シマエナガのためシマエナガのためシマエナガのためシマエナガのためシマエナガのためシマエナガのため!!!!!!
この作品はプリンセスヒーローものです。
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「じゃあね」
「ふうのお姉ちゃん助けてくれてありがとう!!」
「あっちからもありがとにゃん?」
手を振る仕草を体全体で表現して別れの挨拶をするのだけど、何でそんな行動をするのかよく分からなかった。
「さてと、家にいるあの2人に顔を合わせるのは気が重いけれど、街をパトロールしながらうかも帰りますか!!」
帰り道に坂を駆け上がっていたら、腰に手を当てながら仁王立ちしている高天坊さんと出くわした。
「えっ、こんなところで何やってるんですか?まさかストーカーじゃないですよね?」
「うかがいないから探してくれませんかって、安楽のウォーカーに頼まれたんだ」
なるほど、静さんとなぎさが心配したのか。こういうことがあるんだったらちゃんと外に行くとでも伝えておけばよかったな。
「何で誰にも言わずに出かけたんだ?出かける時は普通一言、何か言うはずなんだ!!」
聞かれたからにはしょうがない。事情を話すことにした。
高天坊さんには協力してもらうかもしれないから、黙っておくよりもちゃんと説明しておいた方がいいかもしれない。
「なるほど、そうだったんだ!!だったら言ってくれればよかったんだ!!」
すごく明るく言うので、たったこの一言だけで何だか救われたような気がした。
あー、もっと頼って良かったんだ。
そうだ、そういえばシマエナガが連れ去られたことを最初に言った時も、みんなで乗り込めばいいと言ってくれたのも高天坊さんだったっけ。
「高天坊さん助けてください!!シマエナガが大変なんです!!」
魂の叫びをぶつけると高天坊さんは応えてくれた。
それじゃ仲間を紹介したいから鍛錬場がある山に来てくれと言われたので、そのまま高天坊さんにしがみついて羽根で山に行ってみると、すぐにその仲間だという人たちはやってきた。
「.........................助けてほしいウォーカーってあれっぽいな??」
「うか、とりあえずそこにいた2人を連れてきたんだ!!日光山東光坊と妙義山日光坊!!この2人は親子でなかなかの腕っぷしなんだ!!」
前から思ってたんだけど、なんだか天愚というのは不良っぽいんだよな。
不良はそこまで得意な方じゃないからこれからうまくやっていけるかどうか分からない。
「東光坊さんと日光坊さん、初めまして。神楽坂うかです。わざわざ来てくれてありがとうございます」
こうやって挨拶をすると、2人はなんだか品定めをするかのようにジロジロとつま先から頭のてっぺんまで見てきて、なんだか居心地が悪かった。
「へー、ウォーカーにしては可愛いっぽいな?」
うわ何こいつ!チャラいんですけど!
「これやめんか!!無礼者が!!」
「ウォーカー、君は助けて欲しいんだよね?俺らが助けてあげたらどんな見返りがあるっぽい?」
初対面でいきなり好感度最悪のこの天愚たちは、どっちも目つきが悪くて高天坊さんと同じようにほっぺたが赤くて鼻が高かった。
そして、やはりピアスピアを耳元につけていて背中には羽根があって、2人とも成敗という字が大量に刺繍された特攻服を着ていた。
「いや見返りというのは特には.......」
「そんなものあるわけないんだ!!大将の婚約者に変なことを言うのやめてほしいんだ!!」
いや別に婚約者じゃないんだけれどな.......。
「それよりもこのメンバーとあともう一人の女の子と一緒に白昼の満月に乗り込むとして、赤くなってなければ乗り込めませんよね?何か白昼の満月を赤くする方法を知りませんか?」
「その辺自分で考えてないんだ?2人は何か方法を知ってるんだ?」
「知らんな。この無礼者もおそらく知らんだろう」
困った。
しかしここで挫折してはシマエナガを助けられないので、一生懸命知恵を絞って仮説を立ててみた。
「...........................ダメだやっぱりわからない!!!!!」
残念ながら他の3人もそうだったようで、こうなったら自分たちで考えるよりも直接聞いた方がいいということになりキラーズの大捜索が始まった。
ということで、キラーズを見つけたらまたここに集まるということで、うか達は一旦解散した。
襲撃された福村第二小学校の瓦礫の山からキラーズを見つけたから、どこか襲撃された建物を探せばキラーズがいるかもしれない。
そんな淡い期待を抱いて街中に繰り出してみたのだけど、案外そういった場所は少なかったし、あったとしてもそう都合よくキラーズがいたわけではなかった。
しかし数時間後、解散した所に戻ってみるとなんとそこにはキラーズがいて、東光坊さんの近くで力なくうなだれていた。
「幸い見つけることができた。この無礼者が!!」
「いろいろ聞いてみたんだけど、なかなか口を割らないんだ。どうするんだ、うか?」
なるほど、確かに自分のことを話されているにもかかわらず顔を上げてうかと一向に目を合わせようとしないあたり、このキラーズは頑固そうだ。
「それなら会話ではなく実力行使に出るしかなさそうですね」
本当はこういうことはやっちゃいけないんだと思う。
福村第二小学校の子供たちにもこんなところは絶対に見せられないけれど、でも今はそんなことを言っている場合ではない。
「シマエナガのためシマエナガのためシマエナガのためシマエナガのためシマエナガのためシマエナガのためシマエナガのため!!」
うかは何度もそう呟いて、自分を律した。
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