたぜ。もう大丈夫なのか?」



「これから回復しに行く!楽園の光を浴びに行くんだよ」



「そうか」



そして僕ちゃんとの会話を切り上げて、気になっていたことをルルに聞いた。



「それよりもさ、勝手に鍛錬しちゃってもいいの?他の人に相談とかしなくていいの?後でばれたら怒られたりしない?」



自分のことを差別してくる相手の心配をなんでしているんだろうと自分でも思いながら、聞いていた。



「僕は救世軍OLIVの幹部だから別にそういった心配はいらないんだよ。ヴィクトル様はその辺寛容だし、そんなの聞かなくても皆のものに任せると言っていちいち細かいことは決定しない。自分たちでやるように言われているんだ」



「なるほどね。まだうかよりも若いのに偉いんだね」



「若いと言ってもそう変わらないじゃないか。一回り上とかだったらそう言うのもわかるけど」



「確かにそうね。それで一体どんな鍛錬でうかのことをトレーニングしてくれるわけ?」



「そうだな、そういったことは回復してから話そう」



そう言って楽園の光が強い部分に到着した。



バサッッッ!!!!!!



少しずつ疲労が回復していって、どんどん体が軽くなっていく。



ピカァァァァァァァァ...........



「相変わらず凄いわね、この力は。天志はこんないいものを毎日享受してるなんてズルいわよ」



「ウォーカーと一緒にするんじゃない。天志はこの上なく素晴らしい存在なのであって、君たちとは違うんだだから、こういった恩恵が得られるのは当然というものだ」



「相変わらず理屈っぽいわね。それに差別的」



「そういう存在なのだからしょうがないだろう」



そしてしばらく経つとすっかり回復した。



ルルにお姫様抱っこしてもらうのは恥ずかしかったので、僕ちゃんに背中についてもらった。




バサッッッ!!!!!!



「うん、元気になった。それでさっきの話の続きだけど...」



「鍛錬は空中でやろう。その方が他の天志を巻き込まないし、空中でやった方が自由だ。君も生意気にも羽根を持っているようだし、それを使わない手はないだろう」



この「生意気に」という言葉を余計だったけれど、いちいち突っ込んでいたらキリがないので、そこはもうスルーして鍛錬に集中することにした。



「空中でやるって言ったって何ができるのよ?まさかまた一騎打ちをしろとでも言うんじゃないでしょうね?もうコテンパンにされるのはまっぴらよ」



「随分トラウマになっているんだな」



「そりゃそうよ。あんたがやったあれ、女の子にやるような攻撃じゃないわよ」



「ピースウォーカーに男とか女とかは関係ない」



「はいはい。それでどうするの?」



そうするとルルが思いっきり息を吸って大声を出した。



「ゴスペルーーーッッッ!!!!」




そうするといつもルルと一緒にいたあの茶髪でゴワゴワとした髪質をした男が、猛烈な勢いで近づいてきて、すぐにうか達の元までやってきた。



「なんだ?呼んだか?俺様のことを!」



「よし、偉いぞ。呼んだらすぐ来れたな」




「全く人使いが荒いぜ、ルルは。ルールに厳しいから、俺様が来なかったら後でチクチクと嫌なことばかり言うんだろ?それで何の用だ?」



ルルから事情を話せと目で伝えられたので、うかは訳あって強くなりたいことを伝えた。



「なんだ、そんなことか。それなら俺様が鍛錬してやろう。俺様は鍛錬にうってつけじゃないか。な、ルル?」



「そのために名前を叫んだんだ」



「なるほど、そういうことか。それじゃあ早速やろう。時間がもったいないからな」



「これからピースウォーカーにはゴスペルに勝つまで戦ってもらう」



ゴスペルと戦うの?大丈夫かしら?



ルルに勝てなかったのに、ゴスペルと戦うだなんて!


見た感じはルルよりゴスペルの方が強そうだけど、でも主従関係はどうやらゴスペルの方が下のようだ。



だから強さで見たらゴスペルの方が弱いのかもしれないけれど、でもどう考えたってゴスペルの方が強そうだ。



こんな獣のような男と戦うのか.......。




この作品はプリンセスヒーローものです。




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