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鍛錬の"ラッキーセット"ってなんか聞いたことあるような言い回し

この作品はプリンセスヒーローものです。




「この作品、好きだなあ」「気に入ったから応援したい!」「もっと読みたいから頑張れ!」とかちょっとでも好きだと思ったら、ブックマーク、いいね、評価、感想をお願いします。




作者のモチベーションになります。

「なんであんなやつ...って言ったら悪いか。ずっと人間を見下してきて隙あらば中指を立てるようなやつですよっ!?」


「可愛いじゃない!一生懸命虚勢を張って。ビーム君って恥をかいたらすぐ動揺するのよ。だからあたしがなんとかしてあげなきゃっていう気持ちにさせられるの」


理由自体は理解できなかったけど、でもその程度の理由だったらもっと押せば行けると思ったので必死に頼み込むことにした。


「お願いします!!どうしても強くなりたいんです!!静さんに鍛えてもらうまで、うかは帰りません!!」


「どうしてそんなに強くなりたいのよ?終焉の惡魔に襲われたら戦うよりも逃げた方がいいわよ?」


「いえ、ピースウォーカーという力を持った以上、この力を使ってうかが平和にしないとだめなんです!!」


そうだ。


福村第2小学校の子供達とか正義先生とかと一緒に協力して終焉の惡魔を撃退したけれど、うかがいなければどうにもならなかったはずだ。


だからもっともっと強くなってこれからも大勢の人たちを守って平和にしないといけない!!


うかが平和にするんだ!!


「強くしてあげることはできないわ。だってあなたのことを強くしたらビーム君に危害が及ぶじゃない。あなたのことを強くしてビーム君が怪我をしたらあたしが人間宣言した意味がないもの」


「そんな!!そこをなんとか!!みんなのことを守りたいんです!!子供達が襲われたらどうするんですか!?」


「あたしも大切な人を守りたいのよ。ごめんね」


そうやって押し問答していたら砂利を蹴るような音がしてきて静どうしたの?という声がした。


「おかえり。白昼の満月が赤くなっていたわね。終焉の惡魔に襲われなかった?」


「襲われなかったよ。それにいつも静に鍛えられてるから襲われても平気」


「え、この子鍛えられてるんですか?ずるい!!それなら、うかのことも鍛えてくれなかったら不公平!!」


「この子はあたしの娘で自衛の為にちょっと教えてるだけよ」


「それなら自衛の為にうかにも教えてくださいよ。あ、こんにちは。私の名前は神楽坂うかです!!」


「こんにちは。安楽なぎさです」


「久しぶり。サナギ元気だったか?」


「久しぶり!!ってかサナギじゃないってば!!相変わらずだね。あれそれで何かあったの?なんか怒鳴り合っていたけど」


ここでうかは一連の流れを説明してあげた。


そうするとなぎさちゃんはクスッと笑ってそういうことなら、と口を開いた。


「それなら私が教えてあげましょうか?静に教えてもらってることをそのまま伝えればいいだけですし」


「いいんですか?是非教えてください!!」


静さんの方を向いてみると呆れてるような顔をしていた。


しかし本気で止めるつもりはなかったようだった。きっと熱意が伝わったんだろう。


「でもうかはピースウォーカーでピアスピアを使えるんですよ?なぎさちゃんは使えるんですか?」


あれ?何でこんな顔をするんだろう?何かまずいことでも聞いちゃったかな?と思うくらいなぎさちゃんは顔をしかめた。


「静に鍛えられているからピアスピアは使えますよ。ピースウォーカーじゃないから羽根は使えないんですけどね。本当は私がピースウォーカーになりたかった」


「サナギ、ずっと言っていたもんな」


なんか悪いこと言っちゃったな。


でもなぎさちゃんは許してくれた。


「ピースウォーカーじゃなくてもピアスピアって使えるんだね?」


「そりゃそうだろう。終焉の惡魔だって使ってただろ?羽根さえあればピアスピアを作ることができるんだぜ。サナギのピアスピアは僕ちゃんの羽根からできてる」


「そういうことです。それよりどうですか?これから鍛錬でもしに行きませんか?名付けて鍛錬のラッキーセットです」


「ラ、ラッキーセット?っていうのはよくわかんないけど、鍛錬できるんだったら今すぐにでもしたい!!」


ということで2人と1匹で鍛錬に向かうことになった。


後ろを振り向いてみたら静は腰に手を当てながらため息をついていた。


しかしどこか嬉しそうでもあった。うかの気のせいだろうか?


「それで何をするの?」


「シンプル。炎の中に体を突っ込むだけ」


「体を突っ込むだけって...だけ、何ていう軽いものじゃないでしょ」


「そっか。まあ見ててよ」


そう言うとなぎさは几帳面に木の棒を組み始めて、そこに火がついたマッチの棒を投げ入れた。


パチパチパチパチパチッ!!!!


なぎさの顔がオレンジ色に染まるほど炎が燃えたち、何のためらいもなくその中に入っていく。


「ちょっとちょっとちょっと!!大丈夫なの!?」


心配していたのも束の間、なぎさの体がピカッと光り出した。


「フー・・・!!」


すごく集中しているのでそれ以上は声をかけられなかった。

ただ見ているだけだ。


うかがこれをやる?絶対に無理!!


「はいじゃあ次は、神楽坂さんの番。どう、できそう?」


「いや、どうだろう...。できそうといえばできそう。でもちょっと頑張んないと難しいかも?」


「あんまり無理しない方がいいよ。でもこれをやれば強くなれる」


なぎさはニコッと笑った。優しい言い方だったけど、うかを焚き付けているのは明らかだった。

この作品はプリンセスヒーローものです。




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