325 二カ国のおもてなしと使者達の夜
アーシェラ城。
謁見を終えたクリスは、侍女に案内された貴賓室のあまりの豪華さに思わず目を奪われた。通されたその部屋は、広大な城内でも最上級の国賓をもてなすための貴賓室エリアに位置していた。一歩足を踏み入れると、足元には足が沈み込むほどにふかふかの分厚い絨毯が敷き詰められている。
部屋を支える太い朱塗りの柱には、躍動感あふれる龍や瑞獣の精緻な彫刻がどこまでも細やかに施されており、壁面にはアーシェラの長い歴史を感じさせる見事な筆致の名画がいくつも飾られていた。エデンの王城とは趣が異なる、どこか神秘的で荘厳な中華風の豪華な内装が、空間全体に圧倒的な品格を漂わせている。
部屋の奥には、上質な絹の薄布が垂れ下がる天蓋付きの大きなベッドが鎮座しており、そこには雲のようにふかふかの布団がシワ一つなく整えられていた。壁一面に取られた大きな窓からは、朱色に染まった空の下、活気に満ちたアーシェラの広大な街並みと美しい夕景が一望できる。
「はー、こんな豪華な部屋にグラザ様やカリナ様、サティア様は泊ったのか……。さすがは特記戦力だな、あたしにはまだまだ敷居がたけーな」
クリスは、ふかふかのベッドの端にそっと腰掛けながら、その極上の柔らかさに感嘆の息を漏らした。エデンで自分に与えられている個室も十分に立派なものだが、五大国の一つであるアーシェラの最上級貴賓室となれば、その贅の尽くし方は次元が違った。
しばらく部屋の調度品を眺めてリラックスしていると、控えめなノックの音が部屋に響いた。扉が開き、数人の侍女達が恭しく頭を下げながら、夕食を乗せた大きな銀のワゴンを運び込んで来る。大きな円卓の上に、次々と色鮮やかで温かい料理が並べられていった。
出された料理は、現実世界で言うところの中華料理にあたる『アーシェラ料理』のフルコースであった。しかし、NPCとしてこの世界に生を受けたクリスには、当然ながら『中華料理』という概念はない。未知の香辛料が複雑に絡み合った食欲をそそる香りが部屋いっぱいに広がり、クリスは円卓の前に座って目を輝かせた。
「おお、これが本場のアーシェラ料理か……!」
クリスは、そのあまりにも豪華な内容に驚きの声を上げた。
まず目の前に置かれたのは、黄金色に澄み切ったとろみのある熱々のスープだった。中には、高級なサメのヒレ肉が惜しげもなく使われており、スプーンですくって一口飲むと、濃厚な旨味とコラーゲンのとろけるような食感が口いっぱいに広がる。
続いて、パリッと香ばしく焼き上げられた鳥の皮を、薄い生地で包み、甘辛く濃厚な特製の黒いタレとシャキシャキの野菜と共にいただく料理。噛むたびにパリッとした小気味よい音と、溢れ出す脂の甘みが脳を刺激する。
さらに、美しく折り込まれた薄い皮の中に、熱々の濃厚な肉汁がたっぷりと閉じ込められた小さな点心の数々。蓮華に乗せて少し皮を破ると、黄金色のスープが溢れ出し、特製の黒酢をつけて口に放り込めば、至福の味わいが広がる。
極めつけは、真っ赤な香辛料がたっぷりと使われ、土鍋の中でグツグツと煮えたぎる豆腐と挽肉の煮込み料理だった。一口食べれば、舌が痺れるような強烈な辛さと、それを上回る深い旨味が押し寄せ、いくらでもご飯が進んでしまう。
「美味えっ! なんだこの舌が痺れるような辛さと旨さは! エデンじゃ中々お目にかかれない味付けだな!」
クリスは、行儀よくも豪快な食べっぷりで、次々と出される絶品のアーシェラ料理を平らげていった。長旅の疲れも、この極上の食事によって完全に吹き飛んでいくのを感じていた。最後に出された、冷たくて甘い果実のシロップ漬けでさっぱりと口の中を整え、温かいお茶を飲んで大きく息を吐く。
