うかはボロボロだし、なぎさも拷問らしきことをされたばかりだからとてもじゃないけれど暴動族2人を相手にするのは無理だ!!
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「足りないな」
「足りない?十分足りてるでしょ!!うか血だらけなんですけど!!」
「もっとたくさんの血が必要よ!!」
「分かった、そんなに血が見たいって言うんだったら、見せてあげる。ただしこっちも条件がある!!」
「なんだえ?」
「シマエナガを助けてほしい!!探してるのよ!!もしシマエナガを助けてくれたら、そのお礼にもっと血を見せてあげる!!血を見せると言ってもキラーズの血だけど!!」
「キラーズの血かえ?それでもいいけど、立場上それは迷うな」
「何を迷うことがあるのよ!!血をたくさん見られるのよ!?」
ここはチャンスだから、うかは強引に押し通そうとした。
「まあそれでもいいけれど、一応弟に相談しようと思うえ」
「弟!?弟がいるの!まあいてもおかしくないけどさ」
「ビーム!!ビームや!!ビームフリーズ!!」
「ビームフリーズ!?まさかこのアンチクリスマスの弟はビームフリーズだと言うの!?」
それはまずい!!
ビームフリーズにうかがここにいることがバレたら面倒なことになる!!
だから行かせちゃダメだ!!
福村第二小学校でのこともあるので、まず間違いなく戦闘になる。
うかはボロボロだし、なぎさも拷問らしきことをされたばかりだからとてもじゃないけれど暴動族2人を相手にするのは無理だ!!
ここは何が何でも止めなければ大変なことになる!!
「ちょっと待ちなさいよ、アンチクリスマス!!こういうのは自分で考えなきゃ!!今はうかとあんたが喋っているのだから!!ビームフリーズは関係ないでしょ!?」
「ビームを知っているのかえ?」
「いや知らないけど...」
まずい、口を滑らせた。
うかはなんてバカなんだろう。
そこでアンチクリスマスはニヤリと笑って、ビームビームってまたわめき始めた。
まずいことになった!!
どうすればこの女を止められる!?
この女は匂い立つような艶髪で、目元が凛としており、鼻筋がすっと通っている。
そして口元は比較的控えめだけど、常に半開きで、いつでも人をあざ笑う体勢が整っているような女だった。
この女の攻略法を外見から推し量ろうとしたけれど、今の、弱り切った肉体の上にちょこんと乗っかっている回転の鈍い脳みそでは何一つ思い浮かばなかった。
アンチクリスマスのニヤニヤした顔にイラッと来ていたら、アンチクリスマスが急に黙り込んで、静かに囁いた。
「黙って欲しかったらわらわの要求を聞くのだ!!」
「何よ要求って!?」
「わらわがさっきまで拷問をしていたこの女に、今度はお前が拷問をするのだ」
「そんなことできるわけないじゃない!!なんでうかがなぎさに拷問するのよ!!」
「そうかえ?だったらビームを呼んでくる」
「そうしたかったら勝手にしなさいよ!!あんたの気持ち悪い趣味のためになぎさを拷問するなんてそんなことできるわけない!!ありえない!!」
こう言うと、なんと本当にアンチクリスマスはビームフリーズを呼びに行った。
なぎさを拷問することはありえないけれど、でももっといい方法があったんじゃないだろうかとモヤモヤしていると、拷問を受けていたなぎさが声を振り絞るようにして話しかけてきた。
「神楽坂さん」
「なぎさ大丈夫!?」
こう心配すると、なぎさからの返事はなかった。
無言こそが精一杯の訴えなんだろう。
「なぎさ戦える?今からアンチクリスマスだけじゃなくってビームフリーズっていう虚勢ばかり張る暴動族がやってくるよ!!」
「静が好きな終焉の惡魔でしょ?知ってるよ」
ここでビームフリーズを消せば、静さんが戦いに協力してくれるかもしれない。
だから、暴動族が2人も来ればピンチだけれど、発想の転換をすればこれはチャンスなんだ。
「一緒に頑張ろうね!!」
「神楽坂さん、戦うのはやめた方がいいよ。私たち今ボロボロだもん。戦えば負けちゃうよ」
「頑張ればいけるでしょ!!」
自分でこう言っておいてなんだけど、なぎさに負けると言われて、だんだん怖くなってきた。
この状態で戦えば確かに負けるかもしれない。
残酷なラストクリスマスと、うかのことを目の仇にしているビームフリーズが組めばひとたまりもないだろう。
「どうしよう不安になってきた...」
「今ならアンチクリスマスさんがいないから、この隙にここから逃げちゃおうよ」
「逃げられるの!?そんなボロボロの体で!!」
「風を使えば動けるかもしれない」
「そっか、分かった、そうしよう。そんな体じゃもう戦えないかもしれないしね」
「ありがとう。クリア・ウィンダミア」
ビュウウッッ!!!!!!!
ふわふわ..........。
二人で青く冷たい風に乗って、ここから脱出しようと試みる。
ガサガサ........ガサガサ........。
「どこに出入り口があるんだろう?薄暗くて埃っぽいから分かんない」
「ちょっと待ってて」
そう言うと、なぎさはクリア・ウィンダミアの風を壁に向かって吹かせた。
そしてヒューヒューと隙間風を生み出し、どこから音が鳴っているのか探ったのだった。
「見つけた、ここだよ」
なぎさがボロボロだったので、代わりにうかが動いてあげる。
カチャカチャカチャカチャ...........!!!!
ガチャッッッ!!!!!
「開いた、行こう、なぎさ!!」
「うん、神楽坂さん」
バンッッ!!!!
..........扉を開いた、その時だった。
ギュイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!!
いきなり無数の電動ドリルが襲いかかってきた。
「「きゃああああああああああああ!!!!!」」
うかはピアスピアを発動していなかったので、どうすることもできず、ただただドリルを見ることしかできなかった。
だけど、なぎさが間一髪で風を起こして、ドリルを吹き飛ばしてくれたおかげで、事なきを得た。
「「はあはあはあはあ.........」」
「危なかった.....何なのよこの屋敷!!!!!」
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