自分にとって大きな恩があるシマエナガがあんなにひどい目にあっているんだから、そりゃ誰だって正気を失うに決まっている。
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「ビームフリーズ、そこで倒れているこの女はあんたの仲間なんでしょ!?この女を攻撃するわよ!!攻撃して欲しくなかったら何をすればいいかわかるわよね??」
「この俺を脅迫しているのか!?生意気だ!!ウォーカーごときがこの俺を脅してくるとは!!!」
「殺すわよ!?早くうかをここから出しなさいよ!!さもなくば本当にやるわよ!?」
うかは本当にやる気だった。
檻の目の前でこっちを見ているビームフリーズも、ここに倒れている女もうかの敵だからだ。
「この俺を脅すなど...なんて生意気な女だ!!いいのか、そんなことを言っても!?この俺を脅せば、女が大事にしているシマエナガがどうなるか分からんぞ!!」
「何ですって!?あれだけひどいことをしたのに、まだ僕ちゃんのことをいじめるつもりなの!?」
イラッときた。
この終焉の惡魔に一泡吹かせてやりたい。
そう思ったのだった。
こんな動物が入るような檻の中にうかを敵と一緒に閉じ込めて、さらに外からぼくちゃんに対して危害を加えるぞと脅しているのだ。
こんなに卑怯なことがあるだろうか。
「そっちがそのつもりなら....!!!」
ピカッッッ!!!!
ザシュッッッッ!!!!!
「あんたの仲間を傷つけてやるわよ!!」
「何をやっている?ウォーカーごときがこの俺の仲間だと?その女が??
ザシュッッ!!!ザシュッッ!!ザシュッッ!!
「これでどう?もう二度とシマエナガを脅すようなことは言わないことね!!!」
寝転がってるこの女をどれだけ攻撃しても、なぜかビームフリーズは威圧的な態度を崩さない。
「攻撃されて嫌じゃないの!?」
そうすると、ビームフリーズはにやりと笑って中指を立ててきた。
そしてピアスピアを使用した。
「プレスリル!!!イマジネーションプレッシャー!!!」
シュンシュンシュンシュン.......!!!
ビームフリーズがそう叫ぶと、なんとそこにアンチクリスマスが現れたのだった。
「何よこれ、どういうこと!?」
「ウォーカーはバカだな!!このアンチクリスマスは暴動族序列第4位の終焉の惡魔だ!!」だがしかし、この女はこの俺のイマジネーションプレッシャーから生まれた存在だ!!」
「何ですって!?このこのこの!!!!」
ピカッッッ!!!
ザシュッ!!!ザシュッ!!!ザシュッ!!!
何はともあれ、アンチクリスマスを同じ檻の中に入れられたわけだから、このままにしておけない。
とにかく先制攻撃だ。
攻撃攻撃攻撃!!!攻撃あるのみ!
敵は全員切りつければいいの!!!
「......どうしてどうしてどうして!?」
ザシュッザシュッ!!!!!
どれだけ攻撃をしてもピアスピアは当たらない。
全く手応えがない。
ホログラムを攻撃しているみたいだった。
「この生意気な女をやれ、アンチクリスマス!!!!」
「わらわに命令するとはいい度胸だえ。弟のくせに」
「命令だ、やれ!!!!!!」
そう言うとアンチクリスマスは行動を起こした。
ピカッッッ!!!!
ガブリッッッ!!!!!
「痛ッ!!!!」
牙に威光を集中させて、うかの首筋に噛み付いた。
「やめなさいよ!!!」
「わらわもこんなことしたくないんだえ?」
「何よそれ!!!絶対服従ってこと!?!?」
うかの質問には答えずに、噛んだ首から吸血鬼のように血をすすって殺してこようとする。
「やめなさいよ!!!」
ザシュッ!!!!
だめだ、ピアスピアでどれだけ攻撃しても、全く持って手応えがない。
「こんなんじゃ撃退できない!!!」
ガタガタガタッッッ!!!!!
もがき苦しむと手足が柵に当たって、音が鳴り響く。
しかしそれでもアンチクリスマスはしつこくうかの首筋に噛みついて、離れない。
だめだ、ふらふらしてきた。
疲れもあってまともに立っていられない。
アンチクリスマスもそこで寝転んでいる女も、とにかく鬱陶しい。
こうなったらここから出るしかない!!!
ズルズルズル..........。
首筋に噛みついてくるアンチクリスマスを引きずりながら、檻の外に出ようとするのだけど、全く持って出られない。
「何なのよこれ!!!!」
ガタガタガタ!!!!
ダメだ、出られない!!!!
「無駄だえ!!」
「ウォーカーは相変わらず頭が悪い!!」
ジュルジュルジュルジュルジュル......!!!!!
相変わらず首筋から血をすすってきて、うかは出血多量で死にそうだった。
しかし終焉の惡魔の発言によってようやく1つの答えにたどり着いた。
それはだんだん意識が朦朧としてきてぼーっとしている最中に浮かんできた、神の啓示のようだった。
「.......そうだ、今この瞬間、何もかもが幻覚なんだ!!!!!だからこの幻覚の状態を何とかしなきゃ!!!」
そう思うとぼーっとしてきたのもあって、いても立ってもいられずに、強引な手段に出ることにした。
ガブリッッッ!!!!
うかは先ほど拷問部屋で見せたように自分の体に噛み付いた。
ガブガブガブガブッッッ!!!!
「この生意気な女はバカだとは思っていたが、まさかここまでバカだとは」
ガシャガシャと動物の檻を鳴らしながら奴は大声で笑う。
「命令だ女!!もっとこの俺を楽しませろ!!」
それを無視しながら一心不乱に自分の体中に噛みついていたら、だんだんぼーっとしてきた。
意識がはっきりしてきて、うかがさっきまで敵だと思っていた、そこで横たわっている女の子は敵ではなくうかの親友であるなぎさだということを思い出してきた。
「何でこんな単純なことも忘れてたんだろう?」
...決まってる。
僕ちゃんに対するひどい行為を何度も見せられて、だんだん精神に異常をきたしてきたからだ。
自分にとって大きな恩があるシマエナガがあんなにひどい目にあっているんだから、そりゃ誰だって正気を失うに決まっている。
でももう大丈夫だ。
今は痛みがそれを阻止しているからまともな思考ができるし、頭の中もはっきりしてる。
もう大丈夫。
「なぎさ、大丈夫?起きて!!」
あの時言い過ぎなければよかった。
そんな後悔がふつふつと湧いてきた。
「ビームフリーズとアンチクリスマスがいるよ!!!!」
この作品はプリンセスヒーローものです。
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