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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第100話 着せ替え人形

わー100話目だー……と言っても何もしないんですけどね。それでは楽しんできてください!

「ユウ、次これ。」


「うん、流石にそろそろ疲れてきたかな。休憩しないかい?」


僕既に3、4組分ぐらい試着してるんだけれど。すず君だけかと思ったらサラッと涼君も服持ってくるもんだから中々終わらないよ……


「ユウ……あとこれも。」


あーほら……僕に休憩という言葉は存在しないのかい?


「涼君、サラッと増やさないでもらえるかい?」


「大丈夫だ、今までと違ってジャージっぽいけどオシャレなやつ持ってきたから。」


と涼君はドヤ顔でそう言う。


「うん、何も良くないよ?そもそもこんなにずっと試着していいものなのかい?」


「大丈夫、ちゃんと許可取ってるから。逆に好きに使ってくれって。」


「多分ユウの顔がいいからだろうな。たまたまユウの試着の服見て欲しくなる人が出てくるだろ。実際さっきユウが着てるとこ見てた人達服買っていってたしな。」


へ〜……まぁ役立てているなら何より……ってそんな訳ないだろう?


「だとしても枚数が多いよ?」


「じゃあこの2セットで終わりにするから早く着て。」


すず君が無理やり僕に服を手渡し試着室に押し込む。


「えぇ……仕方ないねぇ。これ以上はもう着ないからね?あ、そういえばすず君どんな服持ってきて……は?」


なんだろう……上下の服は問題ないんだけれどパーカーが……猫の耳の形になってないかい?いやでも気の所為かもしれないね。1度着てみよう。

そう考え直し1度着てみる。


「……気のせいじゃなかったねぇ。さて、脱ごうか。」


「ユウ、着替え終わった……撫でて欲しいのか?」


「そんな訳ないだろう?ちょっとすず君?このパーカーはなんだい?」


「え?猫耳の形をしてるパーカー!」


うーん、目を輝かせて答えられてもねぇ……普通に普段着にはしたくないかな。


「うん、脱ぐね。これだけは絶対に買わないよ。」


「残念……」


と言いつつすず君は僕の事を撮る。


「よし、由衣におーくろっと!」


「すずが凄いイキイキしてるな……」


「いや、そんな事より今の写真消して?」


「え?もう送っちゃった。」


よし、とりあえず脱いで涼君が持ってきてくれた服を着ようそうしよう。


「あっユウ着替えに行っちゃった。可愛かったのに。」


「すずっていい性格してるよな。」


「ありがとう。」


絶対に褒めてないと思うよすず君。まぁ一刻も早くこれ脱ぎたいから何も言わな……あれ。下は脱げて涼君が持ってきてくれた方来たからいいんだけどパーカーが脱げないな……

僕はパーカーのチャックを下ろそうと奮闘する。

……うーん、中々上手くいかないね。涼君に何とかして貰うしかないね。


「涼君、パーカーのチャックが引っかかって脱げないんだ。チャック下ろしてもらえるかい?」


そう言って僕はカーテンから顔だけ覗かせる。


「ん?あぁ、いいぞ。俺が中に入ってやった方が良いよな?」


「うん、そうして貰えると助かるねぇ。」


「よし、もう1回猫パーカーのユウが見れる……」


本音が漏れてるよ、涼君……そう思いながら僕は涼君に入ってきてもらう。


「……ん?下はもう俺が持ってきてたやつに着替えたのか?」


「うん、というか何故半ズボンを?」


「なんとなく。というかパーカーのサイズが大きいせいで一瞬履いてないかと思った。」


「そんな訳ないだろう?そんな事いいから早くチャック下ろしておくれ。」


「あぁ……はい、出来たぞ。」


えっ早……僕の方が力強いはずなのにこんなに早く終わるとなんか複雑な気分だね。


「……じゃあさっさと着替えろよ。」


「うん、ありがとう涼君。」


僕は涼君の頭を撫でる。


「撫でるな。馬鹿。」


そう言いさっさと涼君は出てしまう。

……流石ツンデレといったところかな。えっと……普通の服にジャージ系統の上着か。確かにこれなら部屋着にもできるね。まぁ僕家っていうものが無いんだけど。

ようやく着終わった僕は外に出る。


「あ、ユウ。凄い寒そうだね。でも普段足の出てる服は見たこと無かったから新鮮かも。」


「まぁその服は俺の家とか誰かの家に泊まる時ようにすればいいんじゃないか?この時期は。」


「うん、そうしようかな。この服は買うことにするよ。それじゃさっさと元の服に着替えて買ってこようかな。」


「……そういえばユウってお金どうしてるんだ?まさか危ないバイトでもして__」


「さーて!僕は着替えるね!」


僕は急いで試着室に入る。

別にやましい仕事をしてる訳じゃないんだけれど夜遅くにバイトしてたこともあったからねぇ……なんとなく言いたくないんだよ……うーんこの服脱ぎやすくて楽だねぇ。下を長ズボンにすれば全然この時期でも着れそうだし。

そう考えているうちに着替え終わり僕は試着した服を持って外に出る。


「……こう見るとすごい服の量。買わない分は左手に持ってる方?」


「うん、これは戻しに行かないとね。」


「なら俺とすずで戻しに行ってくる。すず、行くぞ。」


涼君は僕に買わない分の服を受け取ってすず君の手を引っ張っていく。


「おやおや……2人は仲がいいねぇ、色んな意味で。さて、僕は買いに行くとしようかな。」


僕は2人の姿を見送り服を買う為レジへと向かったのだった。

やぁやぁ、最近出番の少ない翔斗君。元気?

「帰りたい……」

え、やだ涼みたいになってる……いちおう100話目なのに……

「いや!そうじゃねぇよ!このままだと怜斗が来る……」

「え、なになにぃ?俺の話ぃー?」

あ、怜斗。ユウに涼を取られた怜斗だ。

「んふふふふ?」

やだ!怖い!笑って拳構えないで!

「怜斗、ヤキモチかぁ?可愛いとこあるな!」

「……ねぇ知ってるぅ?翔斗さー由衣が早退した日、お見舞い行った見たいなんだけど由衣が寝てる時に好___」

「れーいーとー?勝手に変な事バラそうとすんじゃねえよ!」

なるほど?それは面白そうだなぁ?後でこっそり教えてね怜斗!

「いーよ!さっすが雪!恋バナの面白さ分かってるぅ!」

当たり前!

「よし、怜斗!覚悟しとけよ?」

「え〜?触れないのにどうするつもりなのぉ?え〜?」

「あ?っておい怜斗逃げんな!」

「逃げるが勝ちだよ〜!」

「絶対に追いついてやるからな……!待てぇぇぇぇぇぇ!怜斗ぉぉおおおおお!」

えっはっや……流石作中1番運動神経いいだけあるよ。まぁ2人ともいなくなっちゃったし、1人寂しく締めますか。それではまた次回にお会いしましょう!

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