あまりに煽ってくるものだから、やり返してやろうと思ったけれど、今は事実確認が先なので後でやり返すことにして、とにかく王宮の中にまた戻って行こうとした。
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バサッッッ!!!!!!
そんな羽音がしたと思ったら次の瞬間、背中が軽くなってなぎさがいなくなったのが分かった。
そして目の前からサクリファイスがいつのまにか消えていて、パッと振り返ってみるとなぎさを捉えたサクリファイスがそこに立っていたのだった。
「やめなさいよ!!返しなさい、なぎさを!!」
するとサクリファイスは惡魔らしいことを口にする。
「ウォーカーよ、奴隷になったと言うのならば、我々に忠誠を誓った印に今この場でピンク髪のことを攻撃してみよ!!」
「何言ってるのよ!!なぎさがそんなことするわけないじゃない!!そんなことしないわよね、なぎさ!?」
しかしなぎさの表情を見てみるとそうは思っていないように見えた。
「やめときなさいよ!!さっきまで気絶してたんだから、今動いたらまた気絶しちゃうかもしれないわよ!!ね?これはなぎさのためなの!そうよ、きっと気絶から回復したばかりでまだ寝ぼけてるのかもしれない。だから、奴隷になるなんていう馬鹿げたことを承諾するのよ!!」
なぎさは気絶して、体を休ませることができたからか、思ったよりも顔色は良好で普通に戦えそうだった。
「ウインドル!!クリア・ウィンダミア!!!」
ビュウウッッ!!!!
「キャッ、何すんのよ、なぎさ!!正気を失ったの!?」
それでもなぎさは一向に返事をしてくれなかったので、こっちとしてもキレた。
「何とか言いなさいよ!!なんで終焉の惡魔の奴隷なんかになったのよ!!」
「私、真面目すぎてつまらないと思われてる。だからそんな自分を変えたいの」
「やっと口を開いたかと思ったら何よそれ!!自分を変えたいんだったら変えればいいじゃない!!わざわざ奴隷になる必要ないよ!!」
「真面目なだけだと損をするって分かったから」
これは私が原因だ。
なんてことをしてしまったんだろう。
「早く戻ってきなさいよ!!それは自分で変えればいいじゃない!!わざわざ敵の奴隷になる必要はないよ!!ほら早く戻ってきて!!」
そう言って手を差し伸べたけれど、それに応える様子は全くなく、神楽坂さんの元には戻らないとただ一言告げられただけだった。
「このわからず屋!!」
タッタッタッタッ....バキッッッ!!!
なぎさに向かってハルモニアを振りかざした。
しかし当然、殺傷する気なんて毛頭ないし、本気で怪我をさせるつもりも全くない。
ただ目覚めて欲しくてちょっと小突いてやったくらいの感覚だ。
ブンッ!!!!
なぎさはウインドルを横一閃した。
「危なっ!!!」
まさか!!
なぎさは本気で攻撃してきた。
バックステップで攻撃をかわしたのでウインドルが当たることはなかったけれど、今の行動がショックでちょっとだけ動けないでいた。
「ウインドル!!アイス・ウィンダミア!!!」
ビュウウウッ!!
青白い吹雪がウインドルから猛烈な勢いで吹き出す。
それを見た瞬間にとっさに威光で全身を包み込んで、間一髪耐えることができたけれど、まさかこんな本気の攻撃をしてくるとは思わず、またしても精神的ショックがうかに押し寄せてきた。
「うわ!!!」
パリンッッッ!!!
なぎさは本気で攻撃をしてきたので、うかは窓を突き破り建物の外に掘り出された。
うかが放り出されたにもかかわらず、なぎさから心配の声なんて一つもなかった。
この光景を見たキラーズが下品な笑い方をしていて、イラッと来た。
だめだ、今のはいくら親友だからって許せる強さの攻撃じゃない。
どう考えても殺意が混じっていたし、うかが威光で体を守っていなければまず間違いなく致命傷を負っていただろう。
「わかった、そっちがそのつもりなんだったら、こっちも同じやり方でやり返してあげる!!!」
ハルモニア!!!!
ピカァァァァッッッ!!!!!!
冥土にいるから日光が届くかどうかわからなかったけれど、心配いらなかったようだ。
「ヘブン・ハーモニー!!!!!!!」
日光がうかの威光と混ざり合い、ハルモニアを伝って放出された。
ドゥルルルルルルルルルルルルルッッッ!!!!!!!!
キャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
ジュゥゥゥゥ!!!!
全力で撃ってやった。
なぎさに攻撃されたけど、心情的には中にいるキラーズやサクリファイスに向かって放った。
そうしたらサクリファイスの王宮に攻撃が命中した。
「はぁはぁはぁ........!!!」
プスプスプス..........
煙を立てている王宮を見ていたら、中からキラーズたちが小躍りしながら現れた。
「キルキルキルキル!!!オメーとんでもねーことをしたな!!!」
パタパタパタと羽根で飛びながらこっちに近づきて、いやらしい笑みを浮かべながら煽るような表情をして、それを口にした。
「オメーのせいでシマエナガが死んだぞ!!!!」
パチパチパチ!!!!
拍手をしながら思いっきり煽ってくる。
「そんなそんなことありえないわ!!!」
「なんでありえないなんてことが言えるんだ!?全力で威光を撃ったんだからありえるだろう!!!」
あまりに煽ってくるものだから、やり返してやろうと思ったけれど、今は事実確認が先なので後でやり返すことにして、とにかく王宮の中にまた戻って行こうとした。
しかしこいつらがそうすんなりと戻ることを許してくれるはずもなく、集団でキラーズが目の前に立ちふさがってきて、なかなか王宮の中に戻ることはできないでいた。
「今すぐそこをどきなさいよ!!さもなければヘブン・ハーモニーをそのニヤケ面に撃ち込んでやるわよ!!それでもいいの!?」
そう言うとキラーズはとっさに王宮を背にした。
「そんなことすれば、今度は仲間のウォーカーに当たるかもしれねーぜ!?」
などと言いながら。
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