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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第101話 夕焼け

そういえば本編の時間軸ではまだ11月何ですよね……この調子だと本編でいう半年が現実世界の1年になりそうです。それでは楽しんできてください!

「あー楽しかった!ついでに涼も色々コーディネート出来たし!」


すず君は満面の笑みを浮かべてそう言った。その姿を見た涼君は


「ゆ、ユウ……あのすずが素でにっこにこ顔に……!しゃ、写真撮っとかないとな。」


と急いでスマホを取りだし写真を撮る。

うーん……まぁそうだけど実際はただすず君の事写真に収めたいだけなんだろうねぇ……


「涼君、落ち着こうね。すず君もあまりはしゃぎすぎるとコケてしまうよ?」


「お兄ちゃんだ……今日は。」


「お兄ちゃんだな……今日は。」


「2人とも1言多いよ?」


はぁ……昨日の事だけ忘れ去ってくれないかな?よく良く考えれば中学生男子が2人でお風呂入るって正気じゃないね。少なくとも僕と涼君の関係性では。あ〜……思い出せば思い出すほど死にたくなってきたね……そのせいか頭が痛く……うん?


「……ユウどうしたの?お得意の笑顔が普段より控えめだよ。」


「昨日のこと思い出して嫌になったか?」


僕の様子を見た2人は不審に感じたのか少し冗談っぽく聞いてくる。

うーん……頭が痛い、ような……というか結構痛いな。なんで急に?


「……ユウ?本当に大丈夫か?」


「あ、うん。大丈夫だよ。少し急ごうか。もう冬だからね。あまりゆっくり帰っていると暗くなってしまうからね。」


なんとか僕は笑顔を作り帰ることを促す。次第に頭の痛みが酷くなっているのがひしひしと感じる。


「……ねぇ、本当に大丈夫なの?風邪でもひいた?」


「いやでもユウって人がかかるような風邪にはならないんだろ?なら別で原因があるんじゃないか?何処かに座れそうな場所は……あ、あそこでいいか。少し移動するぞユウ。」


「大丈夫だよ?それより早く……かえ、らないと……う……」


頭が割れそうなぐらいに痛い、ねぇ……どうしてこんな急に……?いや、でも考えられるとしたら……能力を貰った時の対価かな。だとしたら自然に収まるのを待つしか……あれ、視界がぼやけて……

そのまま僕は倒れてしまう。


「ユウ!大丈夫か!?すず、悪いが荷物持ってくれ。俺がおぶる……って力の弱い俺でも楽々と出来るってどれだけ軽いんだ……?」


「たい焼き、また口に押し込まないと……じゃなくてどうしよう。ユウの場合どうすれば__」


薄れゆく意識の中で2人の焦った声が聞こえる。僕は優しいな……と思いながらそのまま意識を手放した。


次に目が覚めると2人が心配そうに顔を覗き込んでいる。


「あ、ユウ起きた……!良かった……」


「由衣といいお前といい……体調不良の多いメンバーだな。世話が焼ける……」


すず君は安堵の顔を、涼君は面倒くさそうに言いつつ顔には不安の色が見える。


「2人ともごめん……急に酷い頭痛がして、ね。」


「その顔だと原因に心当たりがありそうだね。怒らないから言って。」


うっ……なんでもお見通しなんだね。涼君も首を縦に振って肯定しているし。そして怒らないから言えっていうのは1番信用出来ない言葉だよ……


「……まぁ確信に変わってから話すことにするよ。今日はただ人混みで疲れたからかもしれないしね。」


絶対に対価だろうけど。まぁ今は頭の痛みが治まっているし初期症状といったところかな?


「……まぁ昨日色々聞き出したばかりだし今日は聞かないでおいてやる。でもまた同じように頭痛くなった時はちゃんと教えろよ。」


「……さっきは面倒くさいって言ってたのに。ツンデレなんだね。」


「すず君が言えることでは無いよ……」


まぁ涼君の方がツンデレ度は上だけれど。うーん……久しぶりに小屋の方に行こうかな。最近はすず君達といて一緒に中々行けなかったし。運が良ければ新開竜とも会えるかもしれない。


「……まぁある程度マシになったのなら帰ろっか。私も流石に今日は家でゆっくり寝たいし。」


「それもそうだな。ユウ……また1人で抱え込んだりしたら許さないからな。」


「分かっているよ。もう面倒だし僕の能力で一気に……」


「さっき倒れたくせに何言ってるの?何気に20分くらい寝てたんだからね?」


えっ……てっきり10分程度かと思っていたんだけれど結構長かったんだね。それなら頭の痛みが引いていて当たり前か。


「ほら、大人しく歩いて帰るぞ。」


「分かったよ。というか僕重くなかったかい?」


僕は涼君の手を借りて立ち上がりながらそう聞く。


「軽すぎて怖かった。」


そんな大袈裟なって言いたいところだけどその言葉に対する涼君の圧がすごいねぇ?まるで俺が食事抜いたら怒るくせにお前の方が軽いってどういうことだ……って顔をしているよ。


「近いうちにたい焼き口に突っ込んであげるね。」


「普通に渡して欲しいねぇ……出来れば……」


「あの大人しくモグモグしてる時のユウの顔良かったな。可愛かった。」


「うん、その後の猫も良かったけどね。」


「辞めて……掘り返さないでおくれ……?」


と他愛のない話で盛り上がりながりつつ、夕焼けの中僕達は帰るのだった。

寒い……布団こそ至高!ですよね!この時期でも二度寝をせずに起きれる人って本当に尊敬します……小説内だと翔斗がそんな感じっぽいですね。ただの偏見ですけど。それではまた次回にお会いしましょう!

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