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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第75話 怜斗は恋のキューピット?

今回かなり長めですねぇ……では楽しんできてください!

「……うん。やっぱりすずちゃんのところ行こうよ!」


「気持ちは分かるけどな?文読めよ?もう戻ったって書いてんだろ?」


「も、もしかするともう1回誰かが……」


「あ〜でもこの3人もう解散してるっぽいよー?涼とユウは一緒にいるみたいだけど……って待ってユウ涼の家泊まんのぉ?どういうことぉ?」


うん、わけがわかんねぇな!考えることをやめよう、てかマジなんでユウが涼の家泊まることなってんだよ……そしてどうして猫になった!


「あ、でも動画も送られてきてるっぽいよぉ?見たらぁ?」


あ、マジだ。上の写真で思考停止してたから気づかなかった。由衣……はそりゃもう見てるよな。

俺は送られてきた動画を再生する。


「……か、可愛いっ!!!明日もう1回猫になって欲しい!学校で!可愛い!けほっ……」


やべぇ、あまりの可愛さに由衣が暴走しそう。てか由衣の事だからホントに明日猫になってもらってそうなんだよな。怖…………てか朝から思ってたけどちょいちょい咳してんだよな、コイツ。


「由衣、落ち着け?確かに可愛いけどな?てかゴロゴロ言ってんなこいつ。多分自分の意思で出してなかったんだろうな……その後なんかにゃあにゃあ言ってるし。」


「あ、でも最後中途半端なところで切れてるね?それによく見たらユウさん泣いたのかな?ちょっと目が腫れてる?」


「えっあいつが泣くぅ?全く想像出来ねぇ!」


「でもそうだとしたら涼君のお家に泊まるのにも納得はいくし……」


すると怜斗はウンザリしたように


「はああああああああぁぁぁ……監視対象増えるって事ぉー?めんどくさぁい……」


と大きなため息をつく。


「お気の毒に……」


「俺もういっそ今日は翔斗のとこいよっかなぁ?」


げっ……前は仕方なく相手してたけど俺普通に妹いるから嫌なんだけど?しかも2才で小さいからか怜斗のこと見えてるっぽいんだよ……


「怜斗〜……?確かに多少は監視しないとだけどユウにすずの事好きか聞けるチャンスなんじゃね?」


「えぇ〜?聞いても教えてくれなさそうだけど……まぁ翔斗と由衣が付き合うかもってことは言いたいしぃ?なら涼のとこ居よーっと!」


これでめんどうにはなんねぇな!いやなるわ!


「おい怜斗!変な事吹き込もうとしてんじゃねぇ!由衣もなんか言えよ!」


「…………」


「おーい由衣〜?大丈夫か?」


なんかちょいちょい反応遅いんだよなぁ……?


「あっうん大丈夫だよ!えっとその……昨日までは普通だった、かな……」


昨日までは??????


「怜斗、昨日までが意味するものとは?」


「俺が言った言葉のせいで意識し始めたのではないかと思います!!!」


くっそ目ェキラキラさせて言うじゃねーか!


「はぁ……まぁ……うん……俺も昨日までは普通だったな……?」


「「………………」」


あれ?これまさか……


「アハ?ホントに俺恋のキューピットになっちゃった感じぃ?」


やっっっっべぇ……場を乗り切ろうと思って言ったら普通にやべぇ……いやまぁ嘘じゃねえけど!え、こういう時俺なんて言えばいいの?付き合ってください?いや、今日好きになったから今日告白するとかなんか顔だけ見てるみたいでダメじゃね?でもここまで来たら俺から……いやでもでもでも……


「おーい翔斗〜?生きてるぅ?え、じゃあ2人両想いなのぉ?えぇ〜〜〜?」


「いやまぁ……もしかすると吊り橋効果ってやつかもだし?」


「うん、今日怖いこと無かったよね〜?え、じゃあ由衣にユウが告白したらどうするのぉ?なんとも思わないのぉ?」


ユウが……由衣に?


「……モヤッとするようなしないような?」


「へぇ〜?由衣はぁ?すずがもし翔斗のこと好きだったらどうするのぉ?」


「……応援するよ?」


「うーん間があるぅ!え〜もう認めなってぇ!付き合いなよぉ!てかここまでバレてたら隠す意味もないじゃん!」


「はぁ……まぁそうだけどよ?明日になったら気が変わったりするかもじゃん?」


と言いつつ俺は耳が赤くなっているのは自覚してる、うん。由衣も赤い、うん。


「え〜?でも気づいてなかっただけでぇ昔から好きだったとかじゃないのぉ?ねぇねぇ〜?」


「「……否定は出来ない!」」


俺と由衣の声が被る。

……あ〜これ告白しないと一生怜斗に文句言われるやつかぁ。あ〜もうどうにでもなれっっっ!!!


「あーもうわかったよ!由衣!俺、お前のこと好きだ!つ、付き合ってください!」


あ〜言っちゃった……てかよくよく考えたら由衣今まで結構告白されてんだよな、色んな奴に。あ、終わった俺?え……終わった???


「よ、喜んで……!こちらこそよろしくお願いします?」


由衣はちょっと顔を赤らめてうれしそうに返事をする。


「いぇい!俺の行動は正しかったって事だよねぇ〜!……ところで水を差すようで悪いんだけどぉ、さっきから由衣体調悪そーじゃない?朝から思ってたんだけどさ〜?」


「え、え〜?そんな事ないよ〜?」


「あー、だよな。ちょいちょい反応遅かった気がするし?学校でもテスト返しで自習多かったのもあるだろーけどウトウトしてただろ?由衣にしては珍しく?」


「うぅ……すずちゃんと涼君にはバレてなかったのに……」


「うーん……送っていった方が良いよな……でも荷物がなぁ……てかもしかして俺無理させた、お前に?」


「う、ううん!そんな事ないよ!実際おじいちゃんの家行った時は何ともなかったし。……最近たまにあるんだよね、妙に体調悪い日。確かすずちゃんの家遊びに行った次の日位な気がするんだけど……」


「そうなのか?うーん……すずじゃねえんだから流石にこのタイミングで嘘はつかねぇよな。他になんか変わった事ねーの?」


「え?うーん……そういえば最近変わった夢を見るんだよねぇ。真っ暗闇の中女の子2人ぐらいがケタケタ笑ってる声がするっていう……」


「女の子、か……」


そういや不審者捕まってねぇんだよな。そいつが関係してたりするのか?


「なぁ怜斗、一応この事ユウに伝えてもらえるか?流石にないと思うけど最近言ってた不審者が関係あるかもだし。」


「分かった〜!」


「じゃ、帰るか。よっ……と!」


俺は由衣の事をおんぶし買ったものを手に持つ。


「え、翔斗君!?どうしたの!?」


「どうしたのって体調悪ぃ彼女を無理に歩かせるわけにはいかねーだろ?にしてもお前軽っ、ちゃんと食ってるか?」


「た、食べてるよ?というか荷物持ちながらだと大変でしょ?私歩くよ?」


「ん〜……俺がやりたいからやってるだけだし気にすんな!というか何となくだけど由衣のその体調不良、病院でどうこう出来るやつじゃねー気がする。」


「うっわ翔斗イケメン〜!でもその意見は賛成だよ俺も。なんてゆーか……あれ、呪いじゃないけどその類の物な気がするし?」


「え?でも私何もしてないと思うんだけどなぁ……」


「ま、用心することに超した事ねーだろ!こっからゆうてお前ん家ちけえしこのまま帰るぞ!」


そこまで言って由衣は俺を説得するのを諦めたのか落ちないように俺に掴まった。それどころか相当しんどかったのか俺が荷物を持つ位置を調整しているうちに眠っていた。


「……怜斗、ユウに会ったら俺がコイツと付き合ったどうこうの前に由衣の体調不良の話しろ。さっきは由衣を不安にさせたくなかったから言わなかったけど俺も体調不良にはなってねえけど1回由衣と同じ夢見てる。すずと遊び終わった日に。」


「ふぅん……そういえば涼も変な夢見たって言ってたなぁ、確か。」


「涼もか……」


「うん、普段涼が夢見る時って事故の時の夢見ること多いからね。俺に不思議そうに言ってきたよ。じゃあこの流れだとすずも……?」


「いや、多分すずは見てねぇな。見てたらテスト前ユウに会った時話してるだろ。てかアイツ普段夢見ねえからな。久しぶりに見た夢がそんな変な夢だったら普通学校で俺らに話しそうだし。」


って事は……


「すずが関係してるっぽいね。でも体調不良になったのは由衣だけ……とりあえず翔斗は由衣を家まで送ってそのまま家帰って。すずには言わなくていいから。」


「分かった。……こーゆー時お前妙に大人っぽくなるよな。」


頼りにはなるけど普段とのギャップ強すぎてちょっとビビる!


「まーこれでも本来中1だし?俺もユウに伝えるのと出来れば何かあった時ようにお守りになるものとかないか聞いとく。夜は俺もちょいちょい由衣の様子も見に行っとくよ。」


「おー分かった。んじゃそっちは頼んだ。また明日な。」


「うん、またねぇ〜!」


俺は家に向かいながらチラリと由衣の方を見る。

……ぐっすりだな。由衣は寝るのも基本早かったはずなのにこんなに完全に寝るなんて。はぁ〜……彼女になったとはいえ寝顔可愛いと思った空気の読めない俺を殴り飛ばしたい……ま、彼氏になったからには俺がちゃんと由衣のこと守んねぇとな!


「……また大変になりそうだなぁ?」


俺はそう独り言を呟いて歩き続けるのだった。

涼とすずで付き合うのが先と思ったらこの2人か先にくっつくとは……不穏な終わり方してましたけど。この先どうなるのかは私も知りません!ではまた次回にお会いしましょう!

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