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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第76話 お泊まり

今回ももちろん暗くないです!ご安心を(?)それでは楽しんできてください*˙︶˙*)ノ"

「ユウ……逃げるな。」


俺は呆れ気味に話しかける。ユウがそれなりに落ち着いてからすずに素が別である事を知るまでの経緯を話して解散してきた。で、今が俺の家について部屋に居るんだが……


「ヴヴヴヴヴ……!」


とりあえず前サイズを間違えて買った服があるからそれに着替えてもらおうとしてるんだが中々着てくれない。唸ってるな、猫状態まだ微かに残ってるのか……?


「ユウ、それ明日までに洗濯してもらうから早く脱げ。」


「じゃあ席を外して貰えるかい???」


「その隙にお前逃げるから無理。別に気にすることないだろ。男同士だし。てか結局風呂入る時に着替えるだろ。」


「ならその時で良くないかい?今着替えなくてもいいだろう?」


「……逆に聞きたいんだがなんでその格好で入れるんだ?寒いだろ。」


そう、このバカ一応一般人のフリをする為それなりの服は来ているんだが上は明らか夏用のシャツに薄い生地のゆったりしたズボン。外にいる時は長めの上着を着てて気づかなかったがこの時期だと寒すぎる。


「……慣れだね。」


「よし、着替えろ。」


「そーだそーだ!涼に説教したくせにユウの方もじゅーぶん酷いぞぉ〜〜!」


「おや、怜斗君。君まで涼君側についてしまうのかい?」


「うん、まぁ実際その服装寒そうだし……てか、話したいこともあるからさっさと着替えてくれるぅ?多分すずも関係する話しだよぉ?」


「だってさユウ、諦めろ。お前に逃げ道は無い。」


そこまで言ってようやく観念したのかユウは着替えを手に取り


「はぁ……分かったよ。着替えるから向こう向いててもらえるかい?」


と言う。


「分かった。」


「分かったぁ!!!」


「うん、と言いつつガッツリこっち見てるね。」


「なんでそんなに気にするんだ?……まさかとんでもない怪我をしていたり?」


「さーて着替えようかな!!!」


「怜斗、コイツ誤魔化したぞ。俺はいちおう目、瞑っとくから怪我がないか見ておいてくれ。」


「了解〜〜。」


とりあえず俺は目を瞑る。後ろを向いてもいいが振り返ってる間に怪我を隠されるかもしれないからな。

俺が目を瞑ってから暫くしてゴソゴソと音がし始める。恐らく着替え始めたのだろう。すると怜斗は


「……………うっわぁ。涼、この人アウトだぁ………!怪我所じゃない……」


と引き気味に言っている。


「わー!ストップ涼君!」


「おいユウ、やっぱり怪我して、る……」


俺は目を開けてユウを見、言葉が詰まる。


「あ〜……とりあえず話し合おうか?」


「話し合う余地なしだな。なんだその腕。」


そう、その腕には呪詛のようなものが大量に書かれていた。右腕だけのようだが肌が白い分黒で書かれた文字がよく目立つ。


「これはその……まぁ昔ひたすら呪いを自分でかけていた時になったというかなんて言うか?でも普段は何ともないんだよ?時々死ぬほど痛むぐらいで!」


「なるほど、嫌がった理由はそれか。説教を……と言いたいところだが流石にさっきのから時間もさほど空いてないのに叱るのもあれだろ。仕方ないから見逃してやる。もうするなよ。」


「善処するよ。」


完全なYesでは無いんだな……まぁ仕方ない、か?


「にしてもお前肌白いな、体も細いし。怖…………」


「それは褒めてるのかな?貶してるのかな?」


「心配……?」


「涼がデレた……!まぁ気持ちは分かるな〜雰囲気の割には細すぎて怖い。てかホント冗談抜きで早くしてぇ?話したいことあるって言ってるじゃん!」


「分かったけど……腕のことは置いといても着替えてるところを見られるのはなんだか嫌だな。2人とも後ろ向いてもらえるかい?本当にもう何も無いし逃げないから。」


「逃げたら殺す。それでもいいなら……」


「物騒だね、まぁさすがに逃げないよ。怜斗君の話も気になるし。」


「それならまぁ……」


俺は後ろを向く。怜斗も相当大切な事を話したいのか普段なら暫くふざけそうなのにちゃんと後ろを向いた。今度こそユウは着替え始める。

……この感じだとすぐに着替え終わりそうだな。怜斗の話って一体なんなんだ?

そう考えているうちにユウは着替え終わったのか


「よし、もうこっちを向いてもいいよ。」


と後ろから声をかけてきた。


「やっと話せるぅ……とりあえず由衣と翔斗が付き合ったんだけどそれは置いといて!」


…………それは置いといて??????


「いやまて、どういう事だ?」


「それは後で説明するから!それよりも!由衣、最近体調悪くなること多いみたいなんだよねぇ。」


「うーん……体調不良ならよくあるんじゃないかい?最近テストもあったんだろう?」


「そうなんだけどぉ、なり始めたのがすず達と4人で遊んでかららしいんだよねぇ……」


「あぁ、土曜日の……」


あの時のすず可愛かったな……


「うん、でその日の夜から変な夢見るようになったんだってぇ〜。暗闇の中女の子2人の笑い声が聞こえるっていう……」


「……その夢!」


「おや、涼君も心当たりが?」


「あぁ、俺もちょうどその日の夜同じ夢を見た。」


「そ、でその夢翔斗も見てたらしいんだよね。でも由衣だけは今もその夢見てるらしいよ。体調不良になることがあるみたいだし。」


「ふむ……睡眠を取らない僕はともかくすず君だけが4人の中で見ていないのか。僕も特にそういう話は聞いていないし。」


「そ、それも結構ヤバい感じみたいなんだよねぇ……生活習慣がちゃんとしてる由衣が翔斗におんぶされて寝るぐらいには!」


……ツッコむのをやめよう。キリがないな。


「うーん、どうしてその状況になったのかは分からないけれど確かに生活習慣には気を使っていそうな由衣君が、ね。それに加え3人共通の夢を見ている……まぁ偶然では無いだろうね。」


「でしょ?それに俺ちょっと嫌な予感するんだよねぇ……厄介なことに巻き込まれてる気がする!」


「でもなんですずだけ……いや、普通に考えればすずのことを狙っているヤツによる行動だからか。だとしても何が目的なんだ?」


「そこなんだよねぇ……すず本人が目的なら本人だけになにかすればいいのに!」


「……もしかするとなにか理由があってすず君本人には手をまだ出せないのかもしれないね。だからその近くにいる由衣君達3人から1人選んだんだろう。なにか由衣君にのみ当てはまる都合のいいポイントがあったのかもね。」


「由衣に、だけ__」


何か引っかかる。一体……待てよ、そういえば由衣が記憶が改変された時に思い出したキッカケって……

唸ってるユウ可愛いなぁ……そしてちゃんと気遣って着替えを用意してくれてる涼、やっぱりツンデレですね。……うーん、今2人程から殺意を感じたような?まぁ気のせいでしょう!それではまた次回にお会いしましょう!

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