「食った食った。大満足だ。……さて、大浴場に行くかな」
料理を心ゆくまで堪能したクリスは、大きく伸びをすると、侍女から場所を聞いていた王城の広い大浴場へと向かった。廊下を進み、立派な布で仕立てられた女湯の暖簾をくぐると、そこには以前カリナ達も入って疲れを癒した、アーシェラ城が誇る広大な大浴場が広がっていた。
足元には水はけが良く滑りにくいよう加工された美しい大理石が敷き詰められ、部屋の中央には、豊かな香りを放つ最高級の檜で作られた巨大な浴槽が構えている。まさに豪華絢爛という言葉が相応しい造りであった。
脱衣所に入ると、そこには見知った顔があった。
同じくこの城に滞在し、明日のエデンへの護衛任務を任されているAランクギルド、ドラゴンベイン・オーダーのメンバーであるテレジア、ディード、シャオリンの三人だった。彼女達はこれから浴場を利用するのか、それぞれが着ていた戦闘用の衣装をちょうど脱いでいるところだった。
「ああ、お前達は確かドラゴンベイン・オーダーの……」
クリスが声をかけると、三人は振り返り、エデンの使者に対して丁寧にお辞儀をした。
「はい、私はテレジアです」
氷の魔法剣士であるテレジアが、涼やかな微笑みを浮かべて名乗る。
「ディードです、よろしくお願いします」
連接剣の使い手であるディードは、少し控えめな様子で頭を下げる。
「私はシャオリンと申します」
相克術士のシャオリンも明るい笑顔で挨拶をした。
「あたしはエデンの格闘術士代行のクリスだ。……グラザ様が世話になったと聞いてるよ。ありがとうな」
クリスは気さくな笑みを浮かべ、自身が最も尊敬する上官である拳王グラザを支えてくれたことへの感謝を真っ直ぐに伝えた。
「いえいえ、私達よりもエリック団長が一番仲良くしてましたよ」
テレジアが長身の団長の顔を思い浮かべたようにくすくすと笑う。
「そうなのか? また明日にでも礼を言っておくよ」
そう言ってクリスは頷いた。
「ふふ、団長のことですから、『気にすんな!』って大笑いして言いそうですけどね」
ディードも、エリックの豪快な性格を真似るようにして笑った。
「そうですね。豪快な人ですし、前回の祝宴の時でもお二人で物凄い勢いで飲み比べしてましたから」
当時の凄まじい酒盛りの様子を思い出して、シャオリンが楽しそうに笑う。
「そうか。……お前達にも、カリナ様やサティア様が世話になったんだろう。エデンの人間として、礼を言わせてくれ」
クリスは改めて姿勢を正し、特記戦力達へのサポートに対する感謝を口にした。
「いえいえ、本当に気にしないで下さい。彼女達がいなければ、アーシェラはあの悪魔の襲撃で落とされていたかも知れないですから。……お礼を言うのはこちらのほうですよ」
テレジアが首を横に振りながらも、心からの感謝を返す。
「そっか、お前らは本当にいいやつだな」
クリスは嬉しそうに白い歯を見せて笑った。彼女も身に纏っていた黒を基調とした武闘着を素早く脱ぎ去ると、見事なまでに引き締まった、無駄な肉が一切ないしなやかな肢体を露わにした。そして、テレジア達と一緒に湯気が立ち込める浴場へと向かい、洗い場の椅子に並んで座って身体を洗い始めた。
「クリスさんは魔人族ですね。私も魔人族なので、気配でわかります」
シャオリンが豊かな髪を泡立てながら隣のクリスに向かって言った。
「ああ、よくわかったな。ウチの代行リーダーの、今マギナに行っている魔法使いのレミリアも魔人族だ」
クリスも身体を洗いながら答える。
