葛城高天坊さんっていう天愚と会ったけど羽蟲っていう呼び方はよくないと思うんだ
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「つまらない子じゃなーーーいっっっ!!!!!」
ズンッ...........!!!!!!
威光を使うことに慣れてるからか、なぎさはすぐに山の一部を削っていた。
うかも、もっと強くなりたいから頑張らなくちゃ!!
「うかだってできるはず!!平和あれーーーッッ!!!!!」
だめだ。
ピクリとも動かない。
もっと鍛錬がいるみたい。
「そうじゃないわよ!!こうするの!!コラーーーッッッ!!!!!!」
ズズズズンッ...........!!!!!!
静さんのレベルに達するにはまだまだ時間がかかりそうだ。
とにかく鍛錬あるのみ。
と、その時だった。
「何やってんだッッッ!!!!お前さん、ここが鍛錬場だと分かってんだ!?」
その男は鼻が高くて髪が短くて、ほっぺたが赤かった。
そして背中から羽根が生えていて、手には巨大なハサミが握られている。
「羽蟲.....じゃなかった、天愚じゃないのよ!!!」
静さんがその人にそう言ったのだけど、それはなんか嫌な響きだった。
メンターという指導者に対してこんな感情を抱くのは間違ってるかな?
「羽蟲!?羽蟲と言ったのは誰んだ!?」
そう言われた天愚の怒りようは異常で、ただの悪口とは思えないほど顔を真っ赤にしていた。
「ごめんなさいね、口が滑ったわ」
「気をつけるんだ!!!!さもないとぶち転がすぞ!!!!」
確かに嫌な言葉だけど、羽蟲と言われて何でここまで怒るんだろう?と考えていたら、なぎさがこっそり耳打ちした。
「羽蟲って言葉だけはこの人の前で使っちゃだめだよ。理由は、天愚は天志から差別されてて、馬鹿にする時に使う言葉だからだよ」
「なるほど、それなら怒るのも納得」
そっか。
でもどうしよう?言いたいことがある。
でも、これを言えば生意気だと思われるかもしれない。
.........................。
迷ったけど、うかの正義感が黙ってなかった。
「静さん!!この人嫌がってるんですから、もっとちゃんと謝った方がいいですよ!!誰にでも言われたくない言葉の1つや2つありますよね?」
静さんに噛み付くと空気が凍った。
「はいはい、ごめんなさい」
「静さんってよく言えば大きい人だけど、悪く言えばルーズですよね。ちゃんと天愚さんに謝ってください」
お互い体に力が入って、戦う構えを見せていた。
「おいおい、大将には天愚さんじゃなくてちゃんと名前があんだ。葛城高天坊ってんだ」
「...............まあいいわ。この辺でもっと先に行った方がいいと思ってたのよ。いい機会だから直接鍛錬してあげる」
僕ちゃんをチラッと見たけど、協力する気はないようだ。
なので威光で、そこに落ちていた木の棒を強くして戦うことにした。
ピカッッッッ!!!!!!!!
「何よその威光は!!そんなんであたしを倒せると思ってるの?まだまだね!!」
そして静さんは肺の中にパンパンに空気を溜め込んで、パカッと口を開いた。
スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ..................
「コラーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!
うかに凄い勢いで風が吹いてきて、その瞬間、意識がプツッと切れた。
「神楽坂さん、大丈夫?」
パッと目を開けるとそこは木陰で、目の前になぎさと高天坊さんがいた。
「大将、感動したんだ!!まさか羽蟲と言われた大将の為に、ウォーカーがここまでやってくれるとは思わなんだ」
葛城高天坊が目をウルウルさせていた。
「その子、ピースウォーカーなのよ」
高天坊さんは静さんのことを気にしてないようだったので、うかも水に流すことにした。
「そうなんだ!!天志の仲間のピースウォーカーが、まさか大将の事をかばってくれるなんて思わなんだ!!!!!」
あれ、もしかしてうか、高天坊さんに気に入られてる?
「もし誰かに嫌なことを言われたら、うかに言ってください!!すぐに駆けつけますから!!」
「嬉しいんだ!!!お前さん、大将と結婚して欲しいんだ!!!!!」
「え、ちょ、えっっっ!?!?!?うか、まだ高校1年生だよ!?!?!?!」
そこから1時間くらい、何度も高校生だと言った。
しかし高天坊さんはそれを無視して、結婚して欲しいんだと何度も言ってきた。
「まあここが天愚の鍛錬場だと知らなかったんだから仕方ねえんだ。ただし、もう一度やったらぶち転がすんだ。鍛錬は、こっちじゃなくてあっちの山でやるんだ」
というわけであっちの山で大声の鍛錬をすることになった。
だけど鍛錬の間、高天坊さんから向けられる崇拝するような目のせいで、やりにくくってしょうがなかった。
だって、うかが大声を出すと「筋がいいんだ」とか「その調子なんだ」とか、ちょっとでもいい所を見つけたらすぐに褒めてくるんだよ?
そりゃ調子が狂うに決まってる。
もちろん褒められる事は嫌じゃないから、ほどほどにだったら嬉しいんだけどね。
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