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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第15話 親友との再会

ゆるゆる回かもしれない……おかしいな、ホラーというジャンルは一体何処へ?それでは第15話楽しんでください!

「そろそろ時間……母さん、行ってきます。」


「行ってらっしゃ〜い!」


はぁ……いくらすずを助ける為とはいえわざわざ死んだ奴と話に行くのは足が重い。翔斗が一緒に着いてきてくれるだけまだマシだが……出来ることなら今すぐ家に帰りたい。そう考えているうちに翔斗との待ち合わせ場所に着いた。帰りたい。


「はぁ…………」


「涼!すずを助ける為だろ!そんな暗い顔すんなよ!俺も付いてるし!」


「翔斗、来てたのか。」


「今回は早めに出たからな!にしても、出来れば今日までに由衣の記憶も取り戻したかったけど上手くいかなかったなぁ……」


「そうだな。由衣とすずは同性だからもしかすると記憶を取り戻す鍵は2人だけの秘密……って可能性もあるから難しいだろうとは思ってたが。」


「そうなんだよな……ほら、そんなこと話してるうちに爺さん家着いたぞ!」


……まだ家の中にも入ってないけど、既に心が折れそう。


「お前がやるって言ったんだからそんな顔すんなよ!ピンポンするからな!」


「え、まだ心の準備が…………」


ピンポーン


諦めよう。そうだ、すずを助けるためなんだからどうってことないよな。うん。


「おう!ちゃんと2人とも来たな!ほれ!涼、そんな顔してもここまで来たらやるしかないぞ?」


「分かってる……はぁ……」


嫌すぎてため息しか出ない。……恨まれてませんように、絶対恨まれてるだろうけど。


「ま、入ってすぐ見えるわけじゃないんだ!気楽に行けよ!」


「……」


「うわ、涼顔がすごい事になってる!」


「ま、早く家上がれ!話も進まないだろ!」


「はい……」


「ほーい!」


そう言い俺達は家へあがりリビングへと連れていかれた。所々に盛り塩されてるんだが?まあ……見なかったことにしよう。


「じゃ!早速だが、術を始めるぞ!まぁ何かあったら俺が何とかするから気楽に行け!ネガティブでいる方が取り込まれやすいぞ?」


「気楽に行けるかは分からないが、心の準備はした。」


「翔斗は?このままここにいるでいいんだな?」


「涼に何かあったら困るから!俺もここに居る!」


「男に二言はないぞ〜?それじゃあ!」


そう言うとお爺さんは呪文……?のようなものを唱えた。何か変わった、のか?


「これで上手くいったはずだ!涼!後ろを見てみろ!」


「後ろ?」


そう言われ俺は振り向くと何人のもの幽霊……校外学習で死んだはずの人達が俺の後ろに憑いていた。


「……」


帰りたい!


「うわ!すげー量!涼モテモテだな!」


「翔斗、後で話そうか。」


「えぇぇ……そんなに怒んなくてもいいだろ〜!」


「おいおい2人とも!霊たちの1人が喋りたそうにしてるぞ?一旦黙れ!」


と呆れたようにお爺さんに言われた。


「……」


恨み言葉を聞くことになるのか?それとも問答無用で殴られる?いや、呪われる……?


「ひっさしぶり〜!涼全然俺らに気づかないんだもん!話したくても話せなかったよ〜!」


???え?幽霊……え?


「あ、涼がフリーズした。ま、ほっといたら理解するだろ!それよりお前の名前は?」


「んー?怜斗だよ!涼とは親友だったんだ!」


「涼と親友!?涼の小さい頃の可愛い話とかないのか!?」


と翔斗は食い気味に聞く。


「え〜?1番は藍田涼が子猫触ろうとしたらシャーって言われて俺に泣きついてきたこと!」


「ああああ!それは言うなぁ!」


話し始めて早々なに人の過去晒してるんだ!?てか可愛くもなんともないだろ!


「あ!涼生き返った!」


「俺は死んでない!勝手に人の過去晒すな怜斗!」


「え、涼のキャラそんな感じだっけ?」


「おそらく、親友と再会したことで昔の性格に戻ったみたいだなぁ!賑やかでよろしい!」


「あ〜!俺達のこと見えるようにしてくれた人!おじさんは元から俺達のこと見えるよね!」


「皮肉にもな!おかげで幼少期は困ったわ!」


「え〜!あ、そうだ!幼少期といえば涼って幼稚園の頃からの親友なんだけど!初めて話した時服の裾掴んで『いっしょにあそぼ』って言ってきたんだよ!幼稚園児ながら可愛いと思ったね!」


「えぇぇ!ここに引っ越してきた時の涼の自己紹介Theイケメンって感じだったのに!?俺も見て見たかった!涼〜!再現してくれよ!」


「ぜっっったいにしない!怜斗!それ以上俺の昔の話したらぶん殴る!」


「残念でした〜!俺はユーレイなので殴れませえぇぇん!」


「よし、少し話そうか怜斗。」


「えぇ?今話してますけどぉ?何言ってるんですかぁ?」


「クッソうぜぇ!こいつがそういう正確なの完全に忘れてた!」


久しぶりに会って忘れてたけどこいつ煽りスキル高いんだよな……うぜぇ。


「えぇ~……親友の性格忘れるなんて、酷いよ涼!」


そう言って怜斗は泣き真似をする。


「久しぶりに会ったんだから仕方ないだろ!」


いや、ダメだ。怜斗のペースにのせられたら何も言えなくなる。ここは冷静に冷静に……


「それより話したいことがあったんじゃないのか?」


「えぇ〜……一気に冷静になるじゃん……つまんないの〜!」


「お、いつもの涼に戻った。切り替えの速さがすごいな!」


「やはり親友の前だと昔の方に戻ってしまうんだなぁ!今日来てない由衣への土産話ができたじゃないか!翔斗!由衣にこと細かに話してやれよ?」


「もっちろん!分かってるぜ爺さん!」


「翔斗、話したら軽く殴るから。」


「涼ってば暴力的ぃ〜。」


俺、殴るの耐えられそうにない。1発殴ろうかな。


「お前のせいだろ……怜斗。と言うか話が逸れてる。結局俺に話したいことってなんなんだ?」


「あ、そうだった忘れてた!えっとね〜俺が話そうと思ってたのはね〜!」


や、やっぱり恨み言葉とかか?それとも、何か未練があるとか……?

そう俺が考えているのと裏腹に、怜斗は明るい声で言った。それは……俺が予想もしてなかった言葉だった。

作者が言うのもなんですが個人的に涼と怜斗の会話好きなんですよね。涼もこれくらい気を許せる人がいたら幸せでしょうね!と言っても怜斗はもう死んでるんですけどね☆怜斗の話したかったこととは一体……?第16話もお楽しみに!

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