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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第58話 隠し事

話すテスト、後半側になって明日になったんですよね……ありがたいような緊張してた分悲しいような……みなさんもこういう経験ありますか?私はしょっちゅうです。それでは楽しんできてください!

「絶対に絶対?私は、感情が薄い方だけど少なくともユウだけが苦しむのは嫌だなって、思う。だから本当は苦しいのなら言って欲しい。」


すず君は真剣な目つきで僕そう言ってくれる。一瞬僕は話すかどうか迷ったけれど……今のすず君には重すぎる話かもしれない。それに話してみたとしてもすず君にどうにかできる問題じゃないしね。計画に支障が出るかもしれないし……少なくとも今この場で話すのは辞めておこうかな?

そう考えて僕は微笑む事でその場を乗切ることにした。


「ユウ……」


すず君は珍しく顔を歪めて僕の名前を呼ぶ。

恐らく僕が大丈夫なんかでは無いことを悟ったのかも知らないね。……まぁだとしても誤魔化すんだけどね!


「……すず君僕は大丈夫だよ。絶対に、ね。それにそんな事を言っているけどすず君にも言えることだろう?僕はまず、すず君に救われてほしいな。」


僕はすず君の目をしっかりと見て本音を伝える。

すず君にはちゃんと幸せに生きて欲しいんだ……お姉さんの分までね。それにすず君にはすず君の事を大切にしてくれている人が沢山いるんだ、すず君が壊れてしまうと他の人も悲しむ事になる。それだと僕のやり方に反するからね。それを見越してすず君を選んだ……って言っても「そんな人がいる訳ない」って否定されるんだろうけれど。

そう考えた僕は今の言葉は心に留めておくことにした。その様子を見ていたすず君は


「それは……否定できない、けど。少なくとも私はユウが救われるまで本当の意味で救われることは無いと思う。多分涼もね。」


と強い口調で言った。


「フフフッそれは困ったねぇ……でも涼君はほとんど救われているんじゃないかい?僕が救われなくとも救われると思うよ?」


その言葉にすず君は呆れたように


「何言ってるの?私達には共通点があるでしょ__大切な人を亡くして人生が変わったっていうね。」


と言う。

まぁ確かにそうかもね。その大切な人を思い出せない僕はどうなのかっていう疑問が生じるけれど。というか涼君は正直幽霊ではあるものの再会しているから微妙なラインではある気がするけれど……まぁ涼君の性格が変わる原因にはなっているからすず君の言う通り3人の共通点ではあるかな?


「まぁそれもそうだね。確かに僕もすず君と涼君のふたりと話している時は楽しいし。」


「でしょ。それに涼の性格的に自分1人が救われたいと思うタイプじゃないから自分から巻き込まれに行くと思う。文句は言ってくるだろうけど。」


「すず君関連なら文句一つ言わず積極的に巻き込まれに行くだろうけどね。」


偶然ではあるものの僕の術にかけられた翔斗君の記憶を取り戻すくらいだし。嫌でもとり憑いている霊達に会って話をするぐらいだからね。


「ユウ関連もだと思うけど?まぁ何かあったらちゃんと話してよ。今は追求しないであげるけど。」


「……フフフッ。」


「笑って誤魔化さない。メモ帳は?どうすればいいの結局。」


あ〜……本当は今すぐにでも回収したいくらいなんだけれど涼君を説得するの大変そうだねぇ。仕方ないね。来週の僕に任せるとしようかな!


「どちらにせよ月曜日に会うことになるしその時に声を掛けるよ。今回収しようと思えば出来るけれど急に無くなってしまうと驚くだろうしね。」


「分かった。変な気配の方も解決したんでしょ?ここに居るってことは。涼には言わないでおく。」


解決……まぁそこまで不味いものでもなかったし無駄に伝える必要は無いかな?


「うん、そうしてくれると助かるよ。そろそろ勉強もあるだろうし帰るかい?」


少し嫌そうな顔をしつつ


「うん……帰る。」


と言った。

恐らく今すず君が犬なら耳がペタンコになっているんだろうね。何か僕にできること……あ、そうだ。


「あの変な気配についてなんだけどね。解決しているのはしているんだけれど困ったことがあるんだ。」


「なに?」


僕は異空間からあるものを取りだした。


「これだよ、変な気配を出していた原因。」


「これって……小人?」


「そう、あの変な気配はこの子が出していたみたいなんだ。確かこれは本来死後の世界にいたものじゃなかったかな?この子は人の想いによって出来ているから呪いのような気配を出していたんだろうね。」


僕も見つけた時は驚いたけどね。まさかここで会うことになるとは思っていなかったし。


「でも寝てる……?ここに来てからずっと寝てるの?」


「うん、もう暫くすれば起きると思うんだけどね。折角だからすず君が預かってくれないかい?これは基本優しいし言葉も話せて知能もあるから友達の感覚で喋れると思うよ。」


「そうなんだ。それなら預かるね。ご飯とかは?大丈夫なのかな?」


「その辺はその子が起きてから聞くといいよ。ついでに名前もね。」


「分かった……それじゃあ今度こそ帰らないと。」


良かった。少しはマシになったかな?


「あぁ、僕が能力で瞬間移動しようか?」


「……ユウと一緒に出口まで歩いて帰りたい。」


おやおや……なんだか新しく妹ができたような感覚だねぇ。


「なら一緒に行こうか。」


僕はすず君を木から下ろしてそう言う。


「下ろしてくれてありがとう……この子は、多分上着のポケットに入るかな?ここに入れて……よし。出来た。」


すず君の準備が終わったところで僕はすず君と話しながら山の出口まで送って別れるのだった。

「帰りたい。」

「おやおや……気が早いねぇ涼君は。もっとのんびり行こうじゃないか!」

「ユウはのんびりし過ぎ……でも無いな。チッ……」

「涼君?今舌打ちしなかったかい?」

「まぁまぁ2人とも……」

馬鹿2人?開始早々喧嘩始めようとしないでくれるかな?

「作者よりは頭がいい自信があるな。」

「僕もあるね、そもそも年齢が明らか僕の方が上だし。」

「そりゃユウは死んでから何年もたっての今だからね。でも私も作者よりはテストの点がいい自信あるよ。」

…………え、そんなに私を仲間外れにしたいの?

「別に、事実を言っただけだ。」

「僕はそれにノッただけだよ。」

「私は2人が言ったからかな。」

私帰ろ……作者なのに扱いが酷いとか泣いちゃう。

「作者だから扱いが酷いの間違いだろ。」

チクチク言葉厳禁ですよここは。

「仕方ないよ、涼君はツンデレだからね。」

「何か言ったか???」

「ツンデレって言ったね。」

「殺る。」

「わ〜逃げろ〜!」

おい待て……ってもう行きやがった許さん。

「私から注意しとくね……そろそろ帰ろうかな。作者も話すテストあるんだし帰る?」

うん、そうする。それではまた次回お会いしましょう!

「またね〜!」

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