「魔人族は、戦闘時などに魔力を解放しないと額から角が生えないですから、見た目的には人間とすぐには分かりませんよね。……あと、成長が遅いのが難点です」
シャオリンは自身のまだ少女のような体つきを見下ろしながら、苦笑混じりに言う。
「そうだな。あたしももっとたっぱが欲しいぜ。やっぱ格闘術だと、リーチの長さが問題になってくるからな」
自身の小柄な体格を気にするように、クリスも肩をすくめた。
「私達はエルフなのでそういう問題はないですけど、成長が止まるのが早いですからね。見た目がずっと変わらないのも色々と問題ですよ」
テレジアとディードはエルフ特有の長い耳を揺らしながら、互いの身体を洗いっこしつつ長命種族ならではの悩みを語り合う。種族の壁を越えた女性同士の他愛のない会話に花を咲かせながら、四人は丁寧に身体の汚れを洗い流していった。
洗い終えた四人は、豊かな檜の香りが漂う広々とした湯船に肩までゆったりと浸かり、「はーっ……」と揃って至福の息を吐いた。
「アーシェラでは、グラザ様が災禍六公の一柱を討ち取ったと聞いてる。……どんな戦いだったんだ?」
クリスはお湯の中で手足を伸ばしながら、自身が最も尊敬する上官の死闘について尋ねた。
「そうですね……。相手の攻撃の因果を捻じ曲げる、予知能力を持つような極めて危険な悪魔でしたね。……それをグラザさんは、『無我の境地』という心を無にするような奥義で破りました。あの最後の必殺拳は、見ているこちらが震えるほど強烈でしたよ」
ディードが当時の凄まじい光景を思い出し、少し身震いしながら語る。
「無我の境地……。長い座禅の果てに辿り着いた、グラザ様の奥義か。私は攻撃する時に、どうしても無闇に殺気が乗り易いのが悪いクセだからな。いずれは、その境地に辿り着かないといけない」
クリスは湯船の水面を見つめ、自身の武の極致への道筋を思い描くように真剣な表情で呟いた。
「サティア様の聖女の神聖術も、完全に規格外でしたね。あんなにおどろおどろしい悪魔の瘴気を一瞬で浄化して、瀕死の怪我人達を一瞬で完治させてしまうんですから」
シャオリンもサティアの奇跡のような治癒の光を思い出し、感嘆の溜め息を吐く。
「カリナさんのあの黄金の鎧、聖衣でしたか。あれも本当に凄かったですね。あの無数に舞い散る薔薇の威力で、下級の悪魔は一瞬で燃え尽きましたし、上級の悪魔でさえ五感を完全に奪われてしまって、私達の攻撃でも容易に討ち取れましたから」
テレジアが興奮気味にお湯から身を乗り出して言う。
「それに、公爵さえも一撃で屠ったあの白薔薇は、まさに神業でしたね……」
三人がエデンの特記戦力達が見せた圧倒的な力の記憶に、改めて深い尊敬の念を抱いているのが伝わってきた。
「ははっ! エデンの特記戦力は、誰もが人間の域を遥かに超えているからな。……あたしも、いつかは必ずその領域に辿り着きたいぜ」
クリスはお湯の中で力強く拳を握り締め、碧眼に強い闘志の炎を宿した。
「大丈夫ですよ。私達は長命の種族です、いつかはきっと辿り着けます。ウチのエリック団長も、侯爵程度の悪魔なら単独でぶった斬りますからね」
シャオリンはクリスの決意を後押しするように優しく微笑んだ。
「そうか……。そうだな、時間はまだまだある。まだまだこれから死ぬ気で鍛えて、いつか必ずグラザ様の隣に並ばないとな」
クリスは天井を仰ぎ見ながら、自身の武の道への誓いを新たにした。温かいお湯の中で語り合う女性達の声が、檜の浴場に優しく響き渡る。こうして、アーシェラの平和な夜は静かに更けていくのであった。
◆◆◆
一方、南の魔法国マギナ。
使者としての重責を果たしたレミリアが案内された貴賓室の内部は、五大国の国賓をもてなす部屋というだけあって、凄まじく豪華な造りであった。
部屋はエデンの自室とは比較にならないほど非常に広く、マギナ特有の情熱的で開放的なラテン文化や、現実世界で言うところのイタリアやフランスの宮殿を思わせるような、白と金を基調とした華やかで芸術的な装飾が随所に施されている。
もちろん、NPCとしてこの世界で生まれ育ったレミリアには、イタリアやフランスといった現実世界の概念はない。ただ純粋に、マギナという五大国が誇る文化の豊かさと、その圧倒的な豪華さに目を丸くしていた。
部屋の奥には、最高級の滑らかなシルクで設えられた大きな天蓋付きのベッドが置かれ、光を取り込む大きな窓際の外には美しいバルコニーが続いている。その手前には、優雅な植物の彫刻が施された見事な丸テーブルと、座り心地の良さそうな深い真紅のアンティークソファが配置されていた。
「ここに、エクリア様達は泊まったのですね……」
レミリアは、以前この国を救ったエデンの特記戦力達が過ごしたであろう空間を見渡し、静かな感動を覚えていた。
ソファに腰掛けて寛いでいると、控えめなノックの音と共に、数人の侍女達がマギナ料理の豪華なディナーを運んで来た。丸テーブルの上に、次々と芸術品のような料理が並べられていく。現実世界のイタリアンやフレンチを彷彿とさせる、洗練された品々であった。
前菜として出されたのは、色鮮やかなマギナ産の野菜と、新鮮な魚介を薄く切り並べ、爽やかな酸味のあるソースで美しく彩ったカルパッチョ風の一皿。一口食べれば、素材の甘みとソースの酸味が絶妙なハーモニーを奏でる。
メインディッシュは、分厚くカットされた高級牛のフィレ肉のローストだった。表面は香ばしく焼き上げられ、ナイフを入れると中には美しいルビー色の赤身が残っている。そこに、赤ワインをじっくりと時間をかけて煮詰めた、芳醇な香りの濃厚なソースがかけられていた。
「素晴らしいお味ですね。お肉が口の中で溶けていくようです」
レミリアは、優雅な手付きでナイフとフォークを操りながら、マギナの豊かな食文化を心ゆくまで堪能した。食後に出された、宝石のような細工が施された甘いデザートと香り高い紅茶を楽しみながら、至福の時間を過ごす。
「さて、明日も朝が早いですから、大浴場で綺麗にしておきましょう」
食事を終えたレミリアは立ち上がり、侍女に案内されて王城の大浴場へと向かった。
脱衣所に足を踏み入れると、その内部は、さすが魔法大国マギナの王城だけあって、凄まじく広く、そして息を呑むほど美しかった。床には緻密で色彩豊かなモザイクタイルが敷き詰められ、壁や高い天井には、精霊や神話をモチーフにした壮大なフレスコ画が一面に描かれている。マギナのラテン文化特有の、豪華でありながらもどこか開放的な空間設計であった。
衣装を脱ぎ、浴場の扉を開ける。浴場の内部は、まるで現実世界の古代ローマに存在したテルマエを思わせる、壮大で神聖な造りとなっていた。高い天井を支える純白の大理石の柱には、美しい波や花々の彫刻が施されている。そして、壁面に設置された巨大なライオンの顔の彫刻の口からは、滾々と温かいお湯が絶え間なく注ぎ込まれていた。
中央に構える湯船は、泳げるのではないかと思うほどに広く、肌を滑らかにする効果のある乳白色のお湯がたっぷりと張られている。
「さすが五大国だけあって、大浴場も規模が違いますね……」
レミリアは、その圧倒的なスケールに感嘆の声を漏らしながら、掛け湯をして浴場内へと足を踏み入れた。浴場には、マギナの魔法使い軍の女性兵士や、城仕えの侍女達などが何人も入浴し、楽しそうに談笑している。ふと洗い場の方を見ると、そこには先ほど玉座の間で顔を合わせた、マギナ魔法使い軍団長である赤いロングヘアの女性、エルザが身体を洗っていた。
「これはエルザ様。ご入浴でしたか」
レミリアは静かに歩み寄り、上品に声をかけた。
「あら、レミリアさん。……様付けなんて、エルザで構わないわ。あなたの国のエクリア様達に、この国は救われたのですから」
エルザは振り返り、濡れた赤い髪をかき上げながら親しげな笑みを浮かべた。
「そうですか……。では、エルザさんで。……ここでは、魔軍四天王との激しい戦いがあったと聞いています。エクリア様はご自身のことをあまり細かくお話してくれませんので、どんな戦いだったのか聞かせて頂けませんか?」
レミリアはエルザの隣の椅子に座り、華奢な身体を洗いながら、尊敬する上官の足跡について尋ねた。
「とんでもない相手でしたね。私達マギナの軍は、手下の魔界兵団にすら手も足も出ませんでしたけど……。あの三人、エクリア様、カリナ様、カグラ様の御陰で今生きているようなものです」
エルザはシャワーの手を止め、当時の絶望的な状況と、それを覆した奇跡の光景を思い出すように遠い目をした。
「カリナ様の、召喚体を鎧として身に纏う見たこともない奥義や、カグラ様の相克と陰陽を掛け合わせた途轍もない極技。……そして、エクリア様のあの最早魔法の概念を超越したかのような破壊の技。あれがエデンの特記戦力なのだと……、彼女達は人間の到達できるレベルを遥かに超えていました」
エルザの声には、特記戦力達への圧倒的な畏怖と深い感謝の念が込められていた。
「なるほど……。あの『カタストロフィア・エクリプス』を、エクリア様が実戦で使用したのですね。あれはただの魔法ではありません。一国を丸ごと消し飛ばすレベルの禁呪ですよ。エクリア様以外には、恐らく誰にも使えないシロモノです。……魔軍四天王とは、それを使わねばならないほどのレベルなのですね。私も、まだまだです……」
レミリアは、エクリアの切り札とも言える禁呪の威力を知っているからこそ、四天王の恐ろしさを正確に推し量り、静かに息を吐いた。
「エデンでの祝宴が終われば、エルザさんの部隊は、私達エデンの魔法使い部隊と合同訓練になります。……エクリア様の魔法技術や魔力制御のレベルは、それはもう凄まじいものです。中々手取り足取り丁寧には教えて下さいませんけど、あれは『見て後は自分でモノにしろ』というメッセージなのでしょう」
レミリアは来るべき合同訓練に向けての心構えを語った。
「それは……壮絶な訓練になりそうですね……」
エルザはエクリアの底知れぬ実力を思い出し、少し顔を引きつらせて苦笑する。
「はい。限界を超えさせられるので、魔力枯渇で昏倒する者が出るのが茶飯事ですからね。ですがこれからの悪魔との戦いにおいて、各国の連携と、個々の力の底上げは絶対に不可欠です。……共に、頑張りましょう」
レミリアは身体を洗い終え、エルザに向かって優しく、しかし確かな決意を込めて微笑んだ。
「はい。私達も各々の実力はまだまだですから、エデンで一から死ぬ気で鍛え直しますよ」
エルザも力強く頷き返し、二人は乳白色の広い湯船に並んで浸かった。その後も、二人は魔法の術式や制御のコツなど、魔法国とエデンの魔法使い同士ならではの深い魔法談義で大いに盛り上がった。
こうして、アーシェラとマギナ、それぞれの夜は穏やかに更けていく。いよいよ明日には、五大国全ての首脳陣を乗せた魔導列車でのエデン行きが始まるのだった。




