第18話 似た者同士?
そういえばこの小説って名前似てる子多いですよね。新しく小説作る時はもっと名前のバリエーション増やせるようにしよう頑張ろう……それでは第18話楽しんできてください!
「__壊れかけているのかもしれない。」
壊れる?物じゃなくてすずは人間だぞ?一体何を言ってるんだ……?
そう俺が訝しげな顔をしているとユウはそれに気づいて
「ごめんごめん。少し言葉が足りなかったね。壊れるっていうのは物理的なものじゃないよ。精神面って言えばいいかな?」
と付け足した。
「精神面……?でもすずはいつも楽しそうに笑って……」
いや、でもさっきユウはすずがまるで本心じゃないのに笑ってるという言い方をしてたな……まさか……!
「……気づいたみたいだね。すず君にはほとんど感情が残っていない。残ってたとしてもマイナスな感情だろうね。」
「そうなったきっかけはやっぱりお姉さんが亡くなったからか?だとしたら俺はお前を許さない。」
「まぁ、正直追い討ちをかけてしまった気がするね……実はすず君は1度人に善意でした事が最終的に悪い方向に行ってしまってね。その時に死ねと言われたみたいで……すず君は優しかったから余計にその言葉が心に響いたんだろう。それから人を信じることが難しくなってしまったんだ。」
「でもそれが壊れる理由になるのか?いくら心にきたものとはいえ……」
「まぁまぁ……まだ話には続きがあるんだ。それによってずっと仲良くしてきた人すら信じれなくなって自己嫌悪に苛まれていたんだ。そんな時にすず君は交通事故に合ってね。すず君は助かったんだけど、その時庇ってくれた人がかわりに亡くなったんだ。」
そんな事があったのか……それなら村に入る前にすずに言われた言葉も腑に落ちる。
「だからすずは俺に私たちは似てるって言ったんだな。確かに内容は違うが目の前で人が死んでから一気に世界が変わったのは同じだ。」
「そんなことを言っていたんだね。まぁ確かに君達2人は何となく雰囲気が似てるよ。そんな時にお姉さんも死んでしまったからね。それ以来心配を掛けたくなくて自分の本音を閉じ込め生活してきたらいつの間にか……ってところだろう。僕がもっと上手くことを運べていたらまだここまで酷くはなっていなかったんだろうけど……」
そう言ってユウは苦しそうな、悔しそうな顔をした。今まで見てきたユウの楽しげな表情からは想像出来ないほどだ。
「でも元々の未来でもお姉さんは事故にあって亡くなるはずだったんだろ?俺が言うのもおかしいがユウはすずが本来受けるはずだったショックを少しでも減らしたんだ。」
俺は何とかユウをフォローしようと咄嗟にそう言った。
「同じような事をすず君にも言われたよ。やっぱり君達は似た者同士なんだね。」
「似た者同士……それならなんでこの話をすずの前でしないんだ?」
「今のすず君は本当にギリギリな状態だ。だからこそ翔斗君達に接してきた態度で君に話しかけてきたんだろう。そんな中で変に刺激を与えても逆効果だからね。」
確かに一理あるな……話をしてもらっても上手くすずに誑かされそうだし。
「だからこうして俺とユウの2人で話をすることにしたってことか。で、俺を呼んだってことは俺にしか出来ないことがあるんだろう。何をすればいいんだ?」
「飲み込みが早くて助かるよ。とりあえずすず君の素が別であることを知らないかのように今まで通り接して欲しい。親密になれば何かしらすず君を助ける方法の鍵となる物が見つかるかもしれないからね。」
「分かった。ユウにもすずが助かる鍵となるものが見つかった場合伝えた方がいいよな?」
「そうだね。まあでも伝える方法に関しては考えなくてもいいよ。既に方法は考えてある。また近いうちに会うことになるだろうね。ところで君は霊たちと話すことになった時も今もそうだけど何でそんなにすぐに信じられるんだい?君には霊感がある訳でもないだろう?」
「……俺は今まで苦しみながら生きてきた。明日の為に何度も何度ももがいてきた。そんな俺にとって霊っていうものが存在するっていうのは救いでもあるんだ。」
「へぇ……なんで救いになるだい?」
興味深そうにユウは問う。
「だって……霊が居るってことは今まで死んでしまった人達もあの世で幸せに暮らしてるし、俺が死んでもそうなれるだろ。」
「アハハ、とんでもなく悲しい理由だね。」
「そうか?死にたい人間にとって地獄だと感じるのは今生きてるこの瞬間だ。死ぬのが救いだと感じると思うから悲しい理由では無いと思う。」
「まぁ確かにそうだね……ん?待てよ、その考えでいくとすず君も……?」
ハッとしたようにユウは言った。
「そうだな。多分俺と似た考え方だと思う。」
俺がそう言うとユウは焦ったように立ち上がりこう言った。
「まずい……!外には水辺なんかもあるんだ!もし死のうとなんてしてたら……っ!僕はすず君を探しに行ってくるよ!涼君はここで待っていてくれ!あくまですずの素を知っているのは僕だけって事になっているからね。」
俺も行きたいけど……確かにここで俺が行ったら話し合った意味が無くなる。ここは大人しく待っているしかないか。
「分かった。そういう思考になった人間はまともな判断が出来なくなってる。気をつけて行って来てくれ。」
「分かった!留守番頼んだよ、涼くん!」
そう言ってユウは急いで部屋から出て行った。
……すず。まさかそんな事してない、よな?2人共ちゃんと戻ってきますように。
ユウってすずのこと好きなんでしょうかね?それとも生前の時に付き合っていた彼女と重なる分情が湧いちゃうんでしょうか?まぁそれは今後のお楽しみですね!ではまた次回にお会いしましょう!




