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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第74話 由衣の可愛いセンサー

や、やっと暗い雰囲気を脱出できた……今回は全く暗くないのでご安心を!それでは楽しんできてください!

「……由衣?お前どこ行こうとしてんの?」


あれから頼まれた買い出しを終えて休憩がてら公園に座ってた。でも何故か勢いよく立ち上がって何処かに由衣は行こうとする。

……いやまぁ正直予想はできるっちゃできるんだよな。


「え?すずちゃんのところ?」


いや、うん……予想通りではあるけど!「え?すずちゃんのところ?」じゃねーよ!



「やめろって!多分今俺らが行っても邪魔なるだけだろ!てかなんでそんな急に……?」


「可愛いセンサーが反応した!」


「あー確かにお前可愛いもの好きだよな、ならしょうがないってそんなわけねーだろ!そもそもどこに居るのか知らねーだろ!」


「あ……」


あからさまに由衣がしょぼんとする。

うっっっっわ……なんか嫌だわその顔されんの……俺が悪者みてぇ……


「そ、そんな顔すんなよ……え、えーっとそうだ!さっきの買い物でついでに飲み物買っといたんだよ!飲もーぜ!ちゃんとお前のはミルクティーにしてるからさ!」


俺は買い物袋から由衣用のミルクティーと自分の炭酸を取り出す。俺は由衣にミルクティーを渡した。


「あ、だから買い物量の割には時間かかってたんだね。ありがとう翔斗君!」


由衣は喉が渇いていたのか早速開けて飲み出した。


「うっわ……この空間に俺居なきゃいけないとか苦痛でしかないんだけどぉ?あーヤダヤダ!涼に加えて翔斗もお熱ぅ?」


やれやれと言った感じで俺の頭に乗っかりながら話しかけてくる。


「なに頭乗ってんだよ!てかそんなんじゃねーし!…………そんなんじゃねーし!」


確かに由衣は可愛いけど!優しいし料理も上手いし手芸も出来るしで女子力高いけど!……そんなんじゃねーし!


「の割にはぁ?今ちょっと迷わなかったぁ?」


「んな事ねぇし!ただ昔告白してきたやつよりは全然アリ、てかサイコーだなって思っただけだし!」


「……え?それ告白してない?はぁ?」


「……あ。いや今のは言葉の選択ミスっつーかなんつーか!」


俺は飲みかけていた炭酸のペットボトルを落としかけながら慌てて弁解する。


「大丈夫だよ、翔斗君。そんなに焦らなくても!でも確かに知り合いの中で付き合うとしたら翔斗君かもなぁ、私も。」


「え、告白してない?それ?はぁ?」


いや、怜斗どんだけ嫌そうな顔すんだよ……あれか?適当言ったつもりがほんとにくっ付いたらすっげー不機嫌になるタイプお前?


「まぁ確かに幼なじみだからなぁ、俺ら!」


「えー?由衣はともかくぅ、翔斗はすずって選択肢もあるじゃあん!」


いや、確かにあいつも顔は良いけど……


「なんか生まれた時から一緒にいるみたいな感じだし、アイツ身体弱かったからたいてい面倒俺が見てたんだよ。すずの親って今でこそ母親が家にいること多いけど昔は共働きに加え父親は出張多め、母親は夜勤っていうので病気の看病とか勉強とか俺の家ですること多かったからな。妹ってイメージ!」


「あれぇ?すずって昔はお姉ちゃん居たんじゃないの?」


「あぁ、居たけどすずより1個上で流石に夜2人っきりとか100%無理だからな!姉貴も内に来ること多かったぜ?風邪ひいたりとかは少なかったけどな!」


「じゃあその子が死んだの小4かぁ……そう思うとちょっと悲しいねえ……」


「アハハ……怜斗君は小3だけどね……」


「あ、確かにぃ!」


由衣が控えめにツッコむ。


「お前いっつも楽しそうだよな……生き残った涼を見てなんか思ったりしねーの?お前だってやり残した事ぐらいあんだろ?」


「えぇ〜?まぁ羨ましいとは思ったことあったけど……俺の親ちょっと育児放棄気味だったからなぁ?正直死んだ時も『あ、死んだ!』ぐらいにしか思わなかったぁ!」


いや、それはそれでこえーよ……


「育児放棄気味?涼君そんな事言ってたっけ……?」


「あ〜涼には教えてないから、というより誰も知らないと思うよぉ?外面は良かったからねあのくそババア!」


「すげー言いようだな!父親は居ねぇの?」


「うーん俺が生まれてすぐジジイの方が浮気して離婚したらしいけどあんま詳しく聞いたことないなぁ?聞いたら怒られたしぃ?」


「あっ……なんか悪ぃ、変な事聞いた……」


「いや今更気にしてないしお陰で早く死んだ割には特に未練とかもなかったし?結果オーライかなぁ?てか俺の話じゃなくてぇ!恋バナでしょ!」


いや、そんな言われ方したらお前のことの方が気になるわ……


「でも俺好きな奴居ねーし……」


「私も特に居ないかなぁ?」


「え〜……じゃあ由衣!なんで付き合うとしたら翔斗なのぉ?いちお涼も居るじゃん!」


怜斗はウキウキしながら由衣に聞く。由衣はうーんと迷って


「涼君も優しいけど何となく闇要素?が垣間見えるからなぁ……私が嫌って言うよりすずちゃんの方が気が合いそうだしそもそも涼君すずちゃんのこと好きだし?」


「まぁそれもそうかぁ……じゃあすずに好きな人居ないのかなぁ?」


「まぁ少なくとも俺じゃねーだろ。可能性があるとしたらやっぱ涼かユウじゃね?」


「何となくだけど私達の知らない一面をユウさんの前では出してそうだもんね……涼君はすずちゃんと雰囲気が似てる部分があるし。」


「ん〜いまいちすずが何考えてんのか分かんねえ!て訳で恋バナは終わりだな!」


「え〜……俺は今月中に2人付き合うに1票!」


「今月中って2週間ぐらいしかねーだろ!流石にないわ!」


「今月中は流石に無いんじゃないかなぁ……」


「え〜?でもわんちゃんあるかもじゃん?」


「ねーよ!」


「まぁ確かに翔斗君なら良いけど……」


「由衣まで!?」


「フッフッフッ……俺が恋のキューピットにならないとねぇ!」


……ダメだ、もう諦めよう。


するとスマホの通知が俺と由衣同時に鳴る。


「あれ?どうしたんだ__」


由衣はスマホ見て固まる。そりゃそうだろう、グループLINEで送られてきた画像には……


「はぁ!?なんで猫耳のユウ!?」


「……うん、どういう状況?」

え?私がすずに壁ドンを(ry

「うん、すっごい急……」

いや、予定では涼にしてユウにしてすずにするつもりがハロウィンと翔斗が来る日を挟んだから……

「まぁ、事情は分かったけど後ろ見て?」

え?後ろに誰かい、るぅぅぅぅ……あは、ははは涼さんじゃないですかぁ……!

「離れろ、今すぐに!」

(・д・)チッ仕方ないなぁ……ほら離れましたよ!

「すず、大丈夫か?馬鹿がうつってないか?」

「うん、大丈夫。」

うっわ酷い言い様……あ、そうだ!すずの魔女どうだった!?可愛かったよね!?ねえ!?

「……あぁ、似合ってた。」

反応薄っ……

「確かその時ユウも居たから今度聞いてみたら?」

お、そうなの?なら実際涼がどんな顔してたか聞こーっと!ホントに涼はツンデレなんだから!

「バットで殴るぞ?」

え?冗談……やめてやめて!なんでそんなの持ってんの!?逃げろぉぉぉぉ!

「殺る……」

「2人ともちょっとま__行っちゃった。仕方ないなぁ……それじゃあまた次回に。またね〜!」

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