終焉の惡魔は卑怯だから、今までやってきたことを考えればこれくらいやってもバチは当たらないでしょ?
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なかなか口を割らないんだったら、こっちとしても考えがある。
「ちょっと一旦離れますね。ちょっと家に取ってきたいものがあるので」
高天坊さんにうかの捜索を頼んだということは、もう2人は起きているということだから、2人にバレないように慎重にあれを拝借しなければ。
「ただいま..............」
と言っても、帰りの挨拶を二人に聞かせるつもりはないんだけれど。
「あれはどこにあったっけな?多分神楽殿にあるんだと思うんだけど.........」
泥棒でもないのに抜き足差し足忍び足で、帰ってきたことがバレないように神社の中を横切っていたら、なんとそこで静さんが竹箒で掃除をしていてギョッとした。
一旦狛犬の近くに隠れたのだけど、なんだか帰ってきたのがバレているような気がする。
こっちに意識を向けているように思えるのはただの気のせいだろうか?
でもこの人はスケールの大きい人だからあまり細かいことは気にしないんじゃないか?
そう思うと勇気が湧いてきたので、そこで静さんが掃き掃除をしているのにも関わらず大胆に進んでいき、ようやくバレずに神楽殿にたどり着くことができた。
「あったあった、やっぱりこの部屋にあったのか!!!!」
うかが拾ったのはピアスピアの束だ。
これを使いたかった。うかにはちょっとした考えがあるのだ。
戻る頃にはどうやら掃除を終えていたので、難なく出て行くことができたのだけど、なんとなく「気をつけなさいよ」と後ろから声をかけられたような気がする。
何とも不思議な人だ。
「ただいま戻りました!!」
天愚の3人に声をかけると、うかが持っているものをジロジロ見てきた。
「それってピアスピアっぽい?」
「ピアスピアの束です!!ちょっとこれを使ってやりたいことがあるんですよ!!」
........でもピアスピアの束をここに持ってきた途端に、自分がやろうとしていることが本当に正しいことなのか疑念が湧いてきた。
これは人道という面から考えれば間違った行為だよな。
こんなことして本当に大丈夫かな?
一度これをやってしまえば前の自分とは変わってしまう気がする。
一線を超えるんだ。
そうやって考えていたのだけど、ふとラプラスが子供に爆弾を詰め込んで爆弾キッズにしていたことを思い出した。
待って、子供ですらあんな目に遭うんだ。
動物愛護の感情なんてないだろうし、あいつらからすれば大好物なんだから人間が家畜を屠るようにシマエナガに残酷なことをするかもしれない。
ということは次にああいう目に遭うのはシマエナガなんじゃないか?
「だめだめだめだめそんなこと絶対にダメ!!!!!」
そうだ、終焉の悪魔に優しくしたら恩を仇で返されるかもしれない。
だから優しくしてあげようなんて考えるのは間違った考えなんだ。
「そうだ、うかがしっかりしないとシマエナガが大変な目に遭う!!!!!」
そう思うと勇気が湧いてきて、気づいたらキラーズに向かってハルモニアを向けていた。
「何をする気なんだ、うか!?」
「ピースハーモニー!!!!!!!!!」
ドゥルルルルルルルルルルルルルッッッ!!!!!!!!
キャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!」
容赦なくピースハーモニーを放つと、高天坊さんが褒めてくれた。
「いいぞ、うか!!その調子だ!!もっとやっちまうんだ!!」
うかのこの行動を誇らしく思ったらしく、鼻がグングンと伸びていった。
「どう、教える気になった?どうすれば白昼の満月を赤くすることができるの?あなたにそうする力はあるの?」
それでも答えなかった。
「そんなにラプラスが怖いの?」
「ラプラス様...暴動族の皆様!!」
キラーズは哀れっぽく叫んだ。
これを遺言にして本当に死にそうだったので、うかはすぐさまあの時、静さんがやったようにピアスピアの束を持ちながら見よう見まねで光神楽を舞ってみた。
「こんな感じかな?」
シャラシャラシャラ♪シャラシャラシャラ♪
あの時なぎさに威光が降りかかったので、ピアスピアの束に宿っている威光がまだ残っているか不安だったけれど、幸いなことにキラーズの体力を回復させることができた。
「何がやりてーんだオメーは!!!」
「どうすれば白昼の満月は赤くなる?喋ってよ!!!」
またしても口をつぐんだキラーズ。
「ピースハーモニー!!!!!!!!」
ドゥルルルルルルルルルルルルルッッッ!!!!!!!!
キャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!」
「ウォーカー、なかなかやるじゃないか!!最初は桃色の髪をしているなよなよしたただのおなごのように見えたが、無礼者はわしだったようじゃ」
「俺、最初はちょっといやらしい目で見てたけど、なんか結構ハードっぽいな?」
そんな報告いらないわよ!!!!!!
あとハードって何よハードって!!!!!!
好感度がさらに悪くなったけれど、それに反してこの2人の天愚はうかに対して見る目が変わったようで、真剣な眼差しをこっちに向けてきたのだった。
2人とも目つきが悪いので睨まれてるようにしか見えないけど!!!
「まだまだ続けるつもりだから、危ないからちょっと下がっててください!!!」
「俺たちも手伝った方がいいっぽい?」
「この愚か者に威光を何度も放出していたら疲れるじゃろう?」
この言葉を聞いた瞬間、ぐったりとしていたキラーズの顔が青ざめて行くのが分かった。
ようやく話してくれる気になったようだ。
さすがに天愚2人が加勢するというのは、計り知れない精神的圧迫だろう。
「.............オメーら何でそんなに冥土に行きてーんだ?」
「無駄口を叩いてる暇はないのよ!!!!!どうすれば白昼の満月が赤くなるの?それだけ教えてよ!!!!ピースハーモニー!!!!!!!!!!」
ドゥルルルルルルルルルルルルルッッッ!!!!!!!!
キャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
終焉の惡魔は卑怯だから、今までやってきたことを考えればこれくらいやってもバチは当たらないでしょ?
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