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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第19話 対価

よく良く考えればこの小説は自分の好きな性格が詰め込まれた自己満であることに気づいてしまった……まぁそんなもんだよね!第19話楽しんできてください!

「すず君!話が終わったからそろそろ戻ってきてもいいよ!」


僕は出来る限りの声を張り上げて呼んでみる。……ダメだな、これは結構奥まで入ってるかも。ここは異空間みたいな感じだからすっごく広いんだよね。管理してる僕ですら知らないことが多い。もし僕の知らない洞窟とか分かりにくい場所に行かれてたら厄介だな……


「発信機でもつけておくべきだったかな?でもそんな事しちゃ余計に人を信じられなくなるからダメか。さて、涼くんにはああ言ったもののどこから探そうかな。」


今はできる限り早く見つけたいし……出来ればこの手は使いたくなかったんだけど仕方ないか。


「……新開竜、対価をやるから出てきておくれ。」


そういうと突風が吹き抜け目を開けると何十年ぶりかに見る竜がでてきた。


「何の用だ。」


そう竜は問いかける。

なんで毎回毎回分かりきったことを聞くのかな?コレには僕の心が読めるはずなんだけど?


「聞かなくてもわかっているだろう?ここのどこかにいるすず君を見つけたいんだけど返事がなくてね!君なら直ぐに僕をすず君の元まで飛ばせるだろう?」


「自分でもできるだろう。それくらいは自分でやれ。」


「できるだけ妖力は温存しときたいんだ。やりたい事があるからね。」


「……今まで誰かを助けることにしか興味がなかったお前が助ける人間自身を気にかけるなんて面白い。そんなに情をかけると自分の首を絞めることになるぞ?既にお前にはいくつかの呪いが取り付けられているだろう。」


「今更僕のみがどうなろうが知ったこっちゃないよ。ほら、話しただろう。適当に対価を取って僕を飛ばしてくれ。」


「ふむ……こういうくだらんことで呼ばれるのは流石の私でも嫌気がさす。飛ばすのではなく飛ぶ能力を与えよう。妖力を使わずに済むものをな。」


「へぇ、ならそうしてもらおうかな。」


出来れば初めからつけておいて欲しかったんだけどね。


「本当にいいんだな?これはそれなりの対価が必要なものだ。お前がしようとしている計画の邪魔になる呪いとなるぞ?」


「何でもいいから早くしてくれ。すず君に何かあったら僕が涼君に殺される。」


「……いつも通り取り消すことは出来ん、ほれ。これを飲み込め。」


そう言うと緑色の玉のようなものが独りでに現れた。

飲み込むタイプは初めてだな。少しサイズが大きい気がするけど上手く飲めるかな……

そう考え僕はその玉を手に取り一思いに玉を飲み込んだ。


「〜〜ッ!!!ゲホッ!ゴホッゴホッ!……ぎ、ギリギリ呑み込めた。サイズ大きすぎやしないかい?」


「知らん。文句を言うなら玉に言え。それと今までと比べ物にならないような呪いが付いた。覚悟するんだな。」


「えぇ……苦しいのは嫌だなぁ。まぁいいか。とりあえず僕はすず君の所に行ってくるよ。どうやってこの能力を使えばいいんだい?」


「行きたい場所や人の所に空を飛んで行くイメージをしろ。慣れるまでは時間がかかるだろうが慣れたら数秒で行けるようになるだろう。ただし他人も一緒に飛ぶ時は妖力は使わないが体力が代わりに消費されるのを忘れるな。それじゃあ私は帰る。」


「あぁ、肝に銘じとくよ。またね。」


そう言うと新開竜は砂が崩れ落ちるように消えていった。最後に何か言ってた気もするけど……気の所為かな?


「さて、と。空を飛びながらすず君の元へ行くイメージ……」


僕はその事をだけを集中して能力を使おうとした。だが上手くいかずにそれを10分近く続けてようやく足元の感覚が消えた。


「……思ったより時間がかかったな。これは練習が必要そうだね。まぁ妖力を使う訳じゃないし練習するとしようか。にしてもここはどこだろう?ん?あそこに扉があるね。あの先がすず君の元に繋がっているのかな?」


そう僕は考えて扉を開けると足が地面に着いた感覚がした。良かった良かった。僕の予想はあっていたみたいだね。


「それにしてもすず君、随分遠い場所まで来たんだな……おーい!すず君!ここにいるかい!」


そう僕が呼びかけると後ろから


「……いるよ。どうかしたの?」


「あっ!すず君!かなり離れたところまで来ていたんだね。涼君に話したかったことも話せたしそろそろ戻ろうか。怪我はしてないかい?」


「…………ところで涼となんの話しをしていたの?」


あれ?怪我をしてないかの返事がないなぁ?聞こえなかったのかな?


「君の過去のことを軽く話しただけだよ。僕から話すとはいえ何度も聞いて気持ちのいいものじゃないだろう?」


「うん、あまり何度も聞きたくはないかな。」


ところでなんでさっきからすず君は腕を後ろに回しているのかな?怪しいなぁ……?


「すず君?さっきから思ってたんだけど、どうして腕も後ろに回しているんだい?そもそも僕の怪我はしてないかっていう質問に答えてないよね?もしかして怪我でもしたのかな?」


「別に……してない……」


そう言いつつもすず君はより一層腕を後ろに回した。心做しか後退りをしているようにも見える。


「よく見たら服も所々汚れているね。それに小屋から散歩に行く時の靴下と今履いてる靴下の長さが違うみたいだけど?」


「それは……寒かったから。履き替えた。服は散歩してる時にちょっと汚れちゃっただけ。」


その割には目線が泳いでるねぇ?それに僕は僕が思っていたよりもすず君に信用されてないみたいだね。ある程度打ち解けたと思っていたから悲しいよ。


「すず君?怒らないから怪我をしたならちゃんと言ってくれ。じゃないと無理やりにでもその腕見るよ。でなきゃ僕が涼君に殺されちゃうよ……」


そう僕は出来る限り言葉を選びがキツくならないように冗談も混じえて言った。


「分かった……」


そう言ってすずは腕を前に出した。その腕には引っかき傷のようなものや赤く腫れていて痛々しいものになっていた。


「……これは、君がやったのかい?」


「違う……なんか変な植物に捕まった時になった。その……あ、足も同じように……なっちゃって……」


良かった……自分でやった訳では無いのか。


「その植物はどんなのだった?話してくれるかい?」


「うん……30分くらい前にね __」

眠……雨の日は嫌いじゃないけどマイナス思考になるから嫌です。きっと共感してくれる人いるよね!ユウの視点難しい……!次回もユウの視点になるかな?第20話もお楽しみに!

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