それはシマエナガの居場所で、そこはサクリファイスの王宮だった。
この作品はプリンセスヒーローものです。
「この作品、好きだなあ」「気に入ったから応援したい!」「もっと読みたいから頑張れ!」とかちょっとでも好きだと思ったら、ブックマーク、いいね、評価、感想をお願いします。
作者のモチベーションになります!
しかしどれだけ話しかけてみてもなぎさは起きない。
そこで作戦を変えることにした。
「ねえアンチクリスマス!!ずっとうかの首筋に噛み付いているけれど、そんなんでいいの?」
「何がじゃ?」
首に噛みつきながらアンチクリスマスは答える。
「そんなんでいいのって聞いてるの!!ビームフリーズの命令をすんなり聞いているけれど、それはあなたの意思なのって聞いているのよ」
「わらわの意思じゃないえ。でもどうしようもないのじゃ。命令を受けたらただ聞くほかないのじゃ」
こうやって喋っている間、そばで聞いていたビームフリーズがクスクス笑っているのがどうしようもなくムカついたので、こっちもやり返すためにアンチクリスマスにある提案をする。
「もしうかに協力してくれるって言うんだったら、ビームフリーズから解放してあげてもいいわよ!!」
「どういうことじゃ?」
「手伝ってあげるって言ってるのよ!!あなたを助けるの!!」
そうするとアンチクリスマスは少しうかの話に興味を持ってくれたようで、目の色を変えた。
しかし相変わらず首筋に噛みついて血をすすっている。
「本当かえ?」それだったら証明してみるのじゃ!!」
「証明って何よ?」
こうやって喋っていたらビームフリーズが口を挟んできた。
「命令だ、今すぐその口を閉じて神楽坂を殺せ!!」
命令したけど、やつは檻の外にいるのでどうすることもできない。
「あんたは口を挟まないでよ!!」
「生意気な女め」
「ビームフリーズを倒して見せるのじゃ!!開放してくれるんじゃろう?」
「いいわよ!やってあげるわよ!!」
心も体もボロボロだし、なぎさはそこで倒れているけど、頑張るしかないんだ。
やってやる。
そう言うと、アンチクリスマスが叫んだ。
「ビームーブ!!」
そうするとアンチクリスマスが持ってるピアスピアが強烈な音を発して、ビームフリーズが急にその場にうずくまった。
「どういうこと!?」
「恐怖心を覚えているんだえ。ほら、この隙に檻の中から出るのじゃ」
出られそうだったのでなぎさのことを背負いながら3人でこの狭い檻の中から出て行ったのだった。
「やっと出られたわ。この中にいると息が詰まりそうになるのよ。とにかく不快になる場所だったわね!!」
「わらわも同感じゃ」
「何をやっている、アンチクリスマス!!この俺に向かって!!」
「ビーム...」
「自分が何をやったのか分かっているんだろうな!?その生意気な女共々消し去ってやるぞ、覚悟しろ!!!プレスリル!!」
ピカッッッ!!!
「フォースプレッシャー!!!」
ビームフリーズがそう叫ぶと、ビームフリーズが持っている棍棒の先に乗っていたブルーの宝石がキラリと光り出して、ビームフリーズは棍棒を振り回し始めた。
ブンブンブンブン!!!!
それはシンプルな威光をまとった物理攻撃だったけれどかなり強化されていて、風を切るほどにパワフルなものだった。
「まずい、こんな至近距離かつ、こんな場所であんなものを振り回されたらひとたまりもない!!」
ハルモニアとプレスリルならどっちが耐久力がありそうか?
そんなことは火を見るよりも明らかだ。
「危ないのじゃ!!」
そう言うと、アンチクリスマスはビームーブを振りかざして、力を発揮した。
「マジックレーザー!!!」
ピカッッッ!!!
キョロキョロ......
「どこに行った、女!?どこに行ったんだ!!!この俺から逃げられると思うのか!?」
「何が起こったの??」
「マジックレーザーで3人を幻覚で覆い隠しているんだえ。さあ戦うんだえ!!見せてみるのじゃ、その覚悟を!!」
しかしせっかくこうやって姿を隠しているんだったら、今戦う必要ないんじゃないだろうか?
そこでアンチクリスマスに提案した。
「今は戦わないわ。一旦体勢を整えてからもう一度こいつのことを倒しに来ればいいのよ!!!」
「...わかったのじゃ」
「さあ行くわよ!!」
うか達はそこで倒れているなぎさを担ぎながら、さっさとこの屋敷から出て行くことにしたのだった。
「女ァァァァァァ!!!!アンチクリスマス!!!!」
「...なんか後ろから聞こえるけど、あいつどんだけ叫んでるのよ?プライドが高すぎるのよね」
「格下にコケにされることが一番嫌いじゃからな、ビームは」
「この世にはあんなやつでも可愛いと思う人がいるのよ。びっくりでしょ?」
うかのこの言葉に対してアンチクリスマスは同調してくれるかと思ったけれど、あれがビームなんじゃ、とだけ答えた。
そうするとなんだかアンチクリスマスがフラフラしているのが見えた。
「どうしたの、アンチクリスマス!?何でそんなによろめいているわけ!?」
これは単純な疑問だった。
だってよろめく理由なんてないじゃない!
さっきまでずっとうかの首筋にすがってちゅうちゅうと吸血鬼のようにうかの血液をすすっていたわけだから、大した行動なんてしてない。
こっちだって大した攻撃はしてないし、体が弱まるような出来事なんて一切起こっていないんだ。
なのにその様子は何だ。
「わらわもそろそろ終わりそうだえ」
「どういうこと!?ビームフリーズのピアスピアに戻っていくっていうこと!?」
「そうじゃないえ」
嫌な予感がする。
まさかそんなことがあるだろうか?
「待ってよ、ビームフリーズを倒すっていう約束をあなたに見せてあげないと!!そしてシマエナガを探すのに協力するっていうあの話はどうなったの!?」
焦っていた。
確かにシマエナガを探すということも大事だけれど、何と言うかアンチクリスマスのことが嫌いになれなくなっていた。
この人はただビームフリーズに利用されているだけで、そこまで悪い存在じゃないんじゃないだろうか?
いやそりゃ悪いところもあるだろうけれど、でもそこまで嫌いになれない。
「ウォーカー、土産じゃ!!これを受け取るのじゃ!!」
そう言ってアンチクリスマスはビームーブをうかの方に向けて、幻覚を見せた。
それはシマエナガの居場所で、そこはサクリファイスの王宮だった。
この作品はプリンセスヒーローものです。
「この作品、好きだなあ」「気に入ったから応援したい!」「もっと読みたいから頑張れ!」とかちょっとでも好きだと思ったら、ブックマーク、いいね、評価、感想をお願いします。
作者のモチベーションになります